ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

妖怪系SFワールド:ファースケープ 3 (1999)

2006-09-02 20:11:25 | 映画:SF&ファンタジー
Farscape Third Season (1999)

 海外に行った時、衝動買いしたファースケープ。いかにもジム・ヘンソン風クリーチャーや、綺麗系ではなく怖い系ヘルレイザー風の特殊メイクの人物写真一杯のジャケ見て、聞いたことないシリーズでしたが大枚叩きました。そのうえいきなりシーズンの3ですから、ストーリーについていくのが大変だ!と思いきや、そんなことはなく、難解SF用語で泣けてくるスタートレックの最近のシリーズに比べれば分かりやすい方?問題は固有名詞だ。

 地球の宇宙飛行士ジョン・クライトンが試験飛行中ワームホールに入っちゃって、別宇宙に・・・そして彼が拾われたのは囚人護送船モヤ。囚人が乗っ取ったその船を追うのがピースキーパーと言う軍隊。必然的にクライトンも囚人たちとともに追われるはめに・・・クライトンは地球に帰ることが出来るのか?ありきたりの設定といえばありきたり。が、特筆すべきはもちろんクリーチャー。個性豊かなモヤの乗員たち、入れ替わり立ち代り?出てくる可愛い怪物や宇宙人。たとえばスタートレックやアンドロメダが正統派SFとすると、こちらは基本はSFですが、キャラやストーリーにファンタジー的要素が少々あるような気がします。こういうSF大好きです。ジャケ買い大成功!このシリーズ、日本でもGyaOで放映していたとのことで、日本にも熱心なファンが沢山いるようです。

 宇宙船モヤはバイオメカニックの生体宇宙船。パイロットと呼ばれる生き物が操り、パイロットが死ねば宇宙船も死んでしまう。しかもモヤには子供の宇宙船もいたりして。この設定、可愛いですね・・・パイロットも可愛いですよ。現実に生き物を機械のように改良したり製造したりして、ツールにすることはどこまで進んでいるのでしょうか。臓器移植のオルタナティブとしての遺伝子操作された培養豚や、脳の快楽中枢に刺激を与える様電極を埋め込まれ、行動を操作できるラット。現在はそんな程度でしょうけど、どんどん技術が進めば生体コンピュータも製造可能?AI生物版。ちょっといやですね・・・それまでどのくらい実験を繰り返すのか考えると。SFの世界だけで結構、生体機械は。

 お気に入りのキャラクタはライジェルとチアナ。王族のくせに根性曲がりの食い意地の張ったちびすけ君、ライジェルはヘンソン色がもっとも濃い登場人物。いかにも人間が手で操作していそうです。チアナはモノクロの外見の、気が強くて謎めいたセクシー宇宙人。可愛い外見に似合わず「がにまた」でわっしわっしと歩く姿も勇ましい。チアナのエピソードはどれも面白かったです。その他「戦士」のダーゴ(鼻どうなってるのあれ、浮いてますけど?)もっと見たかった妖艶な僧侶ザン(爬虫類ぽい美人です・・)いまだ詳細良く分からない片目のスターク。元ピースキーパーのエリアン(そのまんま人間なんで面白くない。)。あとヘルレイザーかと思ったスコーピオス。悪役ではありますが、怖い外見でもそんなに怖くない。ま、TVですからヘルレイザーなみのグロさを期待してはいけませんね。おっと忘れるところだった、主人公のクライトン。君このシリーズに必要ありません、はっきりいって。個性的な宇宙人の中では特に魅力を感じませんねぇ。キャラはそれなりに地球人(アメリカ人)していて面白いのですが。エリアンとのからみもああどーでもいいやって感じ・・・

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