8月25日(日)には上方歌舞伎会に行って参りました。
今年は土日やったので、2回くらい行ってもよかったなと後から思いました。チケットは千穐楽を購入。毎年千穐楽の最後に監修者、ご指導の皆さんが舞台でご挨拶をされるので、そちらも観たいので千穐楽に行くのですが、それもあって毎年千穐楽は満員御礼です。私は文楽友の会のメンバーなので今回もかぶりの良いお席をとれました。友達の話では初日の昼の部はみんな役をやるのに手いっぱいで作れてなかったけど、夜の部から特に忠兵衛の翫政さんがすごく変わってさすがやって言うてはったので楽しみでした。まずは舞踊の荒れねずみ。千次郎さんの解説があったのでよくわかりました。お座敷の芸なんやね。初めて見たけど面白かった。ネズミの動きがちょこちょこと歩くので難しそう。でも素踊りで扇子だけネズミを表現していて、それがわかるのですごい。楽しい踊りでした。30分の休憩をはさんで次は恋飛脚大和往来 封印切です。この演目は上方を代表する近松の演目で、何度も観たことあるしどんなお芝居見れるかなあと期待してました。まずおえんさんの當史弥さんが、まあヒデリンにそっくりで。とてもいいおえんさんでした。梅川の吉太朗くんはもう本当に可愛い。年も梅川とあんまり変わらへんからぴったりのお役なんやけど、今までにこんな若い梅川をみたことないからか、ちょっとおぼこすぎる感じでもう少しこってりとした感があってもよかったかなとおもったけど、まだ初役やしね。これからに大いに期待やな!八右衛門の松四郎さんは初日はすごくよかったと友達が言うてたんやけど、最後の舞台ではかなり疲れてはったのかな。。。最後の挨拶の時も精も根も尽き果てた感じやった。そりゃあれだけ一人で喋り捲るし疲れるよね。そして忠兵衛の翫政さん。さすがや。素晴らしい出来やった。鴈治郎はんに教わったから時々鴈治郎はんに見えたり、ニザ様にも見てもらってはるやろうからニザ様にも見えたりしました。封印切れてしまったあとの絶望感、胸が締め付けられた。梅川が死ぬのはかまへんけどせめて3日くらいは夫婦になりたいって、ほんまもっともや。すごくよかったです。最後の挨拶でニザ様が一部を除いて100点ですって、稽古は5日間でここまで仕上げてようやったみたいなこと言うてはって、今までにない褒めようでちょっとうるっとしてはるのを見たら、私もうるっとなりました。今までで一番の褒めようやったな~。我當さんは体調が悪くてこれなくて心配やし、鴈治郎はんは27日の舞台の稽古の関係でこれなかったのが残念やったけど、ほんま良い舞台を見せて頂きました。来年は寺子屋なんてどうかしら?と友達というてたけど、楽しみしかないですね。私も元気に頑張っていきましょう!