私の感じたこと

リロケーションを専業とするラビットホームズの岩崎和夫といいます。
私が日々感じたことなどを素直に本音で書き留めます。

引越したら隣りに変人が、貴方ならどうする?

2004年12月03日 | 仕事に関すること
今朝の朝日新聞に「子供嫌いの隣人が嫌がらせ」という記事が載っていました。
何かと思ったら、中古住宅を買って引越したら隣りの隣人(ちょっと変人らしい)が大の子供嫌い!「あんたのガキうるさいんじゃ!追い出したるわ!」とわめきながらホースで水をまかれえ、せっかく購入した家は水浸しになるは、警察沙汰にもなるはで、結局入居を断念したというものです。
似たような話しはたまに耳にしますが、不動産に携わるものにとってはちょっと気になる判決が出ていたのです。
この被害にあった方が売主と仲介した不動産会社に対し、購入費用約2800万円の返還請求を起こした裁判です。
売買契約自体に瑕疵があったわけではないとして、一審では原告の訴えを棄却したのですが、控訴審ではなんと原告側逆転勝訴という判決が下ったというものです。
ちょっとびっくりした判決ですが、よくよく記事を読んでみると売主は前から隣人とのトラブルを抱えていた。
仲介した不動産会社はそのことを聞いており、報告書に「騒音などで隣人から苦情がある」とは記したものの、今は特に問題は無いとして重要な事項の説明を怠った、つまり重要事項説明義務違反に当たると結論付けたことです。
今回のケースは売主が隣人とのトラブルを抱えていた事実、仲介をした不動産会社もそのことを認識していたという事実、この2点が重なったからこその判決だとは思います。
このような事実を事前に公開したら誰も買ってくれないという恐怖を売主は当然のように抱くでしょうし、なるべく隠しておきたいとも思うでしょう。
仲介する不動産会社に正直にすべてを話してくれる売主ならいいのですが、隠された場合に不動産会社はどこまで踏み込んで調査をすればいいのかとても微妙な場面に遭遇する恐れがあります。
個人のプライバシーの問題にも係わるので、近隣に聞き込みをし、変人はいませんか?と聞くわけにも行きません。
まして売主自身が住んでいたわけでは無く、近隣の事情を知らなかった場合にはどうなるのか?
買主がいやな思いをしておしまい・・・?それも気の毒な話しです。
売買ではなく、賃貸の場合には貸主も仲介する不動産会社も近隣の事情を知らずに契約するケースは多々あります。
総合管理を受けていれば日々発生するトラブルから情報を得られますが、管理している物件では無くいきなり仲介を頼まれたような物件の場合には隣の方の素性まではなかなか把握できません。
何でもかんでも訴訟社会になりつつある日本ですが、賃貸住宅でも入居してすぐに不動産会社を訴えてくるような事件が近々起きるような気さえしてきます。
そんな日が来なければ良いのですが・・・・・・・
ラビットホームズ岩崎和夫でした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日から師走です。 | トップ | 忘年会の季節が始まりました! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿