またまた、友達に誘われ(「橋本さとしがでるよ!」って…)お声がかかり、演劇鑑賞。
シアターコクーンで観る芝居、私の場合は翻訳モノが多い。今回も、翻訳劇。
〝自由〟と〝秩序〟を、テーマにした作品でした。
「タンゴ -TANGO-」
作:S.ムロジェック 翻訳:米川和夫/工藤幸雄 演出:長塚圭史
出演: 森山未來、奥村佳恵、吉田鋼太郎、秋山菜津子、片桐はいり、辻萬長、橋本さとし
作品の説明は、こんな感じ―
「なにもかも許されてて、自由なばっかりに、ここじゃもうにっちもさっちもいかなくなっているんですよ!!」
親世代が破壊しつくした〝秩序〟の再建を求め、家族を相手に〝革命〟を決起する青年・アルトゥル。
親の世代で、秩序や因習が破壊されつくされた時代。アルトゥルは堕落した親たちに怒りをぶちまけ、「世界秩序」の再建へと革命を決意し実行しようとします。
〝自由〟という言葉のもと、何でもすべて許される空間。
そこにおいて、人としての〝モラル〟や〝感情〟の「持って行きどころ」=心に残るやるせない気持ち
と、言うのがテーマとするなら、アルトゥルの、(具体的に)反抗するものがなくあがく姿や、抱えている危うさなどが見どころでしょうか。
カンタンに喩えるなら『自由だからこそ感じる不自由』という感じではないかなぁ~と、思います。
例えば、Aという物事に意見(批判とか)するとして…受留められずに、スルーされる感じ=『反抗(抗議)』すら存在しない という事。
価値観や意見が違う相手とそれぞれの信じるところを議論する事さえ存在しないという世界感で話が進んでいったようにおもいます。
うーん、なにぶん難しい言葉の羅列と言葉(セリフ)の応酬で(笑)、1度観劇しただけでは、理解出来ていないかもしれないです。
私は仕事の帰りに鑑賞したので、最初!話についていけなくて…ちょっと、焦ったくらい。この芝居は、『頭の中を整理して、40%くらいの空き』を作って観に行った方が良いかもです。
感想は…「人って強欲だから、無いモノ程強く欲するものなのね~」って感じかなぁ。