最近、レスリングの問題を中心に何かと騒がしい五輪問題ですが、問題の本質を考えれば考えるほど、
商業主義を持ち込み発展させたサマランチと、ロゲを中心とした「拝金主義で運営される五輪」という残念な
現状に我慢ならなくなった人々の怒りが爆発しつつあるということではないかと考えます。
また、それとは別に、今回の競技削減に発言権と投票権を持っていた五輪理事の国籍分布にも大いに問題ありと
言わざるを得ません。過半数が欧州人であり、アジア人はほとんどおらず、北米に至っては私の見間違いでなければ
いなかったと記憶しています。
五輪は発祥の地がアテネ。古代オリンピアから現代にいたるオリンピックに、欧州人は強烈なプライドと優越感を
抱いているのではないでしょうか?
しかしいまや、オリンピックは世界中の人々のものです。一部の地域や献上金をより多く収めた企業を要する国の主張ばかりを
もっともらしい言い訳で押し通す体制は、世界的に受け入れられよう筈もありません。
サマランチ→ロゲと続いた系譜はまたサマランチJrと続きそうなのが何ともうんざりしますが、このような団体が頂点に立ち、
大会や参加競技を掌握するIOC、そしてその下部組織である各競技団体、およびその運営がまともになろうはずがありません。
やはり商業主義の舵を切ったサマランチの政策には問題があったと糾弾されるのはやむを得ないことでしょう。
ところで余談ですが、なぜどさくさにまぎれてテコンドーが永遠に五輪競技として存続とか決められたんでしょうね~。
一つの国の代表が出てきてあれこれこそこそと進呈しあい、その後にこの結果では腹を探られても文句は言えませんね。
更に脱線しますが、テニスファンの私ですが、他の競技と違って4大大会(いわゆるグランドスラム「全豪」「全仏」「全英」「全米」)
もありますし、出場するのはプロばかりという有様ですから、テニスが五輪から外れても一向に困らないなと思います。
(五輪運営側は興行面で困るかもしれませんが)同様に、WCに出るメンバーとは全く異なる構成で出場しなくてはならないサッカーも
出場の必然性は疑問です。
興行や視聴率という目先のカネにばかり踊らされないで、本来の「世界中のスポーツファンのための祭典」としての原点に立ち戻って、
本当に大事なことは何なのか、特定の地域や民族が不利益をこうむることのないように、しっかり対応してもらいたいものだと思います。
……この期に及んで、あまり期待はしていませんけどね
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