ポリ袋ブログ

主にポリ袋について書いています。

ポリ袋とホラー小説

2018年09月01日 08時21分59秒 | 書評
加門七海著、目嚢(めぶくろ)光文社文庫

「めぶくろ」という古文書を預かったことにより、様々な異変が起こるホラー小説である。

その作品中にポリ袋が出てくる。

主人公は古い古文書を預かる。

それは湿気による染み、カビ、埃、ネズミの糞らしきものが張り付いていて、とても素手で触れたものではない。

そこで黒いゴミ袋に入れて、さらに殺虫剤を噴き込んで口をきつく縛った。

そうして炎天下が続くベランダに放置し黴やダニが死に絶えるのを待った。

しかし、夜になるとベランダから耳障りな音がする。

調べるとポリ袋がこすれる音だった。

音は二日目も続く。

三日目、もうダニも死滅している頃だと思い、ベランダに出てポリ袋の表面を触った。

それは発火しそうなほど熱かった。

ポリ袋の口をハサミで切って、火傷しそうなほど熱いポリ袋の中に手を入れた。

途端、指に触れた何かが、ざわっと動いた。

ポリ袋を鳴らして、真っ黒いヤスデが出てきた。

ポリ袋が恐怖体験のアイテムになるとは思ってもみなかった。
ベランダに放置したポリ袋の擦れる音が室内まで聞こえたのなら、やはりハイデンポリエチレン製だと考える。


つるつるしたローデンポリエチレン製の袋と比べ、半透明でシャリシャリしたハイデンポリエチレン製の方が擦れる音が大きいからだ。

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