パエ-リャ

木製カトラリ-

パン切り台のデザインと試作過程

2016-09-02 16:53:03 | Weblog

直感的にはランチョンマットも似たようなものだと思う。大きな違いはナイフによる傷をどう考えるかと、パンの切れカス、そして全体の面積と厚み、そして形状ということになる。

 

1. ナイフによる傷は経験上、大したことはなくて、むしろ傷が風格を与えるので、むしろ望ましいと思う

2. パンの切れカスに関しては、散らばるのは避けられないと思う。そうだとすればどのように最適な処理が可能かという問題になるわけで、基本的には受け皿的なものを付加するか、あるいは、思い切って使わないことも考えられるだろう。デザイン的には受け皿のないほうが、ずっと美しいのは経験上わかっている。

というか、ここでは居直り気味に、どうやろうとパンの切れかすは飛び散ると考えれば、デザインの幅は大きく広がるだろう。剛構造にする必要も殊更にないわけだし。

3. 面積的にはノ-トパソコン位の大きさが限度ではないだろうか?材料のコスト的な問題もあるし、厚みは10mmだろう、5mmでは集積に釣り糸を使う必要がある。その場合は、柔構造になるし、もし10mmならば竹ひごなり、3mmから5mm程度の丸棒を使う剛構造のパン切り台になる。いずれも、受け皿をつけない前提だ。

受け皿の代わりに布を使えば始末も楽ではないだろうか?もし、柔構造のパン切り台を目指すなら、その布で全体を丸めてしまう手がある。そうすれば置き場所にも困らないし

4. 形状は長四角で構わないと思う。殊更に奇抜な形状は好みに合わないし、格納、収納を考えれば尚更だろう

これらをすべて考慮すると、どうしても材は国産のブナ、製材されたものは手に入らないので、自分で角材か、角棒を製材するので、時間コストが気になるが、量産するわけでもないし、プレゼント予定なので、10基作ればよいのかもしれない。

色々と考える必要があるが、考えてばかりいても先に進めないので、部材を作り始めてみた。 

これは固着型で、40cmx25cmほどのパン切り台の部材、今までのと比べると、バゲット用に10cm程長いし、厚さも18mm程度に収めてある。材は国産のブナだ。非固着型もこの作業の中から考えるのだと思っている。

 これは連結用の丸棒で、収納容器を作るかどうかは、未定だ。連結は10cm程度毎になるだろう。この部材で4基のパン切り台が出来る(はずだ)が、すべてギフトとして贈呈してしまう積りだ。

この連結部材を木綿の紐に変えることで、非固着型のパン切り台を目指す積りだが、端末処理が大問題になるだろうとの予感がある。

サイズ的には、まあ、フランスパンと言っても、バゲットだけではないので、カンパ-ニュやブ-ルの事を考えれば、最終的には35cmx27,8cm辺りに落ち着くのかもしれない。出来上がって、見た時の感じもとても大事なので、兎に角、これを完成させてしまう他はないだろう。

今回の試作の主要な目的は製作過程の確認で、

1. 連結作業に注射器が使えるか

2. 連結棒の挿入の方法の合理化

3. 収納容器を作らない場合の連結棒の端末処理の方法

4. ジグを使わないで製材した部材を大きな整形作業なしで使えること

が目指されている。市販するわけではないが、市販想定店頭価格は1個、5千円と思っている。


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