モーターに与える電流値のみを制御するのではなく、その波形を
変化させることでも、回転数や回転力(馬力)をコントロールする
ことができます。電車にはギアなんてものは無くて、すべて電気で
制御します。いわゆるパルスコントロールというもので、鉄道車輛
には良く使われている技術で、電流を細かな時間でカットすること
で、回転数や出力を制御します。電車に乗っているときに床下から
変な音(ウィ、ウィ、ウイーンとか)が聞こえてきます。この音が
パルスコントロールの際(変化する矩形波)の音なのです。実際に
どういう音がするのかは車輛にもよります。京浜急行の電車は派手
です。^^; なお、「ヒューン」というのはモーターなどの風切り音
です。
ただし、矩形波には高い周波数の成分が含まれているので、耳の
良い犬には良くありません。電車の乗車中に床に伏す盲導犬には、
酷な話なのです。(:_;) 盲導犬と共に乗車するときは、電動車以外
の車輌に乗るべきです。それが何両目の車輛なのかはホームにいる
駅員さんに聞きましょう。
自動車業界では、エンジンの特性上、ギアチェンジによる機械的
な回転数の変換が必要でしたので、未だにそういった方法での解決
をしがちですが、モーター駆動ともなると、新たな変換技術が必要
になります。よって、鉄道技術で採用されている技術の車への応用
も使われるようになるものと思います。しかし、居住空間を大事に
する車では、この発生する音をいかに処理するのかが、課題となり
そうです。
パルスコントロールによる矩形波は、高調波成分がたっぷりです
ので、変な(テクノサウンドっぽい)音がしますので。^^; まあ、
中にはエンジンの爆音を楽しむ輩がいるので、車ごとの音の違いを
楽しむなんてのが出てくるかもしれませんね。故に、それはそれで
良いのかもしれませんけどね。^^;