2020-11-29
金剛峯寺から壇上伽藍(だんじょうがらん)へは徒歩でも行けた気がしたけど、
初めてで、地図を見てもなかなか方角や距離がつかみにくい。
中門前の駐車場に着くと、たまたま1台出て行く所で、真正面にすんなり停めることができた。
朱塗りの美しい中門を入ると、これまた美しい壇上伽藍が広がっていた。
なにやら金堂の前に赤いテープがしてあり、こげ茶の袈裟を着て四角い紙のマスクをした若いお坊さんたちが8人、
何かを迎えるように階段の両脇に並んで座っている。
見ていると、金剛峯寺の方角からお坊さんたちの一団が現れて、
朱色の根本大塔の前を通り、休んで腰かけてるこちらに向かってくるではないか!
「え、何、何? ひょっとして、すごいシャッターチャンスじゃないの?」と色めき立ち、
ダンナも私も回りの人も、カメラや携帯を持って遠巻きに見守った。
先頭は黒い帽子を被り、細い杖をついた先導さんのような背の高い若い方で、
お坊さんの位の違いを表しているのか、山吹色や金色に近い色、
黒の着物に白いマフラーのようなものを首元につけ、皆さんマスクをされている。
若いお坊さんは焦げ茶色のマントみたいなものを身につけて襟元から固め、
お坊さんの外側を警護するように歩いている。
20名ほどだろうか?
あまりにも正面に歩いて来られるので、カメラ向けたら失礼じゃないかなと気おくれしてしまうほど。
赤い傘をさし掛けられたご高齢のお坊さんが、もしかして高野山の真言宗の頂点のお方なのだろうか。
すごい。なんだか背景と相まって絵巻を見ているような気分だった。
目の前で右へ曲がり、黒い金堂に吸い込まれるように入っていかれて、扉は閉じられてしまった。
しばらく呆然自失・・( ゚ ρ ゚ )ボー
「これは何かの行事なんですか?」と男性に話しかけられた。
お遍路さんの恰好なので物知りに思われるのか、質問されるのは奥の院に続いて2度目だ。
「いや、全然知らなくてここへ来たらすごいタイミングでビックリですよ。あとでネットでググらないと」と、
ミーハーおばちゃんは答えたのでした。
金堂は閉じられてしまったし、建物の中には入れないしで、とりあえず納経所で御朱印だけは頂いた。
若くて賢そうなお坊さんが3人で対応されていて、細い達筆で書く人と、判を几帳面に押す人の流れ作業。
なんか、整然と歩く行列といい、お坊さん方のキリッとしたカッコよさに圧倒されて見惚れてしまった。
調べたら、11月16日から12月5日まで、大元帥大法という行事が行われているそうで、
皇室が変った時とか、国家鎮護、外敵調伏のための重要な行事でめったに行われるものではないようだ。
今年はコロナで宿泊客が8割ほど減って、紅葉も終わり、金堂を閉めるにはいいタイミングだったからかもしれない。
きっと、世の中を鎮めて、いい方向へ導かれるようにと拝まれているのだろう。
何も知らなかったとはいえ、いい場面に出会えて気分も上々!(単純)
その後、大師協会、徳川家霊台、女人堂と回って御朱印を頂いた。
霊宝館も2回、前を通ったけど、ちょうど何かの記念日で無料開放されていて、長蛇の列ができていたので、
また次回訪れた時にじっくり見て回ることにした。
なんだかんだと1日で1万8000歩も歩いていた。
数日前も足がしびれて、病院に行って薬を変えてもらったのが効いたのか、
いやいや、これも弘法大師のおかげに違いない。
(ちなみに、この日は39回目の結婚記念日。いい記念になりました^^)
どの方がなんの役なのかしら。傘をかけてもらってる方が偉いお坊さまなのでしょうね。
私も善光寺でそういう行列に出会った事ありました。何か良いことあるのかも!
まさかこんな場面に大当たりするとは、紅葉を見逃して残念だったけど、いい思い出になりました😊
善光寺も大きなお寺ですね。良いことありますよ、きっと!