国交省の自動車に関する安全施策の一つとされるリコール制度とは。
設計・製造過程に問題があったために安全・環境基準に適合していない
(又は適合しなくなるおそれがある)自動車について、メーカーがユーザーに連絡し
無料で回収・修理を行い、事故・トラブルを未然に防止する制度。
(1)メーカーの役割
①安全・環境上問題がある自動車を回収・修理
②回収・修理については、国交省に事前届出
(2)国土交通省の役割
①不具合情報の収集・分析
②メーカーのリコールへの取組状況の調査
③取組状況が不適切であれば指導又は監査等
④事前届出内容が不適切であれば改善指示
⑤メーカーが自主的にリコールを行わず、かつ
事故が頻発している場合は勧告・命令
居留守を使って電話に出ないだけではなく、実は会社に陸運支局の係官が
訪ねてくることも想定して彼らの勤務時間が終了する夕方5時過ぎまで
外出して不在にしているよう追加の指示もされていました。
とにかく、洩らしてはいけない情報を漏らしてはいけない所に
洩らしてしまったことは明白です。
その情報とは頻繁に起きる燃料ポンプからの燃料漏れを把握した三菱自が
国交省に事前届出することなく内密に部品交換をしていること
そしてそれを指示する書類がディーラーに来ているということです。
今となれば夕方までどこでどう過ごしたのか覚えていませんが
帰社したら自社の社長から「明日、その情報が書かれているという書面を持って来るように」と
陸運支局から電話があったことを聞かされ、そして「明朝一番に三菱自から
その提出する書面を届けるのでそれを持っていくように」と指示されたのです。
すでに午後6時近いのに明朝一番に東京の三菱自本社から書面を届ける !?
時間が経つにつれ自分が犯した“ミス”の重大さがひしひしと伝わって来るのでした。
【三菱自動車に関するここ数日のニュース見出し】
・4月「ek」新車販売台数6割減
・違法測定、1991年以降のほぼ全車種
・下請け企業が苦境、国は融資保証額の倍増を検討
・補償費「雪だるま」式に拡大の恐れ
(続く)