オリバー・ツイストが天才音楽家だったら：奇跡のシンフォニー(2007)

August Rush(2007)

あのフレディ・ハイモアが１１歳の天才音楽少年を演じる、音楽満載の人情映画。オープニングから涙腺緩み気味でしたがなんとか泣かずにがんばりました。お父さん役にジョナサン・リス・マイヤーズ、お母さん役にケリ・ラッセル、謎の男ウイザードにロビン・ウィリアムス。これで面白くなかったら怒るぞ～！！！


フレディ・ハイモア。１５歳ですが子供らしい無垢なルックスで１１歳ってことにして。

アイリッシュのミュージシャン、ルイス（ジョナサン・リス・マイヤーズ）はニューヨーク公演中に、チェリストのライラ（ケリ・ラッセル）に出会います。しかし有る事情で離ればなれに。そして生まれたエヴァン（フレディ・ハイモア）は孤児として孤児院で育ちます。ニューヨークへ出たエヴァンはそこで彼の音楽の才能を使って両親を探そうとしますが、謎の男ウィザード（ロビン・ウィリアムス）は彼の才能を独り占めしようと企みます。


ルイス（ジョナサン・リス・マイヤーズ）、ライラ（ケリ・ラッセル）。

このエヴァン君、生まれて一度も楽器を触った事無いのに一晩でギターをプロ並みに弾きこなし、楽譜を初めて見て５分後には作曲をしちまう信じられない少年。おまえは天才か？！はい天才です。なにしろお父さんはカリスマミュージシャン、お母さんはトップ・チェリストですから。この少年は周りのすべてから音楽を感じることが出来るのです。

ロビン・ウィリアムスは才能有るストリート・チルドレンをバスキングさせて金を稼がせる、現代のフェイギン（オリバー・ツイストの悪党親父ね）。ピアスにカウボーイハットで地下でハーモニカ吹くところとか、なかなか似合っていて意外な一面見た気分。悪いヤツなんだけど憎めないですね。ミュージシャン役ジョナサン・リス・マイヤーズは本人ちゃんと歌ってます。かっこいいんですが、なんだか嫌みがなくて私には物足りないですよ！？魚顔なんですが、スーツも似合いますね。ケリ・ラッセルはお父さんに似て、目のはなれ具合は尋常ではありません。こっちもお魚系？


謎の男ウィザード（ロビン・ウィリアムス）。

ジョナサン・リス・マイヤーズ、口ずさむのはヴァン・モリソンのムーンダンス。いいねえぇ。

アメリカ映画で少年がまだ見ぬ両親を捜す話でハッピーエンドって決まってますし、大した事の無い音楽物映画なんですけれど、フレディ君の笑顔とその笑っちゃうような音楽天才ぶり、音楽の素晴らしさ（アコギもパイプオルガンも結構すごいし、他の少年少女もいいです。）、ロビン・ウィリアムスのちょっと怖いロックな不良ぶりが新鮮な一押しの一本。音楽好きな方は是非。
そして初めてiTunesでレンタルした映画だぁ！ダウンロードに２時間係った・・・