![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/f1/87bc2f8b038873f014c4af34653ddc41.jpg)
GLASTONBURY(2006)
セックス・ピストルズのドキュメンタリー「NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM」作成のジュリアン・テンプルによる、グラストンベリー・フェスティバルの伝説とスピリットを膨大な映像のパッチワークで構成したBBC製作のドキュメンタリー。
イギリス南部のアヴァロンの谷とグラストンベリーの丘一帯は古代から神聖なるキリスト教の聖地として存在してきました。その聖地で30年以上も毎年行われる、元祖ロック・フェスがグラストンベリー・フェスティバル。たった8,800人の人口のグラストンベリーに177,500人(2007年)が集まるのですから、その規模は推して知るべし。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/84/cad7ccdc6d2c464807178f2ee44a6bda.jpg)
青っぽいつぶつぶのところは観客のテントだよー!日本と違って泊まるところなんてありませんよ~
1970年に農場主のマイケル・イーヴィスが個人的に始めた音楽祭だったこのフェスは、イギリスらしく政治的、思想的なメッセージが強いフェスでした。初期のフェスはウッドストックの流れを汲むピッピー・ムーブメントの影響が色濃く、ドラッグやフリーセックスといったアンチモラル側面と、平和主義や自由や連帯感といったプラスの雰囲気がごちゃ混ぜになった独特のカオス。しかし聖地の美しい夏の日の草原で行われるこのフェス、ヴァイブとしか表現できない独特の高揚感を生みだしていることは想像がつきます。その楽しみ方は日本のフェスとは違い、人々は自由な格好をし、様々な自己表現で参加する事自体を楽しんでいる。馬に乗った子供、カラスを連れた少年。大道芸人や仮装、花火にたき火に裸で日光浴。もちろん音楽は重要だけれど、もっと重要な物は「いまここに存在すること」、今の生きているこの瞬間を共有する喜び。非日常の中で、自分がここに存在すること、あるいは生きていることを実感した経験は誰にでもあるのではないでしょうか?家族や友人あるいは同じ音楽を愛する知らない隣人との瞬間の共有。永遠に続かない、だからこそ一瞬一瞬が輝き、美しく、貴重に感じられる瞬間。
私はかつてアイルランドとスコットランドのロックフェスへ行った事がありますので、グラストンベリーの雰囲気は想像がつきます。寝袋というもので寝たのもあれが初めての体験でした(笑)。夜は酔っぱらったアホどもが奇声を上げて徘徊していて超怖いし、友人のそのまた友人とかからアヤシげな錠剤は回ってくるし(飲んじゃいけません!)、トイレは・・・あんな恐ろしいものを見たのは生まれて初めてですし、2度と見たくない。日本のフェスはグラストンベリー等に比べればずっと安全。参加する事自体を楽しむ、その雰囲気は日本のフェスでももっと見習ってよいと思いますが、いかんせん自由と無法状態の違いを区別するのは難しい。問題になりそうな前に規制するタイプの国日本では、あそこまで参加者を自由にはさせるつもりはないでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/f0/51c801fecacacada45dcaf8ea21c5207.jpg)
モリッシー。動物の救世主(爆)。「視力を失った人たちの施設の裏で見る夜明け」なんて歌詞どうやったら思いつくんでしょうか、先生。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/36/9043512d343da0910400ae2a15cd35a8.jpg)
意外にかっこ良かったRadioHead。もっとよく聞いてみようかなぁ。
出てくるライブのシーンは多いですが、皆さわりを少しだけで、ライブのドキュメンタリーとは違います。しかし歌う歌詞は全て、主張のある歌やメッセージ色の強い、ドキュメンタリーの指向にあったものを選んでいました。MorrisseyやNick Cave&The Bad Seeds、Coldplay, RadioHead、Billy Bragg。OasisやR.E.Mと言ったバンドがいなかったのは意外でしたが、全体にバランス良く演奏シーンを挟み、そのメッセージと会場の人々の一体感を上手く見せてくれていました。特にかっこ良かったのはMorrisseyやNick Cave&The Bad Seeds、The Levellers。ケミカル・ブラザーズも良かったなあ(後ろの人が乗ってて椅子が揺れた・・)そして最後のDavid Bowie”The Hero”。ブリティッシュ・ロック好きは間違いなく見て損のない映画ですし、音楽ファンも夏フェス好きも、元祖ロック・フェスのスピリットを理解する事の出来る、BBCドキュメンタリーです。
セックス・ピストルズのドキュメンタリー「NO FUTURE A SEX PISTOLS FILM」作成のジュリアン・テンプルによる、グラストンベリー・フェスティバルの伝説とスピリットを膨大な映像のパッチワークで構成したBBC製作のドキュメンタリー。
イギリス南部のアヴァロンの谷とグラストンベリーの丘一帯は古代から神聖なるキリスト教の聖地として存在してきました。その聖地で30年以上も毎年行われる、元祖ロック・フェスがグラストンベリー・フェスティバル。たった8,800人の人口のグラストンベリーに177,500人(2007年)が集まるのですから、その規模は推して知るべし。
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青っぽいつぶつぶのところは観客のテントだよー!日本と違って泊まるところなんてありませんよ~
1970年に農場主のマイケル・イーヴィスが個人的に始めた音楽祭だったこのフェスは、イギリスらしく政治的、思想的なメッセージが強いフェスでした。初期のフェスはウッドストックの流れを汲むピッピー・ムーブメントの影響が色濃く、ドラッグやフリーセックスといったアンチモラル側面と、平和主義や自由や連帯感といったプラスの雰囲気がごちゃ混ぜになった独特のカオス。しかし聖地の美しい夏の日の草原で行われるこのフェス、ヴァイブとしか表現できない独特の高揚感を生みだしていることは想像がつきます。その楽しみ方は日本のフェスとは違い、人々は自由な格好をし、様々な自己表現で参加する事自体を楽しんでいる。馬に乗った子供、カラスを連れた少年。大道芸人や仮装、花火にたき火に裸で日光浴。もちろん音楽は重要だけれど、もっと重要な物は「いまここに存在すること」、今の生きているこの瞬間を共有する喜び。非日常の中で、自分がここに存在すること、あるいは生きていることを実感した経験は誰にでもあるのではないでしょうか?家族や友人あるいは同じ音楽を愛する知らない隣人との瞬間の共有。永遠に続かない、だからこそ一瞬一瞬が輝き、美しく、貴重に感じられる瞬間。
私はかつてアイルランドとスコットランドのロックフェスへ行った事がありますので、グラストンベリーの雰囲気は想像がつきます。寝袋というもので寝たのもあれが初めての体験でした(笑)。夜は酔っぱらったアホどもが奇声を上げて徘徊していて超怖いし、友人のそのまた友人とかからアヤシげな錠剤は回ってくるし(飲んじゃいけません!)、トイレは・・・あんな恐ろしいものを見たのは生まれて初めてですし、2度と見たくない。日本のフェスはグラストンベリー等に比べればずっと安全。参加する事自体を楽しむ、その雰囲気は日本のフェスでももっと見習ってよいと思いますが、いかんせん自由と無法状態の違いを区別するのは難しい。問題になりそうな前に規制するタイプの国日本では、あそこまで参加者を自由にはさせるつもりはないでしょう。
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モリッシー。動物の救世主(爆)。「視力を失った人たちの施設の裏で見る夜明け」なんて歌詞どうやったら思いつくんでしょうか、先生。
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意外にかっこ良かったRadioHead。もっとよく聞いてみようかなぁ。
出てくるライブのシーンは多いですが、皆さわりを少しだけで、ライブのドキュメンタリーとは違います。しかし歌う歌詞は全て、主張のある歌やメッセージ色の強い、ドキュメンタリーの指向にあったものを選んでいました。MorrisseyやNick Cave&The Bad Seeds、Coldplay, RadioHead、Billy Bragg。OasisやR.E.Mと言ったバンドがいなかったのは意外でしたが、全体にバランス良く演奏シーンを挟み、そのメッセージと会場の人々の一体感を上手く見せてくれていました。特にかっこ良かったのはMorrisseyやNick Cave&The Bad Seeds、The Levellers。ケミカル・ブラザーズも良かったなあ(後ろの人が乗ってて椅子が揺れた・・)そして最後のDavid Bowie”The Hero”。ブリティッシュ・ロック好きは間違いなく見て損のない映画ですし、音楽ファンも夏フェス好きも、元祖ロック・フェスのスピリットを理解する事の出来る、BBCドキュメンタリーです。
コメントありがとうございました。
さすがptdしゃまのコメは知性とユーモアを感じさせてくれました。
人間ってのは「人生は退屈だ」と思わずにはいられないんでしょうね。惨めさや不憫さを感じないと生きているって実感できないのかも。
ptdしゃまには才能があるだけ僕よりマシですよ。
アナーキーだし。(笑)
あと、提案ですが、自衛隊入隊はイヤです。
サバイバル生活も怖いです。
ホームレスはちょっと興味あります。(笑)
ptdしゃまに旅行に連れて行ってもらうのもアリかと。
dimしゃんも一緒ね。
もし行くならドコがいいですかね?
いいなあ、これ観に行かれたんですね。DVDになったら絶対観ようと、ハンカチの隅を噛み締めつつ、拝読しました(笑)。
モリッシー!!!!ニック・ケイヴ!!!!…はあはあ。この辺りの名前を聞くと、ホント、テンション上がりますね(笑)。画像で見る限り、モリッシー先生のくねくねダンスも健在そうだし(笑)。
そういえば、ジュリアン・テンプルのドキュメンタリーは結構観てますね。この人の視点が好きなんでしょうかね。
“人生は一瞬だから美しい”。いい言葉です。その通りですよね。
そう、人生なんてウンコ。
私の場合、
ブログなんてナンボのもんじゃい!
毎日一万人も見にくる訳じゃなし。
テキトーにやりゃあいいのさ!
と、「ああ記事書かなきゃ」と焦るたびに
自分に言い聞かせております。
>あと、提案ですが、自衛隊入隊はイヤです。
>サバイバル生活も怖いです。
>ホームレスはちょっと興味あります。(笑)
ホームレス作戦、いいでしょ?
何も持たない、失うものがない状態ってどうなんでしょう。
もちろん生半可な生活じゃありません。
人は失うものが無くなったら、しがらみも何にもなくなって、仙人になれるのか・・・それとも?
>ptdしゃまに旅行に連れて行ってもらうのもアリかと。
そりゃ南米の秘境へ行く、「エルネストの足跡を辿るサバイバルの旅」なんてどうでせう!怖そう・・・
ロックフェス巡り?それは楽しい♪そちらも一種のサバイバル。
昨日こちらを見ようか、「パンズ・ラビリンス」を見ようか迷ったのですが、パンズは木曜に行くことにして、終わっちゃいそうなこちらを見てきました。重いドキュメンタリーじゃないのですが、文化的解釈を映像と人々のインタビューから構成していく、やはりこの人は凄いなと。ただの事実を伝える記録ドキュメンタリーでは終わりませんでした。
>モリッシー先生のくねくねダンスも健在そうだし
相変わらずくねくねしてました。
パンズ怖いんですか・・・
「パンズ・ラビリンス」に反応してしまいました。
大分での上映予定はですね、12/8~12/21にミニシアターのみにて、なんですよ。怒。
何だか、うっかり見逃さないようにしないと! ! な時期ですし、それよりなにより、随分先だし。
近いうち、大きなスクリーンで楽しんできてくださいね。シクシク.....。
あ、それと、ブログのリンク、ありがとうございました!
>「パンズ・ラビリンス」に反応してしまいました。
見たいですよねこの作品。
でもとってもおそがい(注:名古屋弁「恐ろしい」の意)らしいんです。
今日行く予定でしたが、今日は無理かも・・・
>12/8~12/21にミニシアターのみにて、なんですよ。怒。
ってまた随分先ですねぇ。
「グラストンベリー」も関東では6月公開だったんですよね。
しかし名古屋では今公開中!この時間差は何だろう・・・やらないよりいいかって思いましたけど・・・
いいのかな~なんて今頃思ってますw
このレビューもすっごい!!
この映画、DVDで出たら絶対観たいです♪
この頃は洋楽、休憩中だったので
興味深いです♪
今年のフェスは観ましたよwTVで。
電柱登るんですってねw
>このレビューもすっごい!!
すっごいすかね?映画もすっごい?
15禁ですからね♪
何がって、まっぱで演奏するなんとかってバンドのギタリスト・・・ギター以外はなにも身につけてませんよー!
>今年のフェスは観ましたよwTVで。
おっいいですね!私見てない・・・
>電柱登るんですってねw
Shit_head君のコメですね?
正確には電柱ではなく「信号」です・・・
ああでも電柱にも登ってみたいですね、いつか。
>天才ptdさんのところに気安くお邪魔してしまって
>いいのかな~なんて今頃思ってますw
天才ですか?!うはははは。
おだてられると調子に乗るので気を付けてください!