私の感じたこと

リロケーションを専業とするラビットホームズの岩崎和夫といいます。
私が日々感じたことなどを素直に本音で書き留めます。

賃貸契約に関すること

2004年11月26日 | 仕事に関すること
昨日敷金返却に関することを書きました。
早速「大家さん」という方から賛同のコメントを頂きました。
有難うございます。
管理会社は貸主である大家さんから管理手数料やその他いろいろな報酬を頂いていますので、貸主側に偏っていると見られがちですが、真髄はちょっと違うところに実はあるのです。
これは私の持論ですが、本当に貸主を大事にするのであれば、貸主が安定的に利益を確保できるように努力をするのが管理会社。
安定的な利益とは優良な賃借人を確保するということにつきます。
理想論のようになりますが、優良な賃借人は見つけるものではなく、育てるものだと僕は確信しています。
人間ですから感情と言うものがあり、気持ちよく暮らせる環境を提供してくれる大家さん、気持ちよく取引させてくれる管理会社があれば賃借人も気持ちよくお金を払ってくれます。
気持ちよくお金を払ってくれれば必然的にトラブルも起こりません。
気持ち良くお金を払ってもらえれば大家さんは安定的に利益が確保できます。
大家さんが安定すれば、そこから報酬を得ている管理会社も同じく安定的に管理業務に専念できる訳です。
賃借人が満足すれば賃貸人は安定収入の確保が出来、賃貸人が満足すれば管理会社が安定収入の確保が出来、管理会社が安定すれば賃借人により良いサービスが提供できる、という好循環のサイクルが出来上がる訳です。
これがただの理想論にならないよう、日々の努力が大切だとしみじみ感じる次第ですが、現実はちょっとシビアで努力だけでは解決できない時代が来ています。
昨日の大家さんも、アメリカのように分厚い契約書が必要かも?と言っていましたが、最近の日本でも同じ現象が起きています。
「暗黙の了解、不言実行、言わぬが美徳」は残念ながら最近では死語になってしまったかもしれません。
一つの例をご紹介しますが、近隣住民から「夜中に洗濯機の音がうるさい」とクレームが入り入居者に申入れをした時の話しです。
「これが自分の生活サイクルだし、ちゃんと家賃を払っているのだから何が悪い!夜中に洗濯機を使うなと契約書に書いてないだろう。」と言われたことがあります。
特にマンションは共同住宅、お互いの譲り合いと気配りで地域社会が形成されているのですが、その辺の常識は残念ですが薄れてしまったようです。
まさに大家さんの言うアメリカ社会が今そこにあります。
ここにあげた事例は決して特殊な例ではなく、似たようなことが最近では日常茶飯事で起こります。
結果こんな常識的なことまで契約書に書くの?と言うような内容まで明記するようになりました。
悲しいことです。
ラビットホームズ 岩崎和夫 でした。
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