作文小論文講座

苦手な作文を得意に。小学生から受験生まで、文章上達のコツを項目別に解説。作文検定試験にも対応。

読解力をつける問題集読書

2009-06-25 | 読解力
 言葉の森では、受験生に問題集読書を勧めています。毎日10分程度、国語の問題集の問題文だけを黙読するというものです。受験生にとっては、毎日の生活の中で読書の時間を確保することはむずかしいと思います。しかし、読解力は、問題を解く量ではなく、読む量に比例してついていきます。従って、特に受験生は、質の高い文章をコンスタントに読んでいくことが必要です。

 問題を解く必要はありません。問題は解かずに、ひたすら問題文だけを読んでいきます。空欄も気にせずに飛ばして読みます。最初は、文章の内容をつかめなくても構いません。どんどん読み進めていって、問題集の最後までいったらまた最初に戻ります。1冊の問題集を4回読むことが目標です。4回目ぐらいになると、文章の意味がつかめるようになります。


 読むときに注意することは、読み返しをしないということです。後戻りせずに、先へ先へと読んでいきます。この作業によって、速読力が身につきます。読解問題が苦手という子供の場合、速読力がなくて問題を解き切れないことが原因である場合が少なくありません。集中して一度で読み取るくせをつけておきましょう。最初のうちは、読み返しをしないと意味がわからないということもあるかもしれませんが、そんなときも、後戻りしたくなる気持ちをぐっと我慢して先に進みます。4回目になれば、自分でも驚くくらい楽に読み取ることができるようになっているはずです。

 他の勉強と同じように読解力をつけるためにも繰り返しが大切です。同じ文章を繰り返し読むという単純な作業が大きな力につながるのです。受験生のみなさんは、是非、この10分間の問題集読書を毎日の勉強の中に取り入れてみてください。問題集は、過去問を集めたものなど、少し難しめのものを選ぶとよいでしょう。

にほんブログ村 教育ブログ 国語科教育へ
にほんブログ村
 ↑
ブログランキングのページです。
よろしければ、クリックをお願いします。<(_ _)>

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。