ポリ袋ブログ

主にポリ袋について書いています。

自省録

2020年03月24日 10時31分00秒 | 書評
毎年一回は必ず読み返す本がある。

それがマルクス・アウレーリウスの自省録。


もう何度も読み返しているから、色とりどりのアンダーラインがひかれ、様々な書き込みがしてある。


読み返す時は何かしら悩みを抱え、心が弱っている時だから、琴線に触れる箇所が毎回違う。


だが、必ず立ち止まるページがある。


第四巻 三
人は田舎や海岸や山にひきこもる場所を求める。
君もまたそうした所に熱烈にあこがれる習癖がある。
しかしこれはみなきわめて凡俗な考え方だ。
というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内にひきこもることができるのである。
実際いかなるところといえども、自分自身の魂の中にまさる平和な閑寂な隠家(かくれが)を見出すことはできないであろう。
この場合、それをじいっとながめているとたちまち心が完全に安らかになってくるようなものを自分の内に持っていれば、なおさらのことである。
そして私のいうこの安らかさとはよき秩序にほかならない。


マルクス・アウレーリウス
自省録
神谷美恵子訳
岩波文庫




現実逃避して引きこもりたくなることがしばしばある。


そんなときにこの本を開き、この箇所を読むと救われたと思う。


そして、自分のうちに籠る、だが五分と続かない。


それは何をしなければならないか、既に結論が出ているのに、それを認め実行するのが怖いからだ。


そして遠くへ行けば解決するのではないかと思い、旅行に出かけるが、無論解決には至らない。


現在、コロナウイルスが猛威をふるっている。


コロナウイルスを早期収束させるためにも


今は不要不急の外出を控え、自分自身のうちにこもって、心安らかに過ごす。


そして収束後、自分が見つけた答えが経済の回復ならそのためにお金を使えば良い。


コロナウイルス流行時だからこそおすすめの一冊。


さて、レジ袋が有料化になった頃にはコロナウイルスが収束していることを願う。


 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ポリ袋の供給は順調です | トップ | レジ袋のバイオマス原料不足 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

書評」カテゴリの最新記事