次回のパリオリンピック用に新たなものが発表されました。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_63e46172e4b0255caae92d1d
なんか、東京オリンピックの前回、前々回のそれよりも絵が複雑
に感じますね。
前々回のオリンピックを開催するにあたって、海外の人に会場や
施設場所、注意事項を知ってもらうために考え出されたのでした。
日本語の表記ではわからないであろう、と心配したのだそうです。
普段から、表意文字である漢字を使っているからこそ、このような
アイデアが生まれたのでしょう。多くの場所にある公共用トイレの
マークは、様々なものの中から議論を重ねて選択されたようです。
単純な形でどの国の人にもわかることが重要だとされたのだとか。
各国にもこれが広がるように、著作権はオープンにしたそうです。
オリンピックで成果が出たので、これの重要性や有用性が世界中
で認識され、やがては、アイコンとしてパソコンやスマホにも広く
使われるようになりました。
今回のピクトグラムでは、個々の線にそれなりの意味を持たせた
のでしょうが、少し複雑に感じますね。言葉(単語)は音の繋がり
と認識していて、形の違いで物事を判断する習慣がないため、なの
でしょうか。そこで、単語を組み合わせるように、夫々の線に意味
を持たせたため、複雑な形になってしまったのでしょう。
この辺が、”表音文字”であるアルファベットを用いる社会が反映
されているように感じます。アルファベット圏の人たちにとって、
”表意文字”の意味が理解しにくい傾向にあるのかもしれません。
ピクトグラムやアイコンはパッと見てわかることが大事なので、
図柄自体は単純である必要があります。絵を見て考え込むようでは
意味がないでしょう。今回発表されたものは、筋市複雑なデザイン
のようにも感じます。説明がないと理解できないようでは、本来の
役目を果たさないものと思います。よって、これらが定着すること
はなさそうですね。