![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/86/37b51911ff5f3c6da80750fe7663442a.jpg)
Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan (2006)
凄いです、凄すぎます。こんなひどいコメディは見たこと無い。過激で下品で恐ろしいほどの破壊力を持った、コメディの名を借りたテロリズムです。面白さも爆弾級!万人受けはしないコメディですが、百聞は一見にしかず、としか言えない・・・
カザフスタンの国営放送のレポーター、ボラート(Sacha Baron Cohen)は、アメリカとは何か、を取材にクルーとNYにやってきます。しかしそこでベイウオッチを見たボラートは、CJ役のパメラ・アンダーソンに一目惚れ!彼女に結婚を申し込むべく、アイスクリームのバンを買ってカルフォルニアへ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/43/bbc583aec27ebd0a55025fcb1345d4ee.png)
↑熊と一緒にアメリカ横断。
この映画、謎の国(!)カザフスタンから来たボラートと同僚があちこちで巻き起こす騒動がメインの、ロードムービー。最初からチープなTV映像と妙な国営放送音楽で凝ってます。(DVDもコピーしたDVDみたいなデザインで度肝抜かれます)出てくるアメリカ人は皆、普通の人で、演技ではない(監督のコメントでは。)そうで、その「普通の人々」相手に炸裂するギャグ&過激行動の数々は、まさに爆弾。公になっているだけで6件の訴訟がこの映画に対して起こされていることからも、その過激さが想像できます。最初のカザフスタンの村のシーンから、飛ばす飛ばす!ノンストップで目が離せません。ユダヤ人に対するジョークが特に過激ですが、このボラート、しゃべっている外国語はヘブライ語とのこと。どこまでも皮肉なコメディです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/1e/6a93928fe4f7e6b4fc837c2110abbf55.png)
↑ゲイのパレードに飛び入り。
この映画の面白さは、ボラートの文化的差異とアメリカ人の間の溝。地下鉄に乗ればいる人全てに自己紹介を初め、常に生きた雌鳥を鞄に持ち運び、あげくの果てにパメラ・アンダーソンを結婚用の袋に詰め込んで誘拐しようとする。下ねた、うんちねたは当たり前。フェミニズムねた、宗教ねた、ゲイねた(これ最高でした)、ユダヤ人ねた(こちらも笑い死にしそう)、人種ねた、若者カルチャーねた、もうありとあらゆるタブーに挑戦しています。ロデオ会場でのあの歌は、もう絶句。殺されますよ、本当に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7f/4ea07bd8120a3fe0085bb39b9404e9b4.png)
↑命掛けてますね。このシーン。
相手が演技ではない、という意味では、監督が突撃インタビューする「ボーリング・フォー・コロンバイン」と同じ系統のコメディ。こちらはもっと不条理で無茶苦茶なことをやってますが、アメリカとは何かをいろいろな視点で体験し、笑いのめすことで過激ながらもアメリカ人自身の矛盾や偏見をあぶり出しているのですね。それを強く感じたのはエチケット教室のディナーのシーンと、地下鉄で怒りだす人のシーン。文化的・階級的な差異を認めない、異質なものを排除するというアメリカの陰の部分がはっきりと感じられるシーンです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/f2/af2c18883f3aa999abd154a4b74acfeb.png)
↑これがあのボラート?!
このボラートを演じたSacha Baron Cohen、イギリスのコメディアンですが、イギリスのコメディアンの例に漏れず、ケンブリッジで歴史を専攻した、もの静かで知性あふれる人物。あの過激さは計算の上なのですね。
凄いです、凄すぎます。こんなひどいコメディは見たこと無い。過激で下品で恐ろしいほどの破壊力を持った、コメディの名を借りたテロリズムです。面白さも爆弾級!万人受けはしないコメディですが、百聞は一見にしかず、としか言えない・・・
カザフスタンの国営放送のレポーター、ボラート(Sacha Baron Cohen)は、アメリカとは何か、を取材にクルーとNYにやってきます。しかしそこでベイウオッチを見たボラートは、CJ役のパメラ・アンダーソンに一目惚れ!彼女に結婚を申し込むべく、アイスクリームのバンを買ってカルフォルニアへ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/43/bbc583aec27ebd0a55025fcb1345d4ee.png)
↑熊と一緒にアメリカ横断。
この映画、謎の国(!)カザフスタンから来たボラートと同僚があちこちで巻き起こす騒動がメインの、ロードムービー。最初からチープなTV映像と妙な国営放送音楽で凝ってます。(DVDもコピーしたDVDみたいなデザインで度肝抜かれます)出てくるアメリカ人は皆、普通の人で、演技ではない(監督のコメントでは。)そうで、その「普通の人々」相手に炸裂するギャグ&過激行動の数々は、まさに爆弾。公になっているだけで6件の訴訟がこの映画に対して起こされていることからも、その過激さが想像できます。最初のカザフスタンの村のシーンから、飛ばす飛ばす!ノンストップで目が離せません。ユダヤ人に対するジョークが特に過激ですが、このボラート、しゃべっている外国語はヘブライ語とのこと。どこまでも皮肉なコメディです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/1e/6a93928fe4f7e6b4fc837c2110abbf55.png)
↑ゲイのパレードに飛び入り。
この映画の面白さは、ボラートの文化的差異とアメリカ人の間の溝。地下鉄に乗ればいる人全てに自己紹介を初め、常に生きた雌鳥を鞄に持ち運び、あげくの果てにパメラ・アンダーソンを結婚用の袋に詰め込んで誘拐しようとする。下ねた、うんちねたは当たり前。フェミニズムねた、宗教ねた、ゲイねた(これ最高でした)、ユダヤ人ねた(こちらも笑い死にしそう)、人種ねた、若者カルチャーねた、もうありとあらゆるタブーに挑戦しています。ロデオ会場でのあの歌は、もう絶句。殺されますよ、本当に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/7f/4ea07bd8120a3fe0085bb39b9404e9b4.png)
↑命掛けてますね。このシーン。
相手が演技ではない、という意味では、監督が突撃インタビューする「ボーリング・フォー・コロンバイン」と同じ系統のコメディ。こちらはもっと不条理で無茶苦茶なことをやってますが、アメリカとは何かをいろいろな視点で体験し、笑いのめすことで過激ながらもアメリカ人自身の矛盾や偏見をあぶり出しているのですね。それを強く感じたのはエチケット教室のディナーのシーンと、地下鉄で怒りだす人のシーン。文化的・階級的な差異を認めない、異質なものを排除するというアメリカの陰の部分がはっきりと感じられるシーンです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/f2/af2c18883f3aa999abd154a4b74acfeb.png)
↑これがあのボラート?!
このボラートを演じたSacha Baron Cohen、イギリスのコメディアンですが、イギリスのコメディアンの例に漏れず、ケンブリッジで歴史を専攻した、もの静かで知性あふれる人物。あの過激さは計算の上なのですね。
とにかく凄いです。えげつないです。ばかばかしいです。もうどうしていいかわからないくらいめちゃくちゃです。映画館に見に行くほどの映画ではないかもしれませんが、一見の価値あり!
楽しみにしていてくださいね~
よ~し!中野まで行くしかないですね!
騙されたぁ!ほんとにカザフスタンの人かと思ってた…
ローワン・アトキンソンなんかもそうだけど
素の時と顔がちがーう!
ただのおバカな映画かと思ってたけど
別の意味でも興味が湧いてきましたよ!
>どんなイメージなんでしょう?私って?(笑)
どんなイメージですか?私も他人から見ると「ボラートすきそう」な人に見えると思います。変なコメディ好きという。
電波少年、そうですね、その通りです!カザフスタンの電波少年だったんですね。またご覧になったら記事待ってます!
私も騙されましたよ!調べたら、ボラートは彼の持ちキャラの一つだそうです。他にもゲイキャラが有名らしい。写真、びっくりですよね。別人ですよね。。。
アトキンソンの素顔も、BBCのインタビュ-見て衝撃受けた一人です。ゆっくり慎重に言葉を選びつつコメディとはなにか、を語る彼は、大学教授みたいでした。
>別の意味でも興味が湧いてきましたよ!
その通り。結構奥が深いのかもって・・・
ユダヤ人を攻撃しているのですが、宿を提供してくれたユダヤ人老夫婦とかの扱いは、なにかとても心温まるというか、目線が優しかったような気がするのです。売春婦の人の扱いやストリートの若者とかね(売春婦のあの人は女優さんでした)。
すさまじいアホコメディだけど、非常に巧妙なメッセージが隠されていたりする・・・んじゃないかな、と。