3日前の月曜日夜のソフトバレーの時
フロント左のポジションで大きく流れたセッターからのトスを
上体を右に捻りかろうじてアタックして着地した際
左膝に激痛が走ったのです
午前中にヒアルロン酸注射を打ってもらったばかりなのに
これはマズイことになったかも…。
それでも右脚だけで何とか最後までプレーしましたが
自宅へ戻る時には階段はおろか歩くことさえままならず、急遽
I 病院に翌朝一番で再度、アポ(予約)なしで駆け込む羽目になりました。
ところで、知人のO君に紹介されて初めてこの病院を訪れたのは8年前で
以前から右膝に痛みは感じていたのですが
友人の通夜に行った際に全く正座できないことに気付いたからです。
実はこの病院に来る前にこの辺りでは評判が良いA整骨院も訪れていて
X線の撮影結果は“加齢による半月板損傷”ということで
ベッドにうつ伏せにされその脚を掴んだ姿勢で痛みに耐えベッドがズレルほど
先生が無理やり両脚を引っ張る治療を受けていたのです。
その際、子供の頃以来のいわゆる“骨接ぎ”と呼ばれる整骨院では
こうした力任せの治療が未だに行なわれることに
正直「嘘だろ!」と、とても驚き腰が引けたことをよく覚えています。
直後は痛みが消えたのですが、結局2、3日後にまた痛み出した時には
もう2度と行く勇気が湧いては来ませんでした。
こうした経緯から予約で3カ月も待たされた末に
ようやく看てもらえることになった整形外科のI 先生はスポーツドクターとしての
評判が高く、いつも混み合っているのだと聞かされていました。
そして改めてX線撮影、さらにMRI検査を受けての診断結果は
同じく“加齢による半月板損傷”、つまり正式には「変形性膝(しつ)関節症」
説明で使われる模型
黄(骨)・・・上部が大腿骨(だいたいこつ) 下部が脛骨(けいこつ)
緑(軟骨)…上下の隙間に半月板が挟まっていて関節液が満たされている
ピンク(靭帯)…骨を繋ぐ強靭な長いコラーゲンの結合組織
摩耗してヒビ割れているかもしれない半月板がササクレ立っていて
それが軟骨に触れると痛むと説明された記憶があり
この病気は完治することはなく、潤滑油であるヒアルロン酸を注射で注入し
それで痛みが引くのであれば現状を維持するため
1カ月毎にヒアルロン酸の局部注射をする“保存”療法と決まったのでした。
なお、これでも痛む場合は“手術”療法しかないとも聞きました。
幸いにも注射が効いて徐々に痛みは退き、正座もかろうじて可能になったものの
2年くらい後に今度は左膝も痛み出し、結局、両膝に注射を打つことになり
その後3カ月毎に間隔が延びた定期的治療が現在も続いています。
ただ、今まで左膝の突然の痛みで2回、緊急に駆け込んだことがあり
1回は水が溜まりそれを抜いてもらい、他の1回は臨時に
ヒアルロン酸を注入してもらったら数日後に痛みが退いたことがありました。
*水が溜まる…関節液や滑液とも呼ばれる体液が関節内外で
過剰に分泌されて溜まったもののことで、炎症を起こした部位を防ごうとする
生体の防御反応の1つであり、それ自身は症状ではあっても病気ではない。
もともと適正量は関節包内にあり栄養補給と潤滑の助けとなっていて
ヒアルロン酸が含まれている。
つまり、アポなしでの緊急は今回が3回目ということになるのです。
I病院には朝8時半に到着、いつもは予約患者で混み合っている待合所なのに
意外にも2人しか見当たらず、午前中一杯かかることを覚悟していたので
ちょっと拍子抜け、そして30分も待たずに名前が呼ばれて今度はビックリ。
なにはともあれ、I 先生に事情を説明するとまずはベッドに横にさせられ
左膝を手のひらで抑えられて脚を伸ばされても「痛くな~い」
で、次に曲げられたら「イタァァァ~!!」
かくして、久しぶりに両膝のX線撮影と相成ったのでした。
結果は当初と特に症状が進んでいる様子は見られず
ただ、一応念のため、MRI検査も8年振りにすることになったのですが
2週間後に予約を入れてもらっただけで診察が終わりそうな雰囲気に…。
私 「えっ、2週間後?今痛いのはどうすれば…」
I 先生 「前日に注射をしていますのでとりあえず様子を見てMRI検査の結果で
再度検討しましょう。それまで痛み止を処方しましょうか?」
薬を飲んで痛みを消しても様子見にはならない気がしたのでお断りしましたが
要は日常生活に支障があるような慢性的な痛みの場合の手術以外に
もう完治することがない病気、と言うか、身体の衰えなのですから
こうして誤魔化しながら付き合っていくしかないということなのでしょう。
ちなみに、無理やり両脚を引っ張ってでも関節内の軟骨の隙間を広げて
触れないようにすることで痛みを取る接骨院の治療も理屈上は間違いではないと思われ
私の経験のように数日間の“痛み止”としての利用価値はあるわけで
多くのお年寄りが週1~2日接骨院に通う理由がここにあるのかもしれません。
つまり整骨院にしても整形外科にしても
死ぬまで治らない加齢が主原因の病気のせめて現状維持を図るために
定期的に通う患者で溢れかえっているのですから、上手いとは評判が良いとかは
あまり関係がないのでは、とさえ思えてしまいます。
その後、幸いにもかなり痛みは退いて階段の上り下りや歩行などに
支障はなくなりましたので今回もヤレヤレというものです
つまり歳を取るとはこういうことなので、それを補うために大腿四頭筋を中心に
筋力アップを図らなければならない必要性を改めて強く感じ
昨日から自宅で出来るストレッチを少しずつやり始めたところです。