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📖『重要証人 ウイグルの強制収容所を逃れて』

2021-11-29 16:59:08 | 日記

 

📖『重要証人 

ウイグルの強制収容所を

逃れて』

サイラグル・サウトバイ 、

アレクサンドラ・カヴェーリウス[著]

秋山勝[訳]

 

「ここで行われている残虐な行為を外の世界に伝えるのだ」

草思社

世界最大の監視国家・中ごくから脱出した女性が、

命がけで証言した

ウイグルの想像を絶する惨状。

 

真実の声は必ず世界の知るところとなる……櫻井よしこ(解説)

 

いま、中ごくの新疆ウイグル自治区では

何が行われているのか❔

命がけで強制収容所から逃れた女性が証言する

衝撃的な実態‼️

著者は新疆ウイグル自治区で生まれ育ったカザフ人女性。

医師であり教師であり、

二人の子供をもつ母親。

日に日に住民に対する監視態勢が激化するなか、

ある日突然、拘束されて

「再教育施設」と呼ばれる

強制収容所に連行される。

そこで行われていたのは

ウイグルに生きる少数民族への

想像を絶する弾圧だった。

 

 

感想・レビュー

 

1.

内容は何となく覚悟していましたが、

ここまでむごいことが。

途中、悲しみを超え怒りが込み上げてきた。

無力の自分に何ができるだろう…

今できるのは、

ただただこの本を広め

現状を多くの人に知ってほしい。

併せて、清水ともみ氏の

📖『命がけの証言』もみてもらいたい。

 

ウイグル人・カザフ人...

少数民族といえども多くの人口である。

これを2035年には同化完了❔

決して先の話ではない。

あと20年もしないうちに❔

隣国は何を考えているのだろう⁉️

 

2.

中ごくという国家の本質と恐ろしさが分かる本。

新疆ウイグル自治区に生まれたカザフ人の著者は、高等教育を受けて医者になり、その後幼稚園の園長をやっていたところ、ウイグルの強制収容所に連行され、収容者の教育係を務めさせた後に命からからがら隣国カザフスタンに出国し、カザフスタンでの裁判のあとにスウェーデンに亡命が認められたという稀有な経験の持ち主。

 

自然に恵まれた土地で平和的に暮らしていたカザフ人、ウイグル人たちへの中ごく政府の弾圧が始まり、土地が奪われ、仕事が奪われ、宗教が奪われ、言語が奪われ、文化が奪われ、尊厳が奪われ、命が奪われていく様子が描かれていて胸が詰まる。特に強制収容所の酷い実態は私の想像を大きく超えていた。

 

カザフ人を含む少数民族には「教育」という名のもとに漢民族への厳しい同化政策、弾圧、ジェノサイドがいまも現在進行形で行われている。CCTVが町のいたるところに設置され、電話は盗聴され、メールもネットも監視されている。パスポートが奪われて国外脱出もままならない。人権が蹂躙(じゅうりん)される実態を中ごくの外(の国々)に伝える機会も与えられていない。

 

南沙諸島では周辺国の抗議をものともせずに人工島を建設を進めている。香港では反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」を施行して、ペキン政府に批判的なアップルデイリー紙を廃刊に追い込んだ。少数民族への弾圧と、近年目立つようになってきた中ごくの独断的、独善的な行動や言動は「中華思想」ですべてつながっていると思った。1国としては圧倒的な人口の多さ、経済力によって国内も国外も反対派を各個撃破していくのが中ごくの戦略だろう。

 

誤謬を認めず、批判を許さず、チェック機能が働かない中ごく共産党、しかも自らを神格化しつつある強権的リーダーである習●平に率いられた国がいかに恐ろしいか、まざまざと感じた。

 

借金漬けで中ごくの属国のようになってしまった国が増え、先進国も中ごくの製造拠点としての重要さや国内市場大きさを前に声を上げることをためらう。それが続いていけば台湾は併合され、日本だってどうなるか分からない。そして中ごくと付き合うということは人権侵害に加担するリスクを常にはらんでいることを実感。

 

強い意志で奇跡的に中ごくから抜け出し、勇気を持って世界に中ごくの実態を知らせてくれた著者に心から感謝したい。本書は一般市民だけではなく、できるだけ多くの人の政治家、官僚にも読んでほしい。

 

3.

将来、他人事ではなくなるかもしれない、現在進行形のジェノサイド。

読むのがとても悲しい本です。何が悲しいって、こんな人権蹂躙(じんけんじゅうりん)、ジェノサイドが、現在進行形で行われていること自体もつらいのですが、そんな事実に対して、自分も含め日本は中ごくを恐れて誰も声を上げられないことが本当に悲しい。

そもそも戦後教育とマスコミの成果で、日本人は特定のアジアの国に対して思考停止するように植え付けられ、たとえ正当でも声を上げることはカッコ悪い、声を上げるやつはネト〇〇だ、という空気を作り上げられているため、誰も表立って声を上げられない。ノイジースピーカーの言論圧力に屈してしまっている。

そして何が恐ろしいって、これをゲリラじゃなくて、世界2位の経済大国が国ぐるみでやっていること。

人権無視で、自分の利益しか考えない社会主義中ごくが今後より力をもっていったら、日本人にとっても、将来決して他人事ではなくなるのも恐ろしいです。

とにかく、情けない自分にできることは、少しでもこの問題が解決されるように、この本を買うことしかなかったです。

少しでも人類の未来が明るく変わりますように。

 

4.

いかに自分が無知であったか。

何故か心に引っかかるものを覚えて読了。

いかに自分が無関心であったか、ニッポンという国の住人として自由が得難(えがた)きものであったか、まざまざと突きつけてくる。

彼らだけではなく、世界中で起こるこのような問題に対して、我々は対岸の火事である。

人間は自分の身に降り掛かって初めて後悔を知る。

でもそれでは遅いのだと。

そうならない為に声を上げてくれている人達の声に、悲鳴に、我々は応(こた)える努力をしなければならないと強く感じる。

一人一人が小さな行動でも、それは大きなうねりとなって、きっと世界を変えていく力になれる。

人間にはそれだけの力があるのだと信じてくれる人たちのためにも、この本がきっかけの1つになれるだろう。

 

5.

この本をベストセラーにすることで救われる命がある。

中ごくの同化政策は日本も他人事ではない。

今日本人の多くがこの本を手にとって読み、

この本の認知度を高めることが、

中ごくの政策を鈍化させる手段のひとつになるのではないか。

 

6.

読み始めてあまりの残虐な管理描写に何度も読むのをためらいました。

人間が人間に対してここまで残忍になれるものなのか、、

読み終えて、苦しくて、心の興奮がおさまらず、

一度読んでおくべき本です

中ごく人はどうしてここまで残忍になったのでしょうか⁉️

 

7.

どんな恐怖(ホラー)よりも恐ろしい真実。

こんな非人道的な人権侵害、大量虐殺が21世紀の現代社会で、それも隣国・中ごくで起きている事実に衝撃が走った。

前半部にある、かつての美しい東トルキスタンの情景は、本著のなかで最も心休まる箇所だが、

その後はページを捲(めく)るたびに目を見開き鼓動が速くなる、恐ろしい内容が記されている。

コロナ禍で暗雲とした自分の気持ちに一層陰(かげ)りを落とすと分かっていても、絶対に目を背(そむ)けてはならない真実がそこにはあった。

中ごく共産党の徹底した監視下で、じわりじわりと新疆ウィグル地区の少数民族に対する弾圧行為(思想管理〜民俗浄化)の様相が克明に記されていて、今から5年前の2016年頃に建てられた収容所内での拷問•虐待や見せしめの数々は筆舌に尽くし難い。

夜中、夢にまでうなされる程だった。

異なる人種民族の多様性を認める世界、人間としての尊厳や権利とは何なのかを改めて考えさせられ、そして、何故に大国中ごくに国際社会はこんなにも無力なのか絶望しそうになるが、著者のように「決して屈しない、諦(あきら)めない」強い心と希望を持って、この惨状について次世代の子どもたちや周囲の人々と考え続け、声を上げていかなくてはならないと思う。

 

8.

この本を読んで、迫害されている中ごくの少数民族を支援しましょう。

産経新聞で「モンテーニュとの対話」を書いている桑原聡氏の、2021年8月6日付の記事に、「地獄を運ぶ赤いウィルス」という書き出しで、この本のことが紹介されていた。

記事の最後の桑原氏の痛切ともおもえるような訴え、

「読者のみなさんに心からお願いしたい。この夏、ぜひ本書を読んでいただきたい。

10万人が読み、SNSなどでそれぞれが声を上げてくれたら、深刻を通り越して人権問題に目をつぶって中ごくと付き合おうとする日本の政治家と大企業の経営者の態度にきっと変化が生じると思うからだ。」

(という言葉)に突き動かされるようにしてこの本を読んだ。

本書には、まさに地獄を絵に描いたような中ごくの仕業が、著者・サイラグル・サトウバイさんによって証言されている。

私はアフリカの最貧国と言われる国に住んでいて、中ごく籍の、数少ない安心して買い物のできるスーパーマーケットを利用しているが、悪いが、しばらくはそこでの買い物を憚るほどの嫌悪を中ごくに覚えたものだった。

中ごくはすでに世界を自国が支配する共産主義国家とすることを隠そうとしない。

そのためには、まず手始めに自国の少数民族を中ごく人化しようとしている。

集団監視のなかで若い女性が中ごく人監視員に次々と犯され、それを糾弾したり目を背(そむ)ける人たちに対して有無(うむ)を言わせず拷問にかけるなど、およそ親や妻や子のいる人間であれば実行することのできないような悪虐非道(あくぎゃくひどう)をくりかえているのだ。

さらに悲しいのは、カザフスタンに逃れた、カザフスタン人である著者にさえ、カザフスタン政府は中ごくに慮(おもんばか)って彼女を守ろうとしなかったのである。

武力、財力で中ごくは今や他国に干渉し、領土を奪うことをはばからない。

それを経験した、サイラグル・サトウバイさんは、よくその実情を世界に知らしめたものと、喝采(かっさい=声援)を送りたい。

 

そして私たちは、著者・サトウバイさん達のような迫害された少数民族に対して、支援しなければならない。

私はSNSをやらないので、せめてAmを通じて、皆さんにこの本を紹介している。

みなさん、この本を読んで中ごくの少数民族の迫害を知り、何らかの形での支援をしましょう。

 

9.

国家として詐欺、強盗、殺人、強姦を行う目的、手段。

悲惨な状況はこれまでのレビューに書かれているようですので、衝撃を受けたそれ以外のことを紹介したいとい思います。

彼(か)の国の目的は、民主主義国家より優(すぐ)れる専制国家の優位性を証明し、全世界を支配すること。

その手段は、初めて目にした言葉ですが、「三段階計画」です。

始まったのは2014年、

【第一段階】2014〜2025年 新疆において同化する意思を持つ者は同化させ、そうでない者は排除せよ。 

【第二段階】2025〜2035年 中ごく国内での同化完了後、近隣諸国を併合。

【段三段階】2035〜2055年 中ごくの夢の実現後はヨーロッパの占領。 

これは機密事項だったようですが、2017年の第19回中ごく共産党全●代●大会で陳●生教●大●は次のように演説しました。

「2049年の時点で、中ごくの教育制度は世界の主要な教育システムとして受け入れられているだろう。 

世界の教育システムは中ごく共産党が主導し、規定するようになる。

世界の教育システムは中ごくが決定する。

全世界が中ごく共産党に服従して、党から提供された教科書のみを使用する。

中ごくの教育制度が世界中のあらゆる学校に導入される。

すべての生徒に対して中ごく語で書かれた教材が与えられ、生徒たちは中ごく語を話すようになる。」

・・・信じがたいことです。

けれど、「命がけの証言 清水ともみ」

「中ごく人の少数民族根絶計画 楊海英」

「ウイグル人に何が起きているのか 福島香織」などを読みすすめていくと現実として理解しなくてはならないと知るのです。

この本は、サイラグルさんのインタビューの段階から通訳をとおした出版妨害を受けました。

心的外傷ストレス障害に苛(さいな)まれているサイラグルさんは、インタビューなど公的な場に姿を見せるたびに命を懸(か)けておられます。

前記の陳●生が訪問したことのあるドイツのハンスザイデル財団の上級職の一人(連邦情報局の有力スパイ)は2020年6月27日に中ごくの情報機関に亡命。

「中ごくの情報機関はオンラインの仮想世界での攻撃だけではなく、あらゆる公的分野においてスパイを潜(すべ)りこませるため、執拗(しつよう)にリクルートを続けている」とドイツ公共放送連盟がTVニュースで報道。

しかし、ドイツ外務省はHPから台湾国旗を削除、

連邦政府は「「中ごくを批判するとき自己検閲を推奨する」と警告。

その国にあってこの本を書いたアレクサンドラ・カヴェーリウスさんは、

「中ごくであれば、分離主義、テロリズム」の烙印(らくいん)を押されて終身刑、死刑に処せられるだろうが、他のジャーナリストの「怖くはないのか」との繰り返される質問に

ドイツでも中ごく共産党の影響の深刻さを知る」とあとがきに書いておられます。

今も想像もできないような苦痛のなかに命を終えようとしているウイグルの人たち、

命がけで真実を伝えているサイラグルさんたち、

そうしてなんとか出版された本。

無駄にしてはならないと思います。

ひとごとではなく、ありえない未来ではなく、今起こっている現実であり、ひとりひとりが自覚して対処していかなければ、

わたしたち日本人もコロナがあるとはいえまだしも平安な日々、先の希望を失うことになるのだと思い知らされました。

 

10.

ジェノサイドを許さない。

ウイグル人、カザフ人などの少数民族に対する強制労働、拷問、集団レイプ、強制不妊手術、生きている人々から臓器を奪いその臓器を売買するという、あのナチスドイツよりも残虐非道を平然と行なう習●平、中ごく共産党に世界からジェノサイドだと批判があがっている。

しかしながら我が日本は「人権決議」を世界に発信していない。

これはまことに恥ずべき事である。

有本香氏の暴露により、なぜジェノサイドに賛成しえなかったのか。

二階自民党幹事長が「人権決議案」にサインしようとする瞬間、止めたのが林幹雄(もとお)千葉10区選出の国会議員、佐藤勉 栃木4区比例選出の議員である。

林元幹雄議員はジェノサイドに関して、「このような事には興味がないんだよね」と発言しました。

これは何という言い様(いいざま)だろうか? これが我が国の国会議員の姿、怒りを通り越して情けないやら、恥ずかしいやら胸が張り裂ける想いである。

有権者の一票で選出した国会議員が日本の誇りにも恥にもなります、売国議員は無用、国家、国民を守り、世界に恥じない議員を選びましょう。

 

11.

ウィグルの実態を日本人も知るべきだ。

ウィグルに強制収容所がある事は誰でも知っている。でもこれほど赤裸々に事実が明らかにされるのは初めてではないか。この1年間で最も衝撃的な書籍であった。

「三段階計画」(本書224ページ)は初めて知った。中ごく共産党は大真面目でやっているかもしれないが、滑稽であると同時に恐ろしくもなる。(2035年から2055年にかけてヨーロッパの占領を目指している)

中ごくの隣国に住む者として、黙って見ていることができないだろう。アメリカの庇護は受けられない。

 

 12.

強烈なインパクト。

著者様の判断が生死を分けてきたのでしょうが、あまりにも理不尽な中ごく政府の押し付け理論による改宗は

人間尊重から逸脱しており、世界的にこの事実を明らかにする必要がある。こんなことが起きているなど一般日本人は知る由もないが 著書により。

 

13.

歴史上最悪のウイグルの悲劇と中ごく共産党の極悪非道ぶり。

一気に読めない本当の悲劇の話。なぜウイグル人は絶望の淵に落とされるのか?なぜ漢民族は無抵抗の人々に対してここまで残虐な行動を起こせるのか?我々日本人はこの現実から目をそらしてはいけない。どこかの政党の代表のように「ウイグル人弾圧の証拠がない」などと言ってはいけないのである。

 

 14.

中ごく共産党の人格破壊の手法が理解できる。

どのように数百万人規模での人権侵害、民族抹殺、人格破壊が行われるのか、徹底されるのかを知ることができる。今現在行われている事実を知っても、誰も止めることが出来ない現実。中ごく共産党はこれをテロ抑止の為の"再教育"だと言っている。ウイグル人・カザフ人として生まれたことを罪だと理解し、共産党の求める中ごく人に心身ともになることを強制する"再教育"。信じられない規模のシステムを整えた洗脳。洗脳されない者は拷問、そして家族も同じ目に遭わされる。共産党員達は組織内で登りつめて行く為に、"再教育"を受け続ける仕組みになっており、彼らからすれば当然の手法なのだろう。

 

 

15.

目を逸(そ)らしてはいけない。

新聞の書評で知り、Kindleで読み始めました。読み終わるまで本当に苦しく、悪夢も見ました。

それでも読むのをやめられず、読後も心をわし掴(づか)みにされたままです。

現代の世界で起こっていること、これが現実であることを忘れてはいけないと思います。

新聞・メディアはほとんど報じませんが、隣国で起こっている史上最悪のジェノサイドから目を逸らしてはならない、中ごくの蛮行を許してはならないと思います。

それに対して自分は何ができるのか、自問が続いています。

 

16.

言葉が出ない。

日本の政治家にも、人権問題を無視してる人達が少なくない。申し訳ない限りです。ひたすら、このままではいけないと感じる次第です

 

17.

信じがたい現実。

読まれた方の感想を聞いて…読んでいます…。今の世の中に本当に信じられない現実があることを沢山の方々に知っていただきたいと思いました。

 

18.

世界は真実に目を背けるな‼️

まだ読み始めてわずかですけど、グイグイ引き込まれる内容に愕然(がくぜん)としてきた。

 

19.

沢山の方に知ってもらいたい。

隣の国のことなのにマスコミが報道しないのもあってか、

日本人の多くがこの事に関し、無関心でいることがもどかしいです。

今、この瞬間にも近くでこんな酷い事が行われているなんて恐ろしいです。

 

20.

ウイグルで実際に追っていることの衝撃。

ウイグルで実際に起こっていることに大きな衝撃を受けた。中ごく共産党の弾圧に屈せず、この事実を世界に知らしめた著者の勇気に感服。

 

21.

夜眠れなくなる1冊。

これが自分の身に起きたらと考えると、夜も眠れなくなりました。肉体的にも精神的にも支配されるとはこういうことなのか‼️と。

今の情勢を見ていると、ウイグルの今は明日のモンゴル❔ 日本ではないのか❔と思えます。多くの人に読んで知って欲しいですね。

 

22.

漢民族も含め世界中の人が読むべき‼️

 

中ごくに対する嫌悪感はあったがこの本を読んで確信したね‼️アメリカの身勝手によってこのような国を作ってしまったこと、兎角(とにかく)鉤十字を非難するが本当に人道的立場で物言うならこの本を読むべき‼️

 

23.

ジェノサイドを報道しない日本のメディアを糾弾しよう。

とにかくこの本を一度読んでもらいたい。中共のウイグルでの締め付けは想像を絶する。

 

著者はカザフ人で元医師・幼稚園園長。

2017年11月から翌年3月まで新疆の少数民族を対象とした強制収容所に連行され中ごく語教師として働かされる。

収容所から解放された直後、今度は自身が収容者として収監されることを知って故国の隣国カザフスタンに逃れるが、不法入国の罪に問われた。

2018年7月から、カザフスタンで裁判を受ける。

この裁判で中ごく政府が「職業技能教育訓練センター」と称する再教育施設の実態と機密情報について証言。

裁判は一躍世界的な関心を呼び、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングなどの主要メディアで報じられる。

 

とある。

 

2018年半ばといえばわずか3年前である。(2021年8月投稿)

国際情勢に関心のある小生は、こういうニュースを見逃すはずはない。

おそらく日本のメディア特に、テレビ、新聞は報道しなかったのではないかと思う。

 

テレビ、新聞は雑誌より影響力が強いので、これらが報道しないと国民の知る所とならない。

 

とにかくメディアも政治家も親中派が多くてどうしようもない。

 

国際社会が、中共のジェノサイドを糾弾しようとしている時、日本は腰が引けている。

 

この本を読んだ人は2,3人以上の友達に推薦しよう。

 

蛇足

武漢ウイルスは2019年12月に武漢市で発生し、その後マスコミはこの報道一色。

2018年7月にカザフスタンで裁判が始まっているので、報道の優先順位、報道しない権利等の云々(うんぬん)は言わせないぞ。

 

24.

勇気をもって世界に実情を告発したカザフ人女性の声

本書は、中ごく共産党による新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)での民族弾圧により、強制収容所に入れられたカザフ人女性の実体験を記したノンフィクション。

 

本書で書かれる人権侵害の実態は、恐ろしく、21世紀の今に行われていると信じたくないようなものである。

 

「16平方メートルに20人もの人間が詰め込まれていたので、ワンフロアに約400人の収容者がいたことになる。蓋付き(ふたつき)のプラスチック製バケツは1房に1個しか許されていない。このバケツがトイレとして使われていたが、バケツは24時間に1回しか空にできない。」

 

「女性も男性も小さな腰掛けに背筋を伸ばして座り、真っ直ぐ前を見ていなければならなかった。頭をさげてはいけない。この規則にしたがわない者はすぐに引きずり出されていった。行き先は拷問部屋だ。」

 

「毎朝、収容者たちは「私は中国人です‼️」と何度も繰り返さなければならなかった。1000回、2000回、3000回と「私は中ごく人です!」と唱(とな)えていた。それがすんで、ようやく朝食を食べることが許された。」

 

「中ごく共産党は、当たり前のように囚人から臓器を摘出していた。」

 

たとえ強制収容所に入らなくとも、自由に母語を話したり、名前をつけたりする権利も認められていない。

そして、自分の体すら、自分のものでないように扱われる。

 

「母語で話すカザフ人の子供全員が口にテープを貼られて一日中過ごしていた。幼稚園の教員たちは、退園時間が近づき、親が迎えにくる直前にテープをはがしていたのだ。」

 

「ムスリムやイスラム教的な響きを帯びた名前をすべて変え、さらに個々人の名前さえ何の変哲もないありきたりの名前に変えることだった。たいていは中ごく名への変更であり、「フセイン」はある日突然「 呉」になった。」

 

「中ごく人の男には、妻と同じように私たちの体を自由にできる権利が認められていた。中ごく政府のおぞましい計画のなかでも、この計画は私たちにとってとどめを刺すものであり、自分の体は自分のものという意志さえ、彼らは奪い取ってしまった。」

 

そして、さらにこれは日本にとっても無関係でなく、世界への警告の書でもある。

 

「中ごくの政治運動が最終的に目指しているのは、世界のすべての国を政治的に支配することだ。世界のあらゆる国に向かって、私が「東トルキスタンから目をそらさないで。自由を守ることを怠れば、将来、あなたの子供や孫たちは私たちと同じ世界で生きていかなくてはならなくなる」と忠告しているのもそうした理由からである。」

 

「計画では、経済が低迷している国が北京に依存するように仕向けていく。そして、ますます多くの中ごく人がこれらの国々に移住して工場を建設し、その一方で、メディア企業や出版社、テレビ局に投資して政治的に介入する道を開いていく。さらに、スパイを送り込み、情報提供者を育成してその国の国家機密を収集する」

 

[感想]

もともと人権問題に強い関心があるわけではなかったが、本書の刊行に合わせたネット記事をきっかけに本書を手に取った。

 

読み終えた今、自分の価値観が変わるような思いを得ている。

そして、何気なく生きていると、ニュースで積極的に取り上げられない、こうした問題に触れぬまま危機感もなく過ごしてしまうのだと気付いた。

 

2021年6月のG7サミットでも、先進7か国のなかで日本だけが中ごくの人権侵害に対する制裁に加わらなかったことも、恥ずかしながら知らなかった。

 

知った以上はもう知らないふりはできないが、とにかく多くの人に読んでほしいと思う。

 

25.

目を醒(さ)ませ日本、助けよ東トルキスタン人(を)

2021年9月14日に日本でレビュー済み

前文には家族の大切さや尊敬する両親とのエピソードがふんだんに散りばめられており、祖国の素晴らしさを共有できた。それゆえにその後現実に起こる苦しみや痛みは個人を超え同胞と共にある。彼らは誇り高き東トルキスタン国の民である。

異常なまでの粘着質な共産党監視の元、人間としての尊厳や憐みを忘れず同胞への虐待を最小限に食い止め心使う囚われの日々。

 

●共産党秘密の暗号「最初に藁の靴、次に革の靴」

先ずは先住民の羊飼いや農民を、次に役所や学校や公務員を中国人化し、抵抗する者は力ずくで靴を脱がせよ。

 

●国家機密「三段階計画」

◇「第一段階」2014〜2025年

新疆において同化する意志を持つ者は同化させ、そうでない者は排除せよ。

◇「第二段階」2025〜2035

中ごく国内での同化完了後、近隣諸国が併合される。

◇「第三段階」2035〜2055

中ごくの夢の実現後はヨーロッパの占領。

 

悪魔と化した(中ごく共産党)が近隣諸国のみならず、世界征服計画を彼女は知り驚愕する。世界中に散っている東トルキスタン人達は家族親族を囚われ脅され、帰国強要の罠の中にある。

彼女の命がけの逃亡、重要証言に、世界は中ごく共産党の幻想に目を醒し立ち上がり始めた。

私は何をすべきか、彼らの為に、日本の為に。

 

 

26.

現在進行中の民族浄化=ジェノサイドの内容がわかる。

どのような生々しい証言が書かれているのかとドキドキしてページを捲(めく)ったが、

サウトバイさんの故郷である新疆ウイグル自治州(東トルキスタン)がどういうところで、

彼女がどういう人たちに囲まれて育ったのかという自伝的な内容がかなり続きます。

正直、収容所内部の記載を早く読みたくて少し肩透かしを食った感じがしましたが、

よく考えると中ごくという国が少しづつ自分の故郷に忍び寄り、周りに中ごく人が増え、商売を始め、地域を経済的に支配し、ある時を堺に一気に民族浄化を始めるという過程が生々しく、他人事ではないなと気づかせてくれます。

収容所内で自身に協力してくれた中ごく人や、中ごくからの脱出を手伝ってくれたブローカーについても詳しく記述がありますが、

彼らの安全のためある程度改ざんされていると信じたい。

これが真実そのままだとすると彼らの命は今ないだろうから。

途中、「今も母と妹が収容所に連行されてからどうなったかわからない。」

という記述があったり、

「母と娘は収容所から出ている」

という記述があったり一貫性のない部分はある。

旦那さんの職業が副校長から急に書類整理係になっていたり、

サウトバイさんも急に教師から園長になっていたりして

読んでいて戸惑う部分もある。

そういった部分を差し引いても

収容所の内部をその目で見た人の証言という大変貴重な内容でした。

じわじわと台湾や日本の尖閣諸島にも出没して既成事実を積み上げつつある中ごく。

明日は我が身として考える一つの材料としてこの本は非常におすすめです。

 

27.

どんな恐怖(ホラー)よりも恐ろしい真実。

こんな非人道的な人権侵害、大量虐殺が21世紀の現代社会で、

それも隣国•中ごくで起きている事実に衝撃が走った。

前半部にある、かつての美しい東トルキスタンの情景は本著のなかで最も心休まる箇所だが、

その後はページを捲るたびに目を見開き鼓動が速くなる、恐ろしい内容が記されている。

コロナ禍で暗澹とした気持ちに一層陰(かげ)りを落とすと分かっていても、

絶対に目を背けてはならない真実がそこにはあった。

 

中ごく共産党の徹底した監視下で、じわりじわりと新疆ウィグル地区の少数民俗に対する弾圧行為(思想管理〜民俗浄化)の様相が克明に記されていて、

今から5年前の2016年頃に建てられた収容所内での拷問•虐待や見せしめの数々は

筆舌に尽くし難い。夜中、夢にまでうなされる程だった。

異なる人種民族の多様性を認める世界、人間としての尊厳や権利とは何なのかを改めて考えさせられ、

そして、何故に大国中ごくに国際社会はこんなにも無力なのか絶望しそうになるが、

著者のように「決して屈しない、諦めない」強い心と希望を持って、

この惨状について次世代の子どもたちや周囲の人々と考え続け、

声を上げていかなくてはならないと思う。

 

28.

この本一冊で真実は語れないということ。

欧米の人権団体が新疆=綿の産地とばかりに

世界のメジャーなアパレル企業の糾弾を始めると、

日本でも某アパレルの不買運動を叫ぶ人が現れる。

つくづく日本は平和で、日本人は信じやすい人ばかりだと思い知らされる。

一帯一路から始まる中ごくの経済政策は、衆人の知るところであり、

国の利益追求が優先され個人の思想と人権が侵害されてはいけないことも誰もが理解している。

この本は中ごくの長期的な野望と、

それに伴う東トルキスタンに対する人権侵害、強制収容所がいかに残酷かを語った貴重な資料であるとともに、

やや情緒的で恐らく推測や誇張もあると思われる。

後書きにあるように、

真実はいつか世界に知られることとなる。

この本はその一部であることは間違いないが、

全てでは無いという前提で読むべきだと思う。

 

29.

世界で最も人権がない場所の衝撃レポート。

どんなディストピア小説よりも絶望的な、現実の手記。

あらゆる人権問題が霞(かす)んで見える圧倒的なルポ。

21世紀にこんなことが起きていると、あなたは信じられるだろうか⁉️

読み始めたら手が止まらず、最後は泣いてました。

 

30.

真実を知る勇気を持ち、行動に結びつけたい。

あまりにも生々しい証言で、腰を抜かしそうな衝撃を受けた。

ユダヤ人迫害に匹敵する中ごく共産党の所業(しわざ)といえる。

2022年2月のペキン冬季オリンピックにわが国は参加してもよいのか⁉️

考えさせられた。

 

31.

中ごくという国家は、何でもやってのける。

著者はカザフ人で、生まれ育った土地はかつて東トルキスタン共和国と呼ばれていたが、

1949年に中ごくが侵攻してきて併合される。

1976年生まれの著者が幼い頃、

その村には毛●東時代の恐怖政治の犠牲者

(家族を皆殺され、正気(しょうき)を失ってしまった老女)がいたものの、

のどかで平和だった。

しかし著者が小学3年生の時、

中ごく人の兵団がやってきて、

村人から家畜を盗み、

牧草地を取り上げ、

村人たちはどんどん貧しくなっていった。

著者の父は、

いずれ子供たちがさらに不当な扱いに直面するのを見越して、

その対策として、

高い教育を受けることで、

自らに対する自信とカザフ人文化に対する誇りを持ち、

苦難に耐えられる強い人間にするために力を尽くした。

地元の学校を首席で卒業した著者は

遠方の大学に進み、医学を学ぶが、

手術実習の際、安置台には健常な肝臓や心臓がいっぱいで、

友達は「これだけの数の健康な臓器が、どこで用意できるの⁉️」

と叫んだ。

また年に2回、故郷の村に帰るたびに、

美しかった田舎の風景が痛めつけられていく姿を目にした。

大地はショベルカーで掘り起こされ、

山はくり抜かれ、道路は広がり続け、

泉は枯れていった。

ペキン政府はますます多くの入植者を東トルキスタンへと送り込み続け、

村人たちは飲み水にも事欠くようになった。

軍隊が撤退してからも、中ごくの建設業者がやって来て、

山から原材料を奪い、ダイナマイトで山を吹き飛ばしていった。

間もなく、一本の川が干上がり、

暮らしていけなくなった多くの村人が去って行った。

著者は医者になって良い収入を得たが、

母が病気になったため、病院を退職し、

故郷に戻る。村には医者の募集はなかったので、

著者は教員になる。その教員訓練で、

著者は夫となる人と出会い、

数年後に結婚し、教職の仕事以外にも

農場とお店の経営にも成功する。

一方、東トルキスタンのムスリムに対するペキン政府の

締め付けは日ごとに厳しさを増していき、

2006年、政府は母語と中ごく語の

2言語を学ぶ"バイリンガル”教育に関する法律を定めた。

この法律では、

学校で新たに採用する教師の80%は中ごく人でなければならず、

多くの先住民の教師は突然学校から放り出された。

またある日を境に、

子供達には中ごく語で書かれたたくさんの教科書が与えられ、

大量の宿題が課せられた。

子供たちは毎日深夜までかかるほどの宿題に追われ、

正気を奪っていくには十分だった。

更に、あらゆる公務員には、

同僚の前で自己批判を行うことが義務付けられた。

満場の講堂で大勢の人間の前で、

「私は悪い人間です」「私は過ちを犯しました」

と、自分の欠点を告白しなければならず、

耐えようのない苦しみを伴う作業だった。

中ごく人教師は自分を守り続けられたが、

先住民は二流市民のように扱われるまでになっていた。

 

そして2009年7月、

東トルキスタン出身のウイグル人少女が

複数の中ごく人にレイプされ、

彼女の親族の訴えを当局がまったく受け付けなかったことから、

中ごく人とウイグルの若者が衝突、騒乱が拡大した。

数千人のウイグル人が大規模なデモを行い、

兵士を満載した軍の大規模な車列が群衆のなかに乗り入れ、

何の罪もない大勢の通行人が殺された。

騒乱が静まったころには、通りには

バラバラになった体の一部が散らばっていた。

翌朝、騒乱の痕跡は清掃員によってくまなく消し去られ、

まるで何事もなかったようだった。

火葬場で働いていた著者の知人の娘は、

デモのあと家から出るのを拒んだ。

騒乱当日の夜、無数の死体を積んだ軍用トラックが

火葬場にやってきて、兵士たちはゴミのように死体を放り出していったが、

死体の山のなかにはまだ生きていた怪我人もいたという。

助けを求めるあえぎ声が聞こえ、彼女の方に腕を伸ばしてきたが、

警察官は靴でその腕を蹴りつけ、火葬炉に放り込んでいったという。

同様な話を語る目撃者は他にもいて、いずれの話も一致している。

中ごくという国家は、何でもやってのけると著者は言う。

 

2010年と11年にかけて、

中ごく政府が大量の中ごく人を東トルキスタンに入植させると、

誰もが「漢化」という言葉を口にするようになった。

「とにかく警戒しなくてはならない。

政治の話は家でもしない方がいい。

周りに誰もいなくてもだ」

とコンピューター技師の友人は警告した。

中ごくの企業はテレビや家財道具に盗聴器を仕掛けており、

あらゆる人が監視されていたのだ。

学校では、新疆は何世紀も前から中ごくだったという歴史教育が導入され、

「中ごく人のおかげで、文化の遅れた辺境の地で暮らしていた原始的なウイグル人やカザフ人は一人前の文明人として生活することを学んだ」

と音読させられた。

また著者の息子は幼稚園で、

カザフ語で他の子供たちと話さないよう、

一日中、口に粘着テープを貼られたという。

著者と夫はカザフスタンへの移住を考えるが、

数週間前から申請していたパスポートはなかなか出ず、

また新しい土地でいちから仕事を始めるのは容易ではないため、

先延ばしにしたことが、致命的な誤(あやま)りだったことが

後に明らかになる。

 

まだ半分も読んでおらず、

まだ序の口で、本当の恐怖はこれからだが、

一気に読む気力はなく、いったんここで中断する。

つい最近の出来事であり、よくこんな体験をすぐに書けたと思う。

あまりに辛い体験は

何年も何十年も経ってからやっと口を開くという人が大部分だと思う。

著者は非常に能力の高い人で、

彼女が結婚をした直後に、実家で不運が続いたのは、

「お前が家を出るときに、

あの家のエネルギーと力をすべて持っていってしまったからだ。

お前はいつもあの家の中心だった。

その中心をなくし、家の安定が崩れてしまった。

凶事が続くのはいずれもそうした理由からだ」

と見知らぬ男から言われたという。

そして「誰かに傷つけられようとも、

相手に痛みを悟られてはいけない。

酷(ひど)いことをされたとしても、

憎悪を自分の心の中に入れてはならない。

それができれば、常に力に満ち、

耐えられない困難はなくなってしまうだろう」

と言われた。

この助言がなければ、それから数年後に迎える状況に

耐えられなかったと思う、と著者は述べている。

 

 

32.

「ウイグルジェノサイド」に関する「重要証人」の

「命がけの証言」を黙殺する「反知性主義者」たちへ、

あと何冊こういう本を読み続けるしかないのか。

「地球温暖化」阻止より

「地球非民主化」阻止のほうが大事だ!

 

33.

ウイグル収容所における女性への暴行。

ウイグルにおける収容所内で行われている暴力に対する証言の部分を引用します。

 

「来る日も来る日も黒い部屋から貫くような悲鳴が聞こえた。

私たちは日々、心を閉ざしていった。

拷問は屈強な男たちさえ打ち負かしていたが、

ここで最もひどい目にあったのは女性と少女たちだった。

夜、見張りや掃除をしていると、

警備員が一番若くてかわいい娘を監房から連れ出してゆくのをよく目にした。」

(中略)

「警備員は連れ去った少女たちを翌日まで帰さなかった。

彼女たちの顔は青ざめ、おびえきっていた。

腫れあがった顔に傷を負いながら、赤い目をしばたいていた娘もいた。

もぬけの殻(から)のようになっていても、

彼女たちがどれほど愕然とし、どれほどの恐怖を味わってたのかは

だれが見てもわかった」

 

突然収容者たちが広い部屋に集められ、

そこで、一人の女性囚人が強制された「自己批判」の内容は

次のようなものです。

「命令に従い、彼女は中ごく語で自己批判を始めた。

『私は初級中学校3年生の時、

祝日を祝おうと携帯電話でメールを送りました。

それは宗教行事に関する行為であり、

犯罪でもあります。

もう二度としません』」

この「自己批判」をしたあと、

彼女は囚人たちの目前で中ごく人看守の暴行を受けました。

囚人の一人が抗議すると、

その囚人も連れ去られていきました。

いつかこういう方に、ぜひ日本の国会でも証言してもらいたいし、

日本でも講演会を行えればと思います。

 

(👴👨👩👧アップお願いいたします。

想像をはるかに超える内容に

狂った中ごくへの

怒りと

恐れと

哀れみを感じています。

なぜ人間は

脅されると

こんなにも

命令されるままに

なってしまうのか⁉️

そして、なぜそれを

不可解だと

感じないのか⁉️

そんな自分で

よく暮らしていて

平気だな‼️

良心というものを

持ち合わせて

いないのか⁉️

日本は

アメリカは

イギリスは

オーストラリアは

世界は

どんな方法で

中ごくに

ウイグル人を

解放させるの❔

強制収容所には

どうやって

入って行くの❔

考え方が違う人と

どうやって話し合えばいいの❔

👩もう1冊紹介。)

 

📖『ジェノサイド国家中国の真実』宇田ケリム・楊海英[共著]

文春新書1333

発売日:2021年10月20日

ジャンル:ノンフィクション

 

[作品紹介]

ウイグル語の使用禁止。

不妊措置による出生数の半減。

スマホ・GPS・カメラによる徹底監視。

「政治的信頼度」の点数化。

100万人以上の収容所への強制収容etc…

習●平政権が推進する「ウイグル人根絶」の恐るべき実態の告発。

強制収容所で「漢人化」を強要。

少なくとも1000ヵ所を超える「強制収容所」が設置され、少なくとも100万人以上(アメリカ国防総省高官によれば、約300万人)のウイグル人が収容され、「漢人化」と「中国共産党への忠誠」が強要されている。

不妊措置で新生児が半減。

中国当局によるウイグル人に対する不妊措置(子宮内避妊器具装着や不妊手術)の結果、新疆ウイグル自治区の出生率(人口1000人あたりの出生数)は、2017年に約16人だったのが、2019年には約8人と半減した。

「政治的信頼度」の点数化。

ウイグル人の「政治的信頼度」が点数化されている。ウイグル人ならマイナス10点。

パスポート保持者ならマイナス10点。

礼拝していればマイナス10点。

問題とされる26カ国への訪問歴があればマイナス10点……

マイナスの合計が70点に達すると要注意人物として強制収容所に送られる。

スマホ・GPS・カメラで徹底監視。

ウイグル人は「テロや違法な宗教に関するファイルの所持を確認するため」として、当局指定のスマホアプリのインストールを強要されている。

スマホを持たない子どもや高齢者は、首にQRコード付きのカードを下げている。

 

于田ケリム(うだけりむ)

1979年、東トルキスタン・ウルムチ生まれ。

日本ウイグル協会会長。

機械工学専攻 中国石油大学で学士課程修了。

新疆大学大学院 修士課程修了。

2008年に来日。

東京工業大学大学院 博士課程修了。

日本で就職。

 

楊海英(ようかいえい)

1964年、南モンゴル・オルドス高原生まれ。

静岡大学人文社会科学部教授。

北京第二外国語学院日本語学部卒業。

文化人類学専攻。

著書『独裁の中国現代史』

『「中国」という神話』

『逆転の大中国史』

『チベットに舞う日本刀』『墓標なき草原』

など多数。

 

👨もう1冊、大事な本を

紹介します。

📖『サル化する世界』

内田樹 [著]

文藝春秋

感想・レビュー

1.

自分さえ良ければそれでいいという社会になりつつあることに危機感を感じ、今の教育は何か違う方向に進んでいるのでは?という疑問を漠然と持っていたため、そういうことだったのか!と思うことが散りばめられていて面白かった。無人販売所が成り立つ社会はこのままではなくなってしまうかも。本当に大切なのは心と直感ではなく、心と直感に従う勇気という言葉は胸に響いた。薄々おかしいと感じていても行動に移せないことがいかに多いか。自分も含め、未来の日本のために反省すべきことがたくさんあると思った。

2.

私の父母世代がアメリカ文化に憧れ、学び、働き、豊かさを目指したように、現代の私たちにも何らかの文化的な憧れが必要なのだと思った。「人間の本性は「処罰されない」ことが保証されている環境でどうふるまうかによって可視化される」「外国語を学ぶことも、母語の「淵」深く沈潜していくことも、ともに「母語の檻」から抜け出ることをめざす」「「世界はもっと広く多様だ」ということを教えること、これが教育において最も大切なこと」

3.

タイトルは朝三暮四に出てくるサルを指す。社会システム、教育、人格、国家、組織など多くのものが破綻に向かっている。「今だけ、私だけ」の考え方が趨勢になってきている。少しでも状況を変えていけないだろうか。例えば教育のビジネス化を回避して「教えたいことがある」人が教育に携わるべき。偏差値や競争は知性を萎縮させ、ビジネス的に効率や最短距離を選び、そこに本当の学びは生まれない。教育だけでなく、大企業、大国、投資家のために回ってしまう介護、医療、食品などの社会の根幹。まずは無知と向き合い、小さなことでも行動に移すこと。

4.

・外国語を学ぶことの本義は、母語的な価値観の「外部」が存在するということを知ること。母語にはその語彙さえ存在しない思念や感情や論理が存在することを知ること。

・目標言語は目標文化を理解するためにある。

・教育の主体は集団(共同体)で、教育の受益者も集団。教育は集団の義務。共同体がこれからも継続して、人々が健康で文化的な生活ができるように、子供を教育する。

・「これが世界だ」と思い込んでいる閉所から、子供たちを外に連れ出し、「世界はもっと広く、多様だ」ということを教えてること、これが教育において最も大切なこと。

・結婚は、夫婦という最小の社会組織を通じたリスクヘッジであり、安全保障の仕組み。

・高齢者にとって最も大切な生活能力は、他人と共生する力。理解も共感もできない他人とも何とか折り合いをつけることのできる力。

5.

「(中略)子どもたちをその文化的閉域から解放するために武道を教えているわけです。君たちは学べば、ふだんの身体の使い方とは違う身体の使い方ができるようになる。その「別の身体」から見える世界の風景は君たちがふだん見慣れたものとは全く違うものになる。それは外国語を学んで、外国語で世界を分節し、外国語で自分の感情や思念を語る経験と深く通じています。自分にはさまざまな世界をさまざまな仕方で経験する自由があること、それを子どもたちは知るべきなのです。

 結局、教育に携わる人たちは、どんな教科を教える場合でも、恐らく無意識的にはそういう作業をしていると思うのです。

子どもたちが閉じ込められている狭苦しい🌕️「檻」、🌕️彼らが「これが全世界だ」と思い込んでいる閉所から、🌕️彼らを外に連れ出し、🌕️「世界はもっと広く、多様だ」ということを教えること、これが教育において最も大切なことだと僕は思います。」

 

この「檻」という表現がまさに自分自身の感じている少しの息苦しさのようなものにあまりにもマッチしていて、そして自分もまさにこうありたいと、そして全ての子どもたちにこうあってほしいと願わずにはいられなかったのです。

 

私自身はもういい大人なのですが、残念ながら子ども時代には自分の住んでいる場所、自分と関わりをもっている人(しかもある程度自分に寛容な人)、自分の経験したこと自分の身の回りで起きた出来事、が間違いなく「全世界」でした。

それは大人になってからも変わらず、「檻」に囚われていることを知らずに幸せに過ごしてきました。しかしここ最近、英語や世界史に興味が向くようになり、(おそらくきっかけはさまざまですが)自発的に「別の身体」を手に入れるために行動するようになり、そこで得た「身体」をもって今までの自分の思考を振り返ることで、自分がいかに狭い世界で生きていたかを知ったのです。ほとんど偶発的だったと思います。興味の対象が英語や世界史などだったこと、そして昨今の世界の状況などが手伝い、この「檻」の恐ろしさと危うさ、そしてもっと恐ろしいのは檻を檻とも思わずにそれを幸せと思いながら生きていくことなのだと痛感しています。そして、人々が思考をやめ「檻」の中での安寧に生きるということは共同体の衰退を意味します。そして、それこそ今まさに起こっていると内田さんが警鐘を鳴らす「サル化」なのではないでしょうか。

 

書き始めは、この「檻」と表現されることで言語化され認識できた自身への理解の喜びや高揚感を感じていましたが、今は同時に多くの人が「檻」から出ていくための道具を手にし、自分を囲っているものの小ささに気付き、共同体のこれからのために力を合わせて生きていけることを願ってやみません。

 

(👩再び魯迅の📖『とっかん』の、

檻に入れられている中ごく国民の文章が

頭をよぎった。

私の文章をアップしないAIへ。

重要なことをアップしなければ❗

重要だからこそ、出しにくいし、

大切だからこそ、リスクを伴うのです。

 

ありがとう。

一緒にがんばって

いきましょう。)


📖『転換期の日本へ』

2021-11-29 08:11:24 | 日記

 

JWD(ジョン・W・ダワー)本当に動乱の時代です。

 

2012年の秋ごろから、

日本・中ごく・北朝鮮を

巻き込んだ出来事が、

米国を引っ張り込み

アジアを混乱のなかに

投げ込むような恐ろしい

武力衝突のごときもののへの

引き金になるかもしれない、

そのような現実の恐怖を、

私たちは目の当たりにしてきました。

 

けれども、

このような危機の時代はなにも

新しいものではありません。

 

少し距離を置いて、

第二次世界大戦の終わりと

冷戦の始まり以降のアジアの

大きな構図を見れば、

 

こうした緊急や危機は

お定まりの現象だという

ことがわかります。

 

今日の状況で新しい

こととは何でしょうか。

 

GM(ガバン・マコーマック)何もかもが新しい。

あまりにも多くのことが

変わっています。

 

そして、ひとりの人間の人生という

比較的短いタイム・スパンに

限ってみても、

 

私たち二人は波乱に満ちた

出来事をどれほど目撃してきたことか。

 

スペインの内戦が戦われていた時期に生まれ、

第二次大戦と朝鮮戦争の時代に

子ども時代をおくった。

 

大人になってからはベトナム・

インドネシアからアフガニスタン・

イラクへいたる戦争が起こり、

 

そして核兵器による

人類滅亡の脅威さえも

感じられた。

 

これらの記憶は消し去る

ことができません。

 

これらの出来事を私たちは

歴史家として整理するいっぽう、

人間が歴史から教訓を汲みとり、

 

私たちの子孫や孫が

平和のうちに生きることが

できるようになる兆(きざ)しが

生じることを心待ちにしてきました。

 

しかし、その(平和の)兆しは

有るとも無いとも言えません。

 

変化の時を迎えていますが、

良い方へ向かっているのか、

悪い方へ向かっているのか、

答えを出すには早すぎます。

 

私たちが現在を理解するためには、

もっと長い目で物事を見る

必要があると考えています。

 

植民地主義と冷戦の時代、

つまりヨーロッパとアメリカが

支配的であった200年ほどのあいだ

アジアを翻弄(ほんろう)した潮流は

後退しつつあるという現実があります。

 

米国は凋落(ちょうらく)し、

中ごくが台頭していることは、

短期的には深刻な対立を

生み出すでしょうが、

 

長期的には(マルクスが予見

したように)

経済が政治を根底から

変革していくことは確実です。

 

欧米列強による帝国主義の時代の前夜、

1820年ごろ、

アジアは世界の国内総生産(GDP)の

およそ半分を担(にな)い、

世界の中心であったのですが、

 

今また当時の地位を

回復する方向に動いています。

 

今日、アジア経済は統合され、

大衆文化の自由で

多方向な交流が盛んですが、

 

歴史やアイデンティティ、

価値観を共有するまでには

いたっていません。

 

1951年から52年にかけて

形づくられたサンフランシスコ体制に

関係した決定事項や構造が、

 

今ではアジアの地域的統合にとって

障害物になっています。

 

サンフランシスコ体制成立当時、

米国は世界のGDPの約半分を占め、

 

軍事力の面でも、圧倒的な支配力を

持っていました。

 

朝鮮半島は戦争の渦中にあり、

 

中ごくは内戦直後の分裂状態で、

 

日本は戦後の疲弊(ひへい)状態にあり、

 

アジアの多くの国々では

植民地体制が依然(いぜん)継続、

 

あるいは今まさに崩壊(ほうかい)しつつある、

 

といった状態でした。

 

60年後、東アジアは

世界成長のカギを握る

経済の中心として、

中ごくと日本は世界第二、

第三の経済力を誇っています。

まもなく、両国は

一位と三位になることが確実です。

(この書籍は2014年(平成26年)1月10日

第1版発行)

 

アジアが帝国主義時代以前に

世界の中心であった地位を

回復しようと動いている時、

 

❇️安全保障、

環境、

エネルギー問題が

共通のものだという認識が広まり、

 

❇️イデオロギーの違いも

小さくなりつつある。

 

💀しかし、軍備の拡張はつづき、

軍事衝突も、

絶対ありえないというには

程遠い有様(ほどとおいありさま)です。

 

米国は抜群に傑出した国ですが、

イラクやアフガニスタンで始めた戦争で

勝利を得られず、

 

また国際法上の責任を

とることを拒否し、

 

拷問や無差別な勾留(こうりゅう)や

殺戮(さつりく)に目をつぶり、

 

道義(どうぎ)という点でも

信用を失ってしまいました。

 

しかし、あらゆることが変革して

いるなか、

 

冷戦の高揚期(こうようき)に作られた

安全保障の基本構造は

もはや時代錯誤(じだいさくご)で

壊れかけているのに

旧体制のままです。

 

ここ数十年のあいだに、

世界は1970年代から

80年代始めにかけて

驚異的な「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」現象に眼を丸くし、

 

💀中ごくの奇跡的な成長に

驚嘆しています。

 

その驚きは、

💀これが地域や世界の秩序を

根本から変える、

💀不確実でおそらくは危険な時代に

入ったという不安感がつきまとう

ものでした。

 

早晩(そうばん)、

「チャイナ・アズ・ナンバー・ワン」

と宣言する者(👨人、

習●平氏⁉️)が出てくることは

間違いありません。

 

日本は1990年には、

世界のGDPの15%を占めていましたが、

それが2008年には10%以下に落ち込み、

2030年には4.2%、

2060年には3.2%になると

予想されています。

 

対照的に

OECD(経済協力開発機構)の予測では、

1990年に世界のGDPの2%であった

中ごくが、

2030年には27.9%、

2060年には27.8%に

達するといわれます。

 

この相対的な経済の比重の変化は、

おそらく何よりも

日本と米国に影響をおよぼすでしょう。

 

半世紀以上にわたってアジアは

太平洋の戦略状況を規定してきた

「パックス・アメリカーナ」は

こうした変化によって

かつてない挑戦を受けています。

 

問題は、

米中、

日米、

日中、

日韓、

日朝

における緊張がどのように

🌕️制御され、

🌕️解決されるか

ということです。

 

おそらくカギになるのは、

🌕️日本と中ごくという

アジアの二人の巨人が、

忌(い)まわしい歴史の記憶、

猜疑心(さいぎしん)、

恐怖をひとまず(わきに)おいて、

❇️協力することを学び、

❇️友好関係を作るという難問を

克服することにかかっていると思います。

(👨それは重々わかっているけれど……)

 

それと、核兵器の問題があります。

1951年には米国が保有しており、

ソ連も入手したばかりでした。

 

今では国連安保理常任理事国が支配的である「世界核クラブ」(👨核に軽率にクラブなんて名前を付けて‼️ゴルフクラブじゃないんだぞ‼️)が存在し、

そのメンバーは軍縮について考えることさえ拒否し、

💀安全保障は核爆弾にかかっていると信じて疑いません。(👨愚かだなあ。)

 

💀核クラブのメンバーでない他の国々も

核兵器を作ってこのクラブに入会しようと

並々ならぬ努力を払っている。

北朝鮮はそうしたグループの顕著な例です。

 

今日(こんにち)確かなのは、

米国、

中ごく、

ロシア、

北朝鮮

であろうと、

それらの核兵器がもたらす

脅威に向き合うまで

北東アジアにとって

安全はありえない、

ということです。

(👨脅威にどうやって

向き合うの⁉️)

 

そのようなわけで、

今日、「サンフランシスコ体制」は

中ごく問題であり、

日本問題であり、

朝鮮半島問題であり、

米国問題なのです。

(👨つづく(p.242))

 

📖『転換期の日本へ

「パックス・アメリカーナ」か

「パックス・アジア」か』

ジョン・W・ダワー、

ガバン・マコーマック[共著]

明田川 融、吉永ふさ子[訳]

NHK出版新書423

戦後日本の

光と影を見つめ、

緊迫する東アジアの

未来を見通す書❗

世界的大家(たいか)から

日本へ提言。

 

ジョン・W・ダワー

1938年生まれ。

マサチューセッツ工科大学名誉教授。

著書『吉田茂とその時代』(中公文庫)、

『敗北を抱きしめて』『忘却のしかた、記憶のしかた』(岩波書店)など。

 

カバン・マコーマック

1937年生まれ。

オーストラリア国立大学名誉教授。

著書『空虚な楽園-戦後日本の再検討』

(みすず書房)、『属国-米国の抱擁(ほうよう)とアジアでの孤立』(凱風社(がいふうしゃ))など。