過ぎ去って見れば、「四十九日」はあっと言う間にやって来ました。
思いもかけぬ春の嵐がかろうじて過ぎ去った昨日
寒い冬であった今年を象徴するように未だに小雪が舞う中
菩提寺での法要と納骨、そして料亭に場所を変えてのお斎を無事終わらせることができました。
新年度が始まったばかりの平日でしたので
ごくごく近しい親族のみ、若住職と庵主様を加えても僅か9名で執り行いました。
遠方に住む親族などは、病気見舞い・通夜・葬儀に続き
四十九日までとなると4度も足を運んでいただくことになり、それも交通費はもちろん
“手ぶら”ではないのですからさすがに申し訳なくて、ちょうど49日目の平日に敢えて決めて
近間の近しい方のみで執り行うのでお呼びしない口実にしたものです。
それでもおいでになりたい申し出をお断りすることはできませんが
皆さん、承知して下さったのですから、この気遣いはそれなりに受け止めていただけたのでしょう。
仕事を休むことは当然として、病気見舞い1万円・通夜5千円・葬儀1~3万円のお包みもさることながら
全てが別の日なのですから、東京からの日帰りとしても2または3回の交通費だけで3~5万円
合計したら10万円ほどの出費をすでになさっていただいているのです。
他人様のフトコロなど心配する必要がないと言われればその通りですが…。
ところで、通夜・葬儀(告別式)に続く亡き人を送る一連のセレモニーが
これでようやく一段落したと言えますが、通夜と葬儀はプロの葬儀会社に依頼しましたので
単独で段取りから実際まで行ったのは初めてのことでした。
献杯が終わったのにお酒が出ていない不手際があったりしてちょっと残念な気持ちが残りましたが
取り返しがつかない大きなミスはなく、まずはホッとしています。
この日に間に合うように位牌の製作と墓石へ戒名を刻む作業を依頼した仏壇店の営業マンS君には
法要のことをいろいろ教えてもらい大いに助かりました。
結局、今回の一連の葬祭について相談できる然るべき人がいない私にとって
ネットからの情報収集にも増して、葬儀会社のHさん・仏壇店のS君という
二人のプロからのアドバイスを受けながら、なんとかここまでたどり着くことができました。