ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

バーチェスター・クロニクルス(1982)

2006-01-19 18:33:16 | 映画:アラン・リックマン
Barchester Chronicles(1982)

BBC制作のミニTVシリーズ。18世紀初頭のイギリスの田舎町バーチェスターの人間模様を英国国教会人事を中心にコミカルに描いたドラマです。主人公は頑固だが人のいい、聖歌隊の指導をするおじいちゃん牧師ドナルド・プレゼンス(あの大脱走の。目が見えなくなって最後に死んじゃう証明書偽造者役の人です。ああ、あのシーン本当に泣けました・・・)と、その長女の婿、未亡人の次女。その3人を悩ませ、平和なバーチェスターを混乱の渦に巻き込む新任司教の鬼妻と司教付き牧師(アラン・リックマン)。

アラン・リックマン人気でDVDが発売された作品とのことで、表紙/背表紙/裏表紙にもアランのお写真いり。くどいって!主役かと思ってしまいました。この作品がイギリスでのアランのメジャーブレイク作らしいです。若いです、36歳です(もっと若く見えます、このヒトは。写真参照。このころから驚くべきおでこの広さ・・・)。見れば納得、まさに適役。ファン必見です。端正なハンサムなのに、神経質で自己チュー、ずる賢く、下心ありありで、嫌われもの。とにかく嫌なやつなんだけど・・・憎めないです。でも最後は酷い目にあってしまいます。
アラン演じるミスター・スロープは出番が多く、(3話目からの出演です。)優雅な牧師服姿や、三白眼の上目遣い、芝居がかったアクション、立て板に水のいやみな物言いが堪能できます。

もう一人最高に可笑しい登場人物、アランの上司の司教様の鬼嫁ミセス・プラウディ役は、ロビンフッドの魔女モーティアナの女優ジェラルディン・マックェワンです。てことはこのコンビ、道理で映画で息ぴったりだった訳です。ここでは2人で強力な極悪コンビとなり、おじいちゃんたちをいじめまくります。アランは唯一このミセス・プラウディに頭が上がりません。シリーズ後半で、この2人の対決シーンがありますが、彼女の鬼気せまる演技に画面からマイナスオーラが出てくるようです。

もしかしてアラン・リックマンのやなやつキャラはこの作品で確立したのかな。キャラクタ的にはロビンフッドのノッティンガム卿に近い、アラン曰くところの「自分が欲しい物のリストがある、そのために努力を惜しまない」」タイプの人物像でしょう。それがコミカルに表現されるのか、シリアスに表現されるのかの違いで、ノッティンガム卿になったりハンス・グルーヴァーになったりする訳です。なにを演じさせても上手いひとだと思うのですが、個人的にはコミカルな憎まれキャラの彼が好き。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジョン・ギッシングを探して(... | トップ | ハリー・ポッターと秘密の部... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画:アラン・リックマン」カテゴリの最新記事