前回の続きです
6、(罪にならなくても)余分な言動を慎むこと。
陰口や噂話は普段から禁じられますが、ラマダーン中はさらに気を付けましょう。
預言者様(アッラーの祝福と平安あれ)は言われました。
《誰でも嘘と嘘の行いをやめない者の飲食断絶は、アッラーにとって何の価値もない。》(アル=ブハーリー、アブー・ダーウード、アッ=ティルミズィー、アン=ナサーイー、イブン・マージャ出典のアブーフライラのハディース)
ラマダーン中、ケンカに遭遇してしまったら、「私は斎戒をしているのだ」と声を出して言うことがスンナです。
根拠は、アル=ブハーリーとムスリムが出典したアブーフライラのハディースです。
《誰でもサウムをしているときは言葉に注意し、叫ばないこと。誰かが罵ったり、叩いて来たら、私は斎戒をしている、と言いなさい。》
ラマダーン以外の時期にサウムをしている場合、自分を律するつもりで小声で言いましょう。(周りの人に自分がサウムしていることを見せびらかしていると誤解されないために)
7、サウムを無効にしない合法の楽しみ(耳に聞こえるもの、目に見えるもの、感触あるもの、匂うもの)を放棄すること。
例えば、良い香りのするものを嗅いだり、触ったり、眺めたりすること。
これは、サウムの叡智に合わない娯楽であり、これらはすべて好ましくない行いです。
8、家族を普段より豊かに養うこと、親戚に最善を尽くすこと、貧者への施しを多くすること。
《彼(アッラーの祝福と平安あれ)は人々の中で一番気前の良いお方だった。特にラマダーンになってジブリールが彼に会うときには気前の良さが増した。》(アル=ブハーリーとムスリムより)
9、日中と夜中の時間の余裕があるときに、勉学とクルアーン読みとその学習に勤めること。念唱と預言者祈願に勤めること。
《ジブリールはラマダーン月の毎夜、預言者様(アッラーの祝福と平安あれ)に会って彼にクルアーンを教えていた。》(アル=ブハーリーとムスリムより)
同じく、善行に励むことも大切です。
ラマダーン月の善行は義務に匹敵し、善行ポイント(報奨)が何倍にもなります。
10、ラマダーン月最終10日間にイイティカーフ(お篭り)すること。モスクにお篭りするので、禁じられたものから身を守り、やらなければならないことを実行するには最適です。これは、10日間のどれかにあるとされるライラトゥ=ル=カドゥルに出会えることを願って行う崇拝行為です。
ムスリムが伝えるハディースによると、預言者様(アッラーの祝福と平安あれ)は最後の10日間に入ると、それ以外の日よりもまして精進しておられた、とのことです。
アーイシャ様(アッラーの御満悦あれ)は言っています。《預言者様(アッラーの祝福と平安あれ)は最後の10日間に入ると、夜を通して礼拝に立ち、家族を(礼拝などのために)起こし、女性から遠ざかりました。》(正しいハディースであるための条件に適ったハディース)
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