イスラーム勉強会ブログ

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旧約とクルアーンの比較本の紹介

2008年03月05日 | 他の解説

最近ここに載せている、旧約とクルアーンの比較を参考にしている本の紹介をしておきます。本当は最初にきちんとするべきでしたねぇ。すみません。

タイトル:クルアーンとトーラー(律法、いわゆる旧約聖書) どこで一致し交差するか
著者:ハサン アル・バーシュ

本の表紙画像を載せておきます。右側に古いアラビア書体のクルアーン、左側に旧約の文章か分かりませんが、ヘブライ文字が見えます。

本の内容:タイトルどおり、クルアーンと旧約の内容を比較しています。同じ内容の言及、片方にしかない言及などを述べています。細かく比較していて、興味深いです。こちらのブログで紹介しているのはあくまでも管理人の興味や訳してみる価値があると判断した部分のみの翻訳です。

同じ著者の本で、新約とクルアーンを比較したものもあるのですが、私は購入したにも拘らずまだ読んでいません。一通り読んでみて、紹介したいなと思う部分があれば、そのときにまたこちらで紹介したいと思います、インシャーアッラー。

話は変わって、著者について少し書こうと思います。
ハサン先生は、私が4年生のときの、宗教比較という、世界のさまざまな宗教を勉強する科目の先生でした。彼はパレスティナ人で、おそらく幼い頃にシリアに移ってきたか、シリア生まれだったと思います。キリスト教、ユダヤ教に詳しく、本来私たちが習う教科では、これら二つの宗教の他に、仏教やゾロアスター教も習うのですが(実際習いましたが)、ハサン先生は、ユダヤ教とキリスト教、そして宗教に絡んだ現代の問題などを熱心に教えてくださったことをよく思い出します。試験のためだけの授業にならないように、一生懸命、生徒に接していました。「あなたたちは、今、世界で何が起こっているか、きちんと知っておかなければいけない。」とよく私たちに言っておられました。

ま、先生についてのお話はこのくらいにしておきます。

しばらくは、本命のジュズ・アンマの解説を進めて、ハサン先生には失礼かもしれませんが、気分転換のつもりで、先生の本の部分的な紹介をしようと思います、インシャーアッラー。