Spoorloos (1988)"The Vanishing"
密封好きだってことを暴露した記念に(笑)、密封ネタで大絶賛サスペンスのご紹介。ネタバレか、これ?
昔テレビで一回見ただけの映画ですが、衝撃でした。その結末に、言葉を失い、何度も何度も主人公の気持ちを考えたものです。オランダの映画です。ちなみにこの映画は、世界的に非常に高い評価を得て、後にはハリウッドでThe Vanishingという名で同じ監督George Sluizerによってリメイクされています。ジェフ・ブリッジスとキーファー・サザーランドが主人公ですが、全く同じプロットではないようですね。
オランダ人カップルのレックス(Gene Bervoets)とサスキア(Johanna ter Steege)。しかし旅行に行く途中、混雑したターミナルでサスキアは失踪します。3年の間彼女を捜し続け、情報提供を求めていたレックスは、「彼女の行方を知っている」人物レイモンド(Bernard-Pierre Donnadieu)から、手紙を貰うようになります。その手紙で少しづつ明らかにされて行く事実。今彼女がどこにいるのか、生きているのか死んでいるのか、知りたいレックスはレイモンドとあって真実を知る決心をするのでしたが・・
失踪した彼女になにがあったのか、それを知りたい一心のレックスは、レイモンドの要求をのみます。「彼女がどうなったのか知りたいのなら、彼女と同じ場所に連れて行ってあげよう」死んでいるのか生きているのか、それはそのときに分かる、と。最後まで、彼女がどうなったのかは明らかにされません。最後のシーンで、真実を知るレックスとともにすべてを理解し、同時に絶望する訳です。
さて、ネタバレに近い部分なので、読みたくない人は読まないで下さい。この映画の怖いところは、レックスが真実を知りたいと思えば思うほど深みに嵌っていくこと。レイモンドは異常者であり犯罪者なのに、彼のオファーに抗えなかったレックスは、後悔することになります。レイモンドはある「実験」に大変な魅力を感じていました。綿密に麻酔から目覚める時間を計算し、確実に彼の望む状況を作り出すことに全力を尽くす。被害者が目覚めた時、そして状況を理解した時の恐怖を想像することが、彼の最高の喜びだったのですね。もちろん実際にはそれを想像するしかない。決して後で確かめよう、なんて思わないはずです。なぜなら、想像することが彼の喜びであり、結末を見ないがために、永遠に被害者たちは終わることのない恐怖を味わい続けているという幻想を抱けるのですから。だから、レイモンドはサスキアの生死に関してなにも語らなかった。曖昧なまま、幻想のまま、現実を無視して自分の夢の中で生きていたかったのでしょう。今にして思えば、この映画にひどく衝撃を受けたのは、このレイモンドの異常な興味の内容が「密封する」という行為に根ざすものだったことも関係あるのかも・・・
密封好きだってことを暴露した記念に(笑)、密封ネタで大絶賛サスペンスのご紹介。ネタバレか、これ?
昔テレビで一回見ただけの映画ですが、衝撃でした。その結末に、言葉を失い、何度も何度も主人公の気持ちを考えたものです。オランダの映画です。ちなみにこの映画は、世界的に非常に高い評価を得て、後にはハリウッドでThe Vanishingという名で同じ監督George Sluizerによってリメイクされています。ジェフ・ブリッジスとキーファー・サザーランドが主人公ですが、全く同じプロットではないようですね。
オランダ人カップルのレックス(Gene Bervoets)とサスキア(Johanna ter Steege)。しかし旅行に行く途中、混雑したターミナルでサスキアは失踪します。3年の間彼女を捜し続け、情報提供を求めていたレックスは、「彼女の行方を知っている」人物レイモンド(Bernard-Pierre Donnadieu)から、手紙を貰うようになります。その手紙で少しづつ明らかにされて行く事実。今彼女がどこにいるのか、生きているのか死んでいるのか、知りたいレックスはレイモンドとあって真実を知る決心をするのでしたが・・
失踪した彼女になにがあったのか、それを知りたい一心のレックスは、レイモンドの要求をのみます。「彼女がどうなったのか知りたいのなら、彼女と同じ場所に連れて行ってあげよう」死んでいるのか生きているのか、それはそのときに分かる、と。最後まで、彼女がどうなったのかは明らかにされません。最後のシーンで、真実を知るレックスとともにすべてを理解し、同時に絶望する訳です。
さて、ネタバレに近い部分なので、読みたくない人は読まないで下さい。この映画の怖いところは、レックスが真実を知りたいと思えば思うほど深みに嵌っていくこと。レイモンドは異常者であり犯罪者なのに、彼のオファーに抗えなかったレックスは、後悔することになります。レイモンドはある「実験」に大変な魅力を感じていました。綿密に麻酔から目覚める時間を計算し、確実に彼の望む状況を作り出すことに全力を尽くす。被害者が目覚めた時、そして状況を理解した時の恐怖を想像することが、彼の最高の喜びだったのですね。もちろん実際にはそれを想像するしかない。決して後で確かめよう、なんて思わないはずです。なぜなら、想像することが彼の喜びであり、結末を見ないがために、永遠に被害者たちは終わることのない恐怖を味わい続けているという幻想を抱けるのですから。だから、レイモンドはサスキアの生死に関してなにも語らなかった。曖昧なまま、幻想のまま、現実を無視して自分の夢の中で生きていたかったのでしょう。今にして思えば、この映画にひどく衝撃を受けたのは、このレイモンドの異常な興味の内容が「密封する」という行為に根ざすものだったことも関係あるのかも・・・
リメイク版の「失踪」は見ましたぜ!
ジェフ・ブリッジスの粘着質な演技がスゲーキモかった!!やっぱただモンじゃないよあのおっさんさ!!「ザ・コンテンダー」で大統領やってた人とは思えんよ。別人!!さすがジェフだぜ!!名優!!
キーファーがこれまた熱演でしたね。ジャック・バウアーみたいにキレてたシーンもありました。(笑)ジェフと互角の演技!失踪した彼女役のサンドラ・ブロックがめちゃ可憐でさー、キーファーが落ち込むのもムリないわぁって思ったデスよ。スゲー気の毒!泣けますよホント。
このオリジナル版は見れてないです。ハリウッド版は後味良かったけど、これはどーなんでしょーか?ヨーロッパ作品だけに、やっぱどんよりですか?ジメジメですか?夢も希望もないですか?
そこんトコ教えてチョ!ptd様ったら!
やっぱりリメイク版、見てましたね。絶対見てると思いましたよ~
>ハリウッド版は後味良かったけど、これはどーなんでしょーか?
基本ストーリーは同じ様ですが、たぶん味付け違うんですね。オリジナルは無駄なく淡々とドキュメンタリーみたいに進んで、最後にどーん!と救い様の無い落ちが来ます。最後に主人公、悲鳴のように彼女の名を叫びますよ~!
決して後味よくない。ネタバレ禁止映画なのは、同じですね?
熱演キーファー見てみたいです。レンタルにあるかな~??