イタリア人作家の有名な児童文学「ピノキオの冒険」をフランスの若手BD作家/監督のヴィンシュルスが新解釈で描く大人の極悪コミック。2009年のアングレーム国際漫画祭グランプリ作品。
内容は誰でも知っているピノキオのストーリーにエロ・グロ・ナンセンス・ユーモアをぶち込んだ、大胆でかつ独創的な作品。殺人兵器として作られた機械人形のピノキオは、勝手な人間たちの欲望に翻弄される。物言わぬピノキオとその回りで繰り広げられる地獄のような悲惨な状況の対比が、人間を人間らしくしている要素は暴力や嘘、物欲や性欲などありとあらゆる欲望なんだと気づかせてくれる。。。愚かで醜く、自分勝手な人間たちの不条理な行動は決して読んでいて楽しいものではないのだが、 ヴィンシュルスは救いようのないストーリーに極悪ブラック・ユーモアで奇妙な童話的要素を与え、毒に砂糖の衣をかけて緩和している。この苦甘の強烈な味が好き嫌い分かれるかも。
この手のBDコミックはコミックというよりストーリー・イラストブックと呼びたい、1コマ1コマがイラストとして完成している完成度の高い芸術作品。この作品も表紙のイメージが好みだったら買って損はない豪華保存版。
内容は誰でも知っているピノキオのストーリーにエロ・グロ・ナンセンス・ユーモアをぶち込んだ、大胆でかつ独創的な作品。殺人兵器として作られた機械人形のピノキオは、勝手な人間たちの欲望に翻弄される。物言わぬピノキオとその回りで繰り広げられる地獄のような悲惨な状況の対比が、人間を人間らしくしている要素は暴力や嘘、物欲や性欲などありとあらゆる欲望なんだと気づかせてくれる。。。愚かで醜く、自分勝手な人間たちの不条理な行動は決して読んでいて楽しいものではないのだが、 ヴィンシュルスは救いようのないストーリーに極悪ブラック・ユーモアで奇妙な童話的要素を与え、毒に砂糖の衣をかけて緩和している。この苦甘の強烈な味が好き嫌い分かれるかも。
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