ロンボク島の夜の出来事

暑いです。名古屋は暑いです。こんなときには体験談を一つ。随分前にバリ島へ行った時の話。私の体験した、明らかに唯一の「超常現象」と呼べる出来事を。

ブックマークの友人Chizuritoに連れて行ってもらった、私にとっては初めてのバリ島２週間。気の知れた人々が集まった、楽しく、また異文化体験にびっくりの連続の旅ではありましたが、それは隣の島ロンボク島に、少人数で行ったときの事です。

外資系の立派なホテルに泊まったのですが、知人はカップルでしたので部屋は別で、私はコテージのような部屋に一人で泊まりました。夜寝ていると、うるさいんです。目が覚めるほど、テーブルの上にあるビニール袋（買い物すると貰える、手提げ袋）のごそごそ、かさかさ言う音がする。あまりのうるささに「ヤモリでもいるのか？袋の中に入ってしまって出られないのに違いない」と起き、電気をつけ、テーブルの上を見ると、相変わらずかさかさごぞごぞ激しく音が。しかし袋は動いていないのです。この時点でも全然変だと思わず、「中か、下になにかいる」と思っていた私は、袋の口をぱっと押さて見ました。ごそごそ音は止みました。まずそっと袋を持ち上げる。下に何もいない。では袋の中か？全然音のしなくなった袋を振ったり透かしたりし、それから中を覗き込みだんだん怖くなってきました。何もいない。私はは虫類好きなので、音の大きさからしてヤモリだと思っていた私は、非常に注意深く袋とその周辺に注意を払ったことは確実です。大きなテーブルの上にはその袋だけ。隠れる場所も無い。また、袋を押さえるまでふくろはガサガサいっていました。あれだけガサガサいっていながら袋が動いていなかったのはおかしい、そしてどう考えても音の主はいないのに音がしていたことを理解した私は、かなり怖くなり、しばらくじっとしていました。

きっと袋の口を押さえたときに逃げたんだ、うん。と自分を納得させて、しかしトイレも含め全部電気を消す勇気はなく（爆）ベッドに戻ります。明け方だったでしょうか、いきなり地震のような物音で目が覚めました。壁にある冷蔵庫ががたがた音がし出し、なかの物がぶつかる音がします。それも地震の様にだんだん激しくなり、またゆっくりと収まりました。「地震だ！」って思いましたね。反射的に電灯を見る。揺れてません（号泣）。不思議な物で「地震ではないなら、となりの人が壁を蹴ったんだ」と自分にいいきかせ、また寝ます・・・

朝起きて一番に確かめた事は、冷蔵庫の後ろの壁。どついてもびくともしない、蹴っ飛ばしても冷蔵庫は微動だにしない丈夫な壁でした。そして冷蔵庫はやたら重くて、力をいれて揺すってもあのように中身をがたがたいわせる事は出来ませんでした。そしてとなりは空室。

知人に話しても「ふうん」で終わり。フロントの人に「地震ありましたか」と聞いても「？」です。この時点で開き直りました。怖い事は怖いのですが、それほどでもないといいますか、「不思議だね？」で済むくらいの現象だったからでしょう。その後、バリ島に帰って、ウブドの現地ガイドの方に話すと、「神様はいたずら好きです、だれか来るとちょっと脅かしてやれ、って思います」だそうで・・・脅かされたんですかね?あれは十分驚きましたよ？しかしどういう仕組みでああいうことが可能なのか、それが知りたいです・・・