例年のごとく新しい年をスラム街で目覚める。
今年は午前8時起床、杉野・越知・森下とデニーズへ。
そして家に戻っておんぼろエスティマに荷物を積みこみ出発。目的地は大阪、奥さんの実家だ。
大晦日から元旦にかけて例年になくよく寝た。
午前0時を迎える前に寝てしまったのは小学生以来だ。かといって、子ども返りをしているのではなく、克典が持参した焼酎を午後6時あたらりから飲んでいたからだ。
午後11時頃には前傾姿勢で眠っていたらしい。そして新しい年を迎える頃には、奥さんに老人看護よろしく年越し蕎麦を食べさせられたらしいが覚えていない。
午前2時頃に一度起き、マージャンの卓に入るが東場で撤退。紀平に代打ちを頼んでベッドにもぐり込んだとか・・・。
だから睡眠時間はいつもの年に比べると格段にとっている。こりゃ、大阪で住吉神社にお参りできるんじゃないか・・・。
初めてお参りした住吉大社・・・いや、すごい!
猥雑でがさつなところが大阪らしくていい。
伊勢神宮なら大鳥居をくぐって橋を渡れば、そこは荘厳な空気。参拝者は黙々と一番奥にある社を目指して歩く。
ところが住吉大社には賽銭を投げる本宮がなんと第一本宮から第四本宮まである。結局は金額の差はあれ、ひとつひとつとお参りしていく。私の四つのお願いを聞いてってか?
さらに神社の周辺はもとより、境内にまで縁日の出店がぞろぞろ・・・。こりゃ、子どもにとっちゃ楽しいわ。辛気臭いお参りもここだけは別世界、大阪人が住吉大社に愛着を抱くのもよくわかる。
初参りを終えて奥さんの実家に戻り、奥さんの高校生や小学生の時の写真、あげく幼稚園時のものまで見せられて「私はどこにいるでしょう。ちなみに娘たちは10秒以内に分かりました」とのプレッシャーをかえられて、ほうほうの呈でおんぼろエスティマで三重への帰途につく。
8時に塾に電話すると征希が出る。「中3は何人おる?」「3人」
ミニッストップで海鮮なんたらとコーラを土産に帰塾。
階段に鳴り響く奇声や嬌声・・・高校生の教室のドアを開けるとオービックに就職が決まった村瀬、まだまだ臼井自動車の二代目には縁遠い4期生の臼井・兄がニューカマー、さらに大晦日に引き続き参戦の越知。そしてメンバー?の征希と古西の師弟コンビに森下が新春第一弾をぶっ放している。
俺を見るや、征希「これであと一人来たら4打ちと3打ちの2卓が立つな。古西!谷君に電話や」「はい!兄い・・・・・ああ、谷先輩ですか? ここに越知先輩と臼井先輩がいらっしゃいまして、すぐにでも谷先輩に会いたいとおっしゃっているんですが・・・はい、はい・・・わかりました」「谷君、来れるって?」と俺。「はい、今すぐに!と、10分以内に来られるそうです」
中3の3人は、陵と理恵とグッチ。
3人に土産の海鮮グラタンとコーラを渡して俺は戦場へ。
村瀬、怒涛の寄り!
今年50歳になる年寄りだけでなく、今年32歳になる年寄り連中をこてんぱんに叩き潰す。こんな強い村瀬は見たことがない!
年寄りのリーチにひたすらに怯えていた頃とは一変! 攻める時は果敢に攻め、退く時は躊躇無く退く。その見切りが見事で自信に溢れている。
就職間際の土壇場に来て化けよった。