私の感じたこと

リロケーションを専業とするラビットホームズの岩崎和夫といいます。
私が日々感じたことなどを素直に本音で書き留めます。

トイレなど排水管の詰まりを防ぐ方法

2025年02月08日 | 事件・事故

先日、あるマンションで階下への漏水がありました。
上階の部屋でも排水管から逆流してキッチン周りの床がビショビショになりました。

早速配管清掃の業者を呼んで管内の清掃をしてもらいましたが、かなり奥の方で詰まっているようだけど、古いマンションなので高圧洗浄を掛けると管に穴が開いたりするので、正直なところ高圧洗浄はやりたくないと断られてしまいました。

配管清掃の現場


配管清掃

いろいろと調べた結果、スラブ下の階下の天井裏を通っている排水管が怪しいという事になり、大々的な調査をして階下の天井を開けて管を交換することになりました。

写真を何点か付けますが、階下の天井裏を通っている上階から繋がっている排水管が撓んでいるように思えたので、ここの部分を思い切って切断したところ、管の殆どが長年の油汚れなどがこの撓んだ部分に蓄積し、どんどんと詰まっていったようです。

排水管の撓み

配管の詰まり

排水管断面図

これだけ管の殆どが塞がっていたら、ちょっとした物を流すだけですぐに詰まります。

また別の築年数が同じぐらいの古い大世帯(400世帯程)のマンションでも、排水管の老朽化によってすぐに溢れてしまうという事故が多発し、それを改修するのには多額の費用が掛かるのと、人が生活している状態で一気に配管を取り替えるとなると、そこに住んでいる人の生活が止まってしまうため、止む無く事故がある度にその部分を改修するといったいつ自分のところが駄目になるのか不安な状態となります。

そしてついに当社が管理している部屋で配管の詰まりが発生し、何度も何度も詰まりが発生する度に清掃業者を呼んで詰まりを解消することが1年ほど続き、マンションの管理会社は前述の理由などでなかなか対応してくれず、自分の家で用を足すのが怖くなって結局退去してしまいました。

ファイバースコープを入れて調べても、途中でファイバースコープが止まってしまい奥まで見ることが出来ない状況でした。
これも前述の配管を交換したマンションと同じく、管の内部が錆や油汚れなどで殆ど詰まってしまっているのだと思います。

前述のマンションは賃貸マンションだったので、床下の排水管を交換することが出来ましたが、今度のマンションは分譲マンションのため、スラブの下を通る配管や共有の排水管は自分で勝手に交換することは出来ず、管理会社が対応してくれるのを待つしかありません。

油汚れや水に溶けない髪の毛など、詰まりの原因は多々ありますが、「トイレにそのまま流せます」と言った広告宣伝をしている「トイレのお掃除ペーパー」、「大人のお尻ふき」、「ティッシュペーパー」、「トイレに流せる猫砂」などなど数多くの製品が販売されています。

当社では「トイレに流せるお掃除ペーパー」などの製品が本当に水に溶けるのか?試してみました。
水に溶けるのであれば、油や髪の毛が詰まった個所に引っ掛かっても、水に溶けてくれればそれ程大きな問題にはならないと思いますが、新築当初の配管内が綺麗な状態であれば何を流しても詰まることは無いでしょうが、古くなって油汚れや髪の毛が絡みついた部分にこれらの物が流れて行くと、必ずと言って良いほど引っ掛かって詰まります。

お掃除ペーパーは水に溶ける?


そしてこれが繰り返されると、詰まった個所にどんどん貯まって水は流れなくなり、結果として逆流して溢れかえることになります。

新築マンションなどの新しい物件や戸建住宅、木造アパート等の配管がシンプルな物は大丈夫だとしても、築年数が30年を越えるようなマンションでは、「トイレットペーパー以外は流さない方が良いだろう」と言うのが結論になります。


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