これは何だと思いますか?
5cm弱の長さなのですが、一方はナイフのように、もう一方はヒシの実のトゲのようにしっかり尖っていて、よく刺さりそうですね。
これは骨なのですが…尖った両端が肛門に斜めに刺さってしまったのです。
痛がっていてかわいそうなので、その状態では写真を撮らず、すぐに真ん中を切断!
すると簡単に取れましたが、取った後も肛門付近が赤く腫れています。
スペアリブの骨を与えた…とのことで、何とか胃や腸に刺さらずに通過してきたのに、最後の最後で刺さってしまうとは!?
このワンちゃんは、まだ育ちざかりのラブラドール・レトリバーなので、とても活発&食欲旺盛なのです。
「野生の肉食獣ならば骨ごと獲物を食べるのだから、まあ大丈夫だろう…」と深く考えず、スペアリブや唐揚げなどの骨を与えてしまうのでしょう。
でも野生動物の世界は厳しく、体調が悪くなっても病院などありません。
元気いっぱいであっても、せっかちでよく噛まず、骨を詰まらせたりする個体は、ひどければそのまま死んでしまうのが自然の世界なのです。
特に大型犬は、ちょっと置いておいたつもりでも一瞬でパクッと食べちゃったりするんですよね。
お年寄りや幼児が中心なのでしょうが、お餅やこんにゃくゼリー、飴玉などで亡くなってしまう人もいます。
犬や猫も、おいしいオヤツほど、夢中で食べてしまうためよく噛まず――ジャーキーや煮干しなど、硬く大きなものほど危険!――胃腸のトラブルを起こすことが多いので気をつけましょう!
ただでさえ、おいしいものって、つい食べ過ぎちゃったりするから体に悪いんですよね!