此の調査の結果では再稼働について、すべきだは11.0%とどちらかと言えば賛成が25.3%となっております。賛成36.3%の内訳は賛成中46.2%が電力不足が困るで22.3%が電気料金値上げが困るで、11.9%が安全対策が十分等となっております。そんな訳で、NHKラジオあさいちばん「ビジネス展望」の中で中北教授が解説する為に事前に提出した放送の予定原稿をNHK側が都知事選を理由にNHKが拒んだ其の中身の「原発再稼働のコストと事故リスク」(案)概略下記に載せておきますです。
第一は、事前の安全確保の対策、保険料などといった原発稼働のコストが世界的にアップしていること。第二に、万が一の際、巨大事故もたらす損害が膨大化している。最後に、日本の場合、廃炉の費用が発生しているが、それが企業の費用に明示的に計上されていないこと。
Q2.それぞれ詳しく・・
A2.まず、稼働コストの上昇が上昇している。2011年の段階で、民主党政権のもと、評価委員会が示した原発の電力コストは、当時、8円/KWH 。それが、最近では、たとえば、「自然エネルギー財団」の資料などを参照すると、11円から17円/KWHということで、2倍前後へ。その他、関連データを参照しても、2~3倍へ。
これは世界的な趨勢であって、保険料、安全確保の事故対策費などが、東日本大震災をきっかけに、リスクへの認識が高まった結果。すると、他の石炭・石油による発電コストは大差なく、小さくなっている可能性。
加えて、日本の場合、原発の廃炉の費用が積み上がってくる。廃炉技術が未開発の段階にあり、十分な試算が行われてない。
一方で、会計の観点から、廃炉は電力会社の命運を左右する大きな作業で、膨大な費用を伴うものだ。原理的には、事前に必要な費用を前倒しで積み上げる必要がある。しかし、電力会社のバランスシートに計上されていない。過小評価されているわけで、将来国民が負担する、見えない大きな費用になる可能性。
Q3.ということは・・・
A3.以上の全体像で、即時脱原発路線を支持するのか、それとも、時間をかけながら、緩やかに原発依存を減らしていくのか、という費用の選択の問題になる。それは国民がどう選択するのか、という政治的な課題だ。
現状では原発稼働がゼロ。しかし、そうしたなかで、アベノミクスが成果をあげている。株価が一昨年末から大きく戻し、今年は、一部上場の大企業は業績相場を達成すると見込まれている。原発(稼働)ゼロでも、経済成長が実現できることを実証したといえる。
もちろん、燃料コストがアップしているのは事実。そのこともあって、日本の経常収支の黒字額が減ってきた。これらの事情を念頭に入れて、脱原発か、それとも、原発稼働を重視して、国民がどう判断するのかが問われている。
東京都知事選挙をきっかけに、千葉や神奈川などの住民も、どこまで消費者とか、生活基盤の見地に立って、問題意識を高めていけるかが課題だ。
Q4.では、残るリスクの問題は・・
A4.最後に強調したいのは、原発事故発生のリスクと、巨大事故が起きた際の損害額との関係。
大震災のあと、確率的安全評価という観点にたって、原発の安全設計の妥当性を確認するための手続きや基準(PSA)を考える動きが生まれている。つまり、原発事故は起きるとして、その時点で原子力プラント、環境に対する影響を定量的に評価し、一定基準以下であれば、その事故に対しては安全性が確保されていると判断する、評価手続き。
しかし、テクニカルにはどうであれ、基本的な問題(ポイント)は、事故の発生確率と、その事故がもたらす損害賠償料との両者の掛け算、積がどれだけ大きいかである。
確かに、PSAモデルによる確率制御によって、発生件数は、もしも、一桁下げることで、安全性は改善されるかもしれない。しかし、一方、損害賠償額は大きく、巨大事故が起きると10兆円にも達すると見込まれる。近隣の土地買収・除染など費用を考えると、その何倍にも達する可能性。
事故発生の件数が一桁下っても、損害額が巨額なので、(両者の掛け算の積で決まる)やはり想定損害額が桁外れに大きい。そもそも、事故発生の確率が小さくなって、「数千年、数万年に1回の発生確率だ」といっても、それは今日、明日にも発生する可能性がなくなるわけでない。
すると、リスクである積の値を確実に減らし、ゼロにできるのは、原発を止めることになるだろう。
以上、経済学の観点から問題提起を試みた。議論の活性化を望む。
まあ、此の様になっております。再稼働如きは事故が起きた時のコストも当然考慮しなければならずで、単純に目先の料金値上げが困るとするのは単なる強欲資本主義の発想でしか有り得ずとなり、何処からの情報かはさて置き安全等だと捉えるのは何をか言わんやと相成りますですとしきますです。其れにしても、メディアコントロールをすれば未だに再稼働賛成が33.6%となっており、メディア・リテラシーの必要性があれですとしときますです。
シルクロードステークスは13番人気のリトルゲルダが頑張り、1・2・3着は全て牝馬がしました。根岸ステークスは4・8・5番人気の決着となり、やや波乱が生じました。そんな訳で、昨日はとりがみで今日は全くあれとなりました。JRAに火曜日に入金をしときますです。来週は東京新聞杯ときさらぎ賞となっており又々楽しみですとしときますです。
今日は此処迄
次回を待て
P.S.
意味もなくナショナリズムを煽り立ても、結果として大多数は損をしてとなります。永遠のゼロとかはさて置き、安倍さんの靖国参拝の時に反対の人に対して「すごくいいことを思いついた!もし他国が日本に攻めてきたら、9条教の信者を前線に送り出す。そして他国の軍隊の前に立ち、「こっちには9条があるぞ!立ち去れ!」と叫んでもらう。もし、9条の威力が本物なら、そこで戦争は終わる。世界は奇跡を目の当たりにして、人類の歴史は変わる。」此の様な頓珍漢なツイートをしている改憲論者をNHKの経営委員に送り込んでいる現政権の実態からNHK会長の発言も捉えておかんとあれですとしときますです。