若かったから憧れていたのは港町
船を見ているのが好きだった。
大通りから一つ通りを外れると
家族で営む小粋な茶店。
いつも学校帰りに立ち寄って、
コーヒーを飲んでいた。
マイカップなんか置いちゃって、
一端に大人ぶっちゃたりしてさ。
カウンターのいつもの席に座ってね、
ルイ・アームストロングなんか聞いちゃってさ。
妙にいきがって・・・
変に大人ぶって・・・
霧の中から出ることもできず、
訳わからぬものの中に漂っていた。
アイデンティティも
向かって行くものも見えやしない。
それなのに、
茶店から出る頃はいつも夕凪時間。
都っぽい海風と野暮ったい陸風の
夕暮れ時の馴れ合い時間。
・・・・・・・あ〜あ、
昔の自分を思い出してしまいましたよ。
なんか疲れているんだよね。
今はさ
凪の心になるように生きてるよ。
自分が求めていたものに出会えたから。
北の大地からでした(^o^)