タ-シャを後にして、山道を通過すると、再び平坦な道路が戻って来る。 両側には時折、簡素な民家や日本で言えば昔の駄菓子屋的に見える小さな売店、ガソリンスタンド等の建物があり、殊更に貧しい民家もなく、町と町の間に何もないボルネオとはとても異なる印象を受けた。途中、丘のふもとの斜面に集団墓地も見かけたが、 個々の墓は大きな物置ほどのの大きさで、外見は台湾や沖縄の墓地ととても似ていたのが記憶に残っている。
チョコレ-トヒルはボホ-ル島中央のカルメン地区にあるが、実際にカルメンに向かってバイクで走行していると、恐らく5kmほど手前で既になし崩し的に、 山の形が多少いびつなものの、一見してチョコレ-トヒルだと思えるヒルが見えてくる。
カルメン直近では非常に快適な直線道路に背の高い街路樹が続いていて、 ピレネ-山脈を越えてスペインに行くときに通った北フランスの農村地帯を走っているような気分になる。ゴッホの絵に出ているような感じと言えば、判るかも知れない。
展望台方面に至る分岐点には土産物屋が立ち並んでいるので直ぐ判るし、 その場所自体が無数にあるチョコレ-トヒルのふもとになっている。上り始めてすぐに入園料みたいなものを徴収するゲートがあり、それを過ぎるとカーブの連続する山道を5分程走る。すると頂上にかなり大きな広場があって、 駐車場やレストハウス、いくつかの常設屋台が立ち並ぶ風通しの良い場所になっている。
この広場はすでに相当高いところにあるので、チョコレ-トヒル群はその時点で既に眼下一面に既に見えているが、広場のはずれには急な階段があって、更に高い処にある展望台につながっている。急ではあるが、 皆が上っているので上らないわけには行かないので登ってみると、確かに360度見えるので結局お勧めになるのだろう。
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