福岡応援blog

素敵な場所や美味しいお店、応援したいアーティストやスポーツ選手などの情報を中心に、福岡の魅力を発信しています。

久留米第九と地域の未来

2024年12月29日 | 音楽

昨日の記事で書いた「久留米第九」は、ソリストはプロの方でしたが、オーケストラと合唱は一般市民によるものでした。当初、演奏と合唱については(プロではないので)あまり期待すべきではない、と思っていました。しかしその演奏は予想を超えていました。特にトランペットの首席奏者がぶっちぎりに上手かった。九州交響楽団の松居首席が海外に移籍された後、後任を務められる人がいるのかと懸念していましたが「この人ならいけるかも?」と思ってしまうほどでした。そして「なぜ一般市民がこんなに上手いのか?」と考えていた時、ある事を思い出しました。

それは、久留米市には「吹奏楽コンクール(一般の部)」の全国大会常連&金賞受賞の「ブリジストン吹奏楽団」がある事です。ここは(ヤマハ吹奏楽団と並んで)全国でトップクラスの実力を誇る、企業の吹奏楽団の双璧の1つです。さらに、福岡県には「春日市民吹奏楽団」という「吹奏楽コンクール(一般の部)」全国大会常連&金賞受賞の市民楽団も存在します。パンフレットには何も書かれておらず、真偽のほどは分かりませんが、そういったメンバーが参加しているのではないか、と思う程の演奏でした。

また、会場となる「久留米シティプラザ」も、この演奏会を特別なものにしていました。ホールは4階席まであり、木材をふんだんに使った美しい内装と格調高いデザインで、スペインのコロシアムやパリのオペラ座を彷彿とさせる豪華さでした。それに、鉄骨むき出しの渡り廊下や鉄格子のフェンスが相まって、ロックやパンクのコンサートにも合いそうな「かっこいいホール」となっていました。

コンサートは完売御礼で、立ち見でもいいから聴かせてほしい、とお願いしている方もいる程の盛況ぶり。しかし、その横の商店街は寂しい雰囲気でした。この人気に便乗して、階段下の「六角堂広場」で、バームクーヘンやザッハトルテ、ジャーマンポテトやハムやソーセージ、ビールなどを販売したらいいのに。そうすれば、演奏会前後の楽しみが広がるし、商店街も一緒に盛り上がれるのに、と思いました。

「第九」といえば、岩手県の「釜石市」が有名ですが、このようなイベントが恒例となり、やがて「第九といえば、福岡・久留米」と言われるようになるといいな、と思います。久留米シティプラザの「ザ・グランドホール」とともに、地域の歴史や文化を未来へつなぐイベントとして、成長していくのを楽しみにしています。

 

 

 


この記事についてブログを書く
« 久留米第九と地域の歴史 | トップ | マルティグラスの鏡餅 »

音楽」カテゴリの最新記事