二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

おススメSS ※このエンジニアは特別な訓練と経験を積んでいます(マブラブオルタ×??? ネタ)

2011-03-22 17:00:01 | おススメSS

※このエンジニアは特別な訓練と経験を積んでいます(マブラブオルタ×??? ネタ)

ニコ動でも少し有名なゲーム「DeadSpace」と「マブラブオルタ」とのクロスオーバー。
トラウマになった某シーンに宇宙最強のエンジニアであるアイザック( 圭)が乱入します。

BEATを素手で殴ったり、
踏み抜いたりとDeadSpaceの特徴が作者は良く分かっているようで、分る人には思わずニヤリと来ます。


「ここは俺がやる。君達が逃げてくれ」
「そんな、幾ら何でもアレだけの数には!」
「大丈夫だ、問題無い」


男の顔と声には焦りも、恐怖も、パニックも何も浮かんでいなかった。
何処までも冷静、というよりも一見冷めた表情のすぐ下に狂気染みてすらいるほどの戦意をまりもは敏感に感じ取った。



「『この手の連中』の相手はもう慣れた」



吐き捨てるような彼の呟き。
コンパクトに折り畳まれていたヘルメットが胸元からせり出し、再び彼の頭部全体を覆う。

一斉に突撃を開始するBETAの一団――――彼が左手を突き出すと、その掌から例の人魂が放たれた。
目標は最も脅威度の高い戦車級。周囲の数体の小型種もその影響に巻き込まれ、赤錆色の体色が青白い靄に包まれて見るからに動きが鈍る。

効果範囲から免れた小型種が瞬く間に距離を詰めてくる。

男性は拳銃らしきものから奇妙な形状のライフルに持ち換え(ちょっと待て、どこから取り出した)、発砲。
薙ぎ払うような掃射は一見乱射のようでありながら、野生の肉食動物もかくやな勢いで接近してきた兵士級と闘士級の『脚部』を正確に撃ち抜いていく。
自身の支えを砕かれ、次々もんどりうって倒れていく小型種。

連射が一旦途切れ、そしてライフルの銃口からマズルフラッシュが迸った。
だが先程までの連射ではなく、飛び出したのも小口径の光弾ではなく単発の光球。

固まった小型種の中心部に着弾した光球が破裂し、
衝撃波がまとめて兵士級と闘士級の体躯を引きちぎった。撒き散る肉片と体液。

どうやらあのライフルは連射モードと榴弾発射モードに切り替える事が出来るらしい。

その威力に唖然となる武とまりもを余所にもう1発。
人魂の正体であるステイシスという名の能力の効果時間が切れるよりも早く、光球が戦車級に直撃。

またも巻き込まれた周囲の小型種が四散し、
その様子もまたスローモーションで行われたせいで武とまりもは飛び散るBETAの体液の一滴一滴まで見分けれてしまったほどである。


小型種は実質たったの2撃で殲滅されたが、
爆発の直撃を食らいながらも戦車級だけはまだ生き残っていた。
元より小型種の倍ぐらいの体格なのだから耐久力も別物だ。

人間の腕部にも似た前腕?
部分とどんな装甲も噛みちぎる顎の上部が消失してはいたがまだ動けは出来そうだ。

男性は最初に装備していた例の拳銃(だから何処から取り出した)に持ち換えると、
彼の方から距離を詰めつつ戦車級の脚部の付け根に次々叩き込んで移動能力を奪う。

まりもが疑問に思ったのは、なぜ急所を狙わないのかという点だ。
武器(正確には工具)の扱いそのものはかなり慣れた様子ではあるが、
頭部や胴体といった急所よりも四肢の排除を優先しているように思える。
まず機動力を奪う事の方を考えて戦っているのかもしれない。


「・・・・・・えっと、ダメですまだ危険では・・・」


あっという間に単独で小型種の団体を撃破する一部始終を目前で見せられた軍人2人は呆気に取られて立ち尽くし。
気が抜けた様子のまりもの忠告を無視した男性は、最早身動き取れない戦車級の目の前までやってきた。

今度は何をするのか、と思わず見守ってしまっている2人の様子に気付いた様子もなく、
脚部を奪われながらもそれでも自分の身長以上の大きさを誇る怪物を前に彼は拳銃を握った右手を大きく振りかぶり、


「オラァ!」


殴った。思いっきり。




――――しばらく音声のみが続きます。ご了承ください――――



「ラァ!フン!ンラァ!フッ!フンッ、ラッ、ゼァッ、ラア゛ッ、ア゛ッ、WRRRYYYYYYYYYYYY!!!」

ドズッ!グシャッ!モコッ!ズシャッ!ズドッ!ガシャァ!メメタァッ!!


結局。
戦車級の死体はミンチよりヒデェありさまになるまで叩き潰されたとさ。

彼の名はアイザック・クラーク。

26世紀の科学技術の産物であるスーツの能力と工具、
そして鉄拳と黄金の右足で地獄を生き抜いた―――――――ただのエンジニアである。



さすが、アイザックさんだぜ!





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