絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
ピカ輪世代です。
(傘;傘;)←かさかさ、しわしわ、よれよれまーくです。

仮想はてな・ストーリィ 大江山の怪 2/3

2014-11-27 07:09:52 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
<ドン作雑文集より>





 2m近くはあると思われる大男が、道路の前方に突然現われたのだ。彼は、両手を上げて、私を制止した。私は、急ブレーキを掛けた。少しスリップして、転倒しそうだった。心臓がどきどきと波打つ。



ヘッドライトに浮かびあがった男の顔を見なおしてみて、落ち着きかけた心臓が、またもやガクッガクッとなり、背筋には氷水が雪崩落ちた。ヒゲもじゃらの顔に、ほおづきのような目がランランと光っており、全身は黒い毛におおわれていた。が、赤いパンツの1ポイント・マークを目にした時、少しだけ安心感を覚えた。



「おい、オッさん、ちょっと付き合えや」


 私の愛称を知っていると思ったので、安心が倍加した。私は、オッさんと呼ばれるとホッとするタイプであることも手伝っているのだろう。


「何か、用でも」
「そうだ。用事があるから、呼び止めたのだ。サヤカ殿から降りて、ついてこいや」


 わっ、サヤカの名前まで知っている。こいつは、いったい何物なのだ。


 サヤカとは、私の愛バイクの名前である。不可思議な能力を持つバイクのサヤカには、いろいろな友がいる。こいつもサヤカの友達なのだろうか。いや、友達であれば、サヤカが教えてくれているはずである。サヤカは、私を驚かせるような質の悪い悪戯はしない主義の人だ。


「あの、もう遅いので、早く家に帰りたいのですが・・・」
「ふらふら、ふらつきおって、あと1~2時間ぐらい、どうってことあるまい。つきあいの悪い奴よのう」


 私は、彼にエリすじを捕まれて、引きずり降ろされてしまった。扱いは乱暴だったが、丁重な感じも受けた。私は、仕方がないので、サヤカを脇道に寄せ、とぼとぼと彼についていった。霧がかかった露道は、長く感じられたが、そう長い時間歩いたわけではない。しばらく行くと、ほこらがあり、黒鬼はその中に私を招いた。


「濁酒を飲む時は酔い泣きするに限る。でもな、オッさんよ。一人でボヤいてもつまらんのよ。まあ、一杯いけや」
「私は、運転がありますので」


「一杯ぐらいいいだろ。これ、そう強くはないぞ」
「私は、それに下戸でもありまして」


「ナンダ、猿か」
 あんたに、猿呼ばわりされる筋合いはない。飲めないものは飲めないんだ。それに、どちらが猿なんだ。酒飲んで、顔赤らめて、泣いていれば、猿顔そっくりではないか!


 それにしても、奴は万葉集のファンかいなあ。


「じゃ、ひと口でも飲め」


 それほどまでに勧められたので、一口だけ含んでみた。カライッ。何がうまいんだ、こんなものと思ったが、
「ふん、いいお味ですねえ」


 もう、恐くはなかったが、お世辞を言った。お世辞も人づきあいの潤滑油となるのなら言わねばなるまい。こんなもの、いくらでも吐き出してやる。それが会社員の生活の知恵と言うものだ。ふと、奴のすすり泣く声が聞こえ始めた。


「オッさんよう、まあ聞いてくれ。何が悲しいと言っても、誤解されるほど苦しいものはない。ワシはな、黒鬼のブラック・ゼンゴという大江山に住むモンじゃが、人間社会からは、つまはじきばかりされとるんじゃ。こう見えても、ワシは、根っからの悪人ではないぞ。悪いのは、白鬼の奴なんじゃ」


 私は、彼に少しばかり興味を抱いた。


「白鬼って?」
「よくぞ、聞いてくれた。白鬼というのはな、あんたら普通の人間の心の中に住みついている鬼なんじゃ。これが、また悪い奴でな。己の存在をぜんぜん普通の人間には感じさせないのよ。そのためにな、奴のためにな、オレはいつも大悪人に仕立てあげられるのよ。


もともとは、黒鬼と白鬼とは、対の原理で作られたものにすぎないんだ。正義とか不正義とかは、永遠のものではない。時代が選択するようになっとる。それをワシばかり悪人扱いしやがって」
「えっ、それ本当ですか? では、私にも?」


「どれどれ。うーん。見当らないなあ。おそらく、サヤカ殿の魔力が効いているのだろう。何しろ白鬼の見当らない者など皆無じゃからのう」


 そうか。バイクに乗れば、さわやかな気分になれるのは、サヤカが力を貸してくれていたのかと一人納得した。それと、彼に呼び止められた理由も何となく分かったような気がした。


「その白鬼に気づいた人間は、この日の本の国には、ショートク太子と芥川の龍先生しかおらんのよ。というてもな、ワシ、交際範囲が狭いので、人の名などあまり知らんのじゃが・・・」
「なぜ、その二人が・・・」


「お前、世間は虚仮という言葉しっとるか?」
「いえ。でも、このごろは、どんな山道の道路も良くなっていますよ」


 私は、道が悪くて、つまづいてこけるのかと思ったのだ。


「ちっ、何にも分かっちゃねえ。あのなあ、これ太子はんの言ったことなの。世の中をはかなんでな、言ったらしいよ。世の中と言っても、馬の黒駒や斑鳩の因可(よか)の池の片目蛙がどうかしたということではない。



世の中の実体は人間、人の集まりだろ。その人々に白鬼が取りついているのよ。虚仮と感じさせるのは、白鬼の仕業なのよ。龍先生もなエゴイズムを抑えて生きろと訴えていただろ。エゴというのも、ヤツのなせるワザなのよ」
「そうなの? 初めて聞いた」



つづく


あ@英訳ドン作川柳集866 大しわに小じわ差し込みしわだらけ

2014-11-27 07:08:34 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

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   *  大しわに小じわ差し込みしわだらけ







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   大しわに小じわ差し込みしわだらけ         ドン作(ちふ+)

            ↓
     Insert wrinkled wrinkles in large wrinkles 

            ↓           
     大しわしわのしわを挿入 
 


                               おわり


仮想はてな Oあゆか
仮想はてな ドン作




あ@つぶつぶ(日々)236 今日もまた日が過ぎてゆくちっぽけな

2014-11-27 07:07:09 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)


多層構造ぶろぐ→Multilayer structure blog

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。


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*  English translation 


  236 今日もまた日が過ぎてゆくちっぽけな



        ↓
      (ほんやっ君のとある無料の英訳)

    The tiny that day Yuku past also today
         ↓
      (ほんやっ君のとある無料の和訳戻し)

小さなその日ゆく過去にも、今日






     この項おわり



つぶつぶ(22”22”)・・・・・

あ@おつとめ036  Yちふ太  新人慣れて  言ぽとり

2014-11-27 07:05:37 | ぶろぐ(迷瞑謎名英訳付き)

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ドン作雑文集より

 

                               
   * 036  Yちふ太  新人慣れて  言ぽとり


  
     新人のYちふ太君も、
     慣れてきて、
     地が・・・・・

  



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    Yちふ太  新人慣れて  言ぽとり    ドン作(ちふ+)

          ↓
    Potori language accustomed to rookie Tai Chi Fu Y 
  
          ↓
    Potori言語はルーキー太極拳フーYに慣れ 






a@(Quiz-my answer)703 3”442 3759 72843

2014-11-27 07:03:37 | Num川柳 


0843=おはようさん→Good morning Mr.→おはようさん

ピカ輪世代(世に団塊とも)の一断面を目指して。

英語は、お強い。
けれど、日本語も、ちょこっとは世界語に? と・・・・・
数字を書き連ねるだけで、世界に通用する。
すべてでは無く、話のついでに。
日本語のちょこっとの主張です。


   ・NUM川柳=NUMERICの川柳

【 WWW対応=だぶさん備え=ワープロ感覚でのネット参加 】


数字日本語の世界語化を夢見て213(じいさん)。


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ヘタな英語にて。


 * 721046? (傘;傘;)  my answer


   703 3”442 3759 72843

       残暑に みな号泣 夏休み


       ZANSYONI  MINAGOUKYUU  NATUYASUMI



   

      ほんやっ君のとある英訳→とある和訳戻し ;
       
       Crying summer vacation everyone lingering summer heat
               ↓
       残暑夏休みみんなクライング
       



                           8”18”1 


411270!=YOI1NITIO!→よい1日を!→Have a good day!→良い一日を!

8”18”1=バイバイ.→Bye-bye→バイバイ