私の感じたこと

リロケーションを専業とするラビットホームズの岩崎和夫といいます。
私が日々感じたことなどを素直に本音で書き留めます。

都心部でバブル再燃か?

2005年02月17日 | 不動産業界裏事情
まだまだほんの一部ですが、都心部で不動産価格が高騰しています。
まるでバブル期のように一気に倍近くまで上昇している地域もあるようです。
本当に日本の地価は持ち直すのでしょうか?

バブル崩壊以降、約15年間も地価は下がり続け、なんとバブル前の水準以下にまで下がっています。
約20年ほど前に遡ってしまったのではないかというレベルです。

不動産だけでなくあらゆるものが下がっていますので、これが下がりすぎなのか、まだまだ適正価格ではないのか、意見の分かれるところだとは思いますが、私の実感としてはそこは打ったと考えています。
ただし・・・・・
「都心部での値上がりが地価上昇の引き金となって不動産価格は上昇!」というシナリオはどうやら難しそうです。
何故かと言うと、やはり一番の懸念材料は供給過剰。

大手企業が次々と社宅を廃止し、その跡地は殆どが大型マンションの分譲です。
社宅だけでなく、工場・倉庫跡地なども次々とマンションになっています。
これだけ供給戸数が増えているのに出生率は低下し、購入者の数は間違いなく減っています。
また、地価が20年ほど前の水準まで下がってしまった為に、それ以前に買った人じゃないと買換えがスムーズに行かない。
住宅ローンを抹消できない為に手持ち物件を売るに売れない。
などの理由から現在新築マンションを買っている層は「賃貸脱出組み」が殆どでしょう。

これだけ大量にマンション供給があるということは、それだけ大量の賃貸物件に空き部屋が増えているということに他なりません。
当然のことですが、空き部屋が増えれば賃料相場は競争原理で下がります。
分譲マンションも供給数が多ければこちらも競争原理で下がります。
下がりすぎた結果、都心の一部ではバブル期のような地価上昇が見られますが、それが全体の底上げに繋がるかとなると疑問?
というのが現時点での私の見解です。

昔のような好景気は来るのでしょうか?・・・・
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