眺める空に描くもの

高齢者女子のおひとりさま暮らしノート

「その後」の人生と男女同一賃金

2025-02-10 07:42:13 | 日々の雑記帳
2月9日(日)のあさ空。
今日は積雪はありません。ひと安心ですが、冷たさは残り、金属製のものを触るたびに、想像以上にひやっとして、びっくり。手袋が必要かしらと考えてしまいます。室内だけど。相変わらず、寒い。

日の出も見えましたが、あれ? 右上のは噴煙? 雲?
今日の天候はおだやかな気配。

友人の翻訳家A君のお話を書いたので、少しだけ続きを。A君は2歳上で私と同世代ながら、残念なことに若いときに奥さまを亡くされています。まだ幼い3人のお子さんを抱えながら、奥さまを病から奪還しようと懸命に向き合ったお話は1冊の本となって出版されて、私も読ませていただいて、胸に迫りました。奥さまとの出会いから結婚。翻訳の仕事を、彼のことを、懸命に応援し続けた奥さまのこと。夫の才能を信じて応援をするという姿勢がすてきで、拝見したのは随分、昔になりますが、最も印象に残り、仲のいい伴侶を亡くされるというのは、私のようにずっと一人で生きて来た人間がひとりで生き続けていくのとは意味が違うのだろうなと思ったことを覚えています。

これは以前、書かせていただいた気もしますが、私の知人にはA君同様に若いときに奥さまを亡くされた方が7人ほどいらっしゃいます。職場の方やご近所の方など、葬儀にも参列させていただいたこともあり、お子さんたちと残された姿に、仕事や家事や育児など、今風に言えば、ワンオペとなる「これから先」を思うと、何とおことばをかけたらいいかと。

「その後」は、ご実家のサポートを受けながら、みなさまが懸命に子育てなさって来た姿を拝見しつつ、私は奥さまたちと同じころに、同じような病を患いながら、いのちを落とさなかったのは、それだけで、両親にとっては親孝行になったのかもしれないとも。兄が海外赴任など仕事に集中できたのも、奥さまの支えありきはもちろんのことですが、がんになった父と、早い時期に認知症になった母を私がワンオペで支えたからでもあったのだろうと。家族のいのちというのは、家族の人生に大きな意味を持つのだろうと思います。

「その後」は再婚なさった方たちもいらっしゃいます。少々、驚いた「その後」は、ふたりのお子さんたちが成人なさったあと、再婚された職場の同僚Bさんが、子供をもうけられたことです。ご本人は「もう結婚は…」と躊躇されたそうですが、奥さまが強く希望されて、お子さんも奥さまの希望だったとか。もうすぐ定年のBさんですが、お子さんはまだ小さく、何かにつけてお子さんのために急なお休みを取られることも多くあります。奥さまとお子さんのサポートのために、早くから役職からも降りて、2回目の子育て中心の働き方をなさっているBさん。奥さまの方はBさんの定年後を見据えて、家族の経済力の中心となるべく、バリキャリなさっているらしく。私の若いころとは異なり、男女も同一賃金となり、夫婦共働き世帯が当然のようになって来て、あたらしい家族のあり方ができているんだなと。また、あらたな出会いであらたに生まれるいのちがあることに力強い生き方も感じます。

さて。くだんのA君の子育てを卒業した「その後」はというと、若くて美人のすてきな女性との恋愛相談をよくされたものでした(笑) 「その後」に奥さまとの本を読むと感動がちょっと薄まる気がしてしまうのは、夢を見すぎでしょうか。これがリアル人生。それもまた人生で良き。

雪が降って雪が解けて青空も見えて。人生感じて。

桜島はいつも堂々として動かず、そこにあるけれど、木々は日々、視界を遮る成長を見せる。邪魔なんですけどー。生きてるんですよねー。
そして、夕暮れとともに、漆黒の闇に包まれて行く。←住宅地は灯りがいっぱいで闇にはなりませんことよ(笑)

今も男女で賃金格差がある会社もあるのでしょうか。
私は男女での賃金格差がなかったので、編集者、ライターであることをありがたく思っていたのですが、とある編集部に在籍中は、全く同じ内容の仕事をしているのに、年下男性の方がかなり多くもらっていて、なんだか「おかしいな」と思ったものでした。

新聞記者の父の若い時代は当然、男女で賃金格差があり、父は同じ内容の仕事をしている女性記者は賃金も同じであるべきだと主張して「男女同一賃金運動」を展開して会社に迫ったそうです。すると、父の先輩記者が「女は26歳で脳の働きは止まるんだ。そんな低能な女ごときに同じ額の賃金を払うなんて、何を考えているんだ。おまえはバカかっ」と怒鳴られた上に、殴られたそうです。そんな考え方をしていた時代があったのだと思うと、闘う人たちがいて、少しずつ、時代は動いて来たのだと感慨深く思います。

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2 コメント

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Unknown (小さな森)
2025-02-10 09:01:20
お早うございます。
そんな時代でした。
男女共同参画の立ちあげの頃知人が教育長でメンバーに入れられてました。
激務の仕事をこなしたてのも周りに「くせに。」の男社会で県内5番目を一人目指してました。
国の融資を受け店も建てられたのは矢張り数字です。それでも夫が担保でした。
アハハ。実を取れば良し。
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おはようございます (reicoba)
2025-02-10 09:28:37
>小さな森 さんへ
>お早うございます。... への返信
コメントありがとうございます。
小さな森さんも懸命に努力されて、時代を動かした方のおひとりなのですね。心から尊敬いたします。教えていただいて感謝しております。ありがとうございます。
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