県指定伝統工芸品として知られる「マルティグラス」は、色とりどりのガラスを何層にも重ね合わせた多重積層ガラス(Multiple Layer Glass)を、その語源としています。1919年に「中島硝子製造所」として創業し、1937年のパリ万博で、日本のガラス製品として初のグランプリを受賞しています。
ガラス製品といえば、食器のイメージが強いですが、マルティグラスは「干支の置物」や「雛飾り」「飾り兜」といったオブジェが主力商品で、独特の存在感があります。私の母もマルティグラスのファンで、家にはいくつかの作品が飾られています。
そんなマルティグラスの製品の中で、最近注目していたのが「鏡餅」です。ふるさと納税の返礼品になっており、毎年候補に入れていましたが、ついに母が買ってきました。以前はガラスのみのデザインでしたが、最近の商品には水引飾りが付いており、おめでたい雰囲気が増幅しています。近所の方から頂いた、縁起の良い葉っぱを下に敷いて飾ると、さらに豪華な雰囲気になりました。
価格は6,000円からと、高価に感じられますが「鏡餅は大きくて食べにくいし、1回購入すれば、毎年飾れるから元が取れる」という母の言葉に納得しました。そして、スーパーで買った鏡餅とは、高級感が全然違うことに気付きました。こんな事なら、もっと早く手に入れておけばよかった。