お知らせ
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里恵(7期生)の国語。
今日やっと1日8教科まで来た、やっとだ。去年のメンバーは冬休みの後半で8教科をやりこなす脚力を身につけた。ひと月遅れているが、とりあえずはここまでたどり着いた。
天聖とは少し話した。受けたい・・・軟な気持ちだけでは受からない、重さが行動にない。それを証明するものは他人に有無を言わせないだけの努力だろう。
試験が終わってから無駄口をきかずに教え合うようになった。あの29期でも、レベルはともかく冬休みでその空気にまで達している。これまたひと月遅れている。
それでも、・・・ここまでは来た。
中2が珍しく遅くまで勉強していた。柚輝が10位になったそうだ・・・他人事だ。今は中2は見えない。トッツァン・・・和真は36番だか39番だか、言いたいことはあるが今はその暇がない。今は中3の雰囲気だけを感じておけ、中3の背中を眺めておけ。
今年の主役たる31期生、やっと後輩に誇れる背中になった。
午後の2階・・・
吉川先生の英作文が終わった後だ。
3階では午後の試験が終わった後の数学の見直し、貴之が教えてくれる。
俺は瞳を担当・・・英語はボーダーはクリアしたようだが、数学が不安だ。
そして病み上がりの中2の眞星の諮問試験。15年前の久居中の実力試験の英語をさせるとミス3・・・
眞星は夏と冬の英作文を覚えたことがそのまま試験に反映するタイプだと分かる。他の中2のなかには英作文は覚えたが、試験となると覚えた知識を発揮できないタイプがいる。このタイプが難しいのだが、少なくとも眞星は違った・・・カウント一つ数える。これでこのタイプは今の中2・・・私立中学の生徒を除いた11名のなかで7名、残りの4名の教え方に腐心する4月以降となるはず。
中2は実力試験の勉強・・・その横で中3が過去の全県模試5教科に臨む。
中1の美羽が来る。理科の1分野と数学の指示をして医院へ。
戻ってから中3に英語、平成21年度の前期選抜の英語。解いている間に英単語の抽出を始める。茉鈴(セントヨゼフ6年)がやって来る。京都遠征から戻ったわけだ、「英語簡単だったんですよ、本当に簡単・・・でも、数学が・・・」
旅立つ者もいれば帰還する者もいる、いつものこの時期の風物詩。
いっぽう、今までと変わることもなく机に置かれたプリントと格闘する中3たちがいる。
遅がけに諒(21期生・三重大学工学部院2年)がやって来た。しかし俺は爆弾を抱えてスラムに沈んでいた。どう身体を動かそうとも痛みがぶりあがって来る。うめく、しばらく諒と話しはする、また睡魔が襲う。沈む、しかし痛みで起こされる。少し身体を上げると諒は仕事をしている。卒業論文を研究室で打ちこんでいても飽きるから気分を変えて塾で・・・と言ってたようだ。沈む、痛みで起きる。まだ、いる・・・沈む。そんな繰り返しでいつしか眠ってしまったようだ。
昨夜は節分だった。
今から・・・24年前、あの日も高田高校合格の日。その奇妙な一致を俺だけでなく奥さんも感じていたという。
24年前、どうしても高田Ⅱ類に受かってほしかった生徒が受かった。その知らせを持ってきたのは生徒ではなく親父さん、本当に喜んでくれて俺を飲みに誘った。今は移転したが、塾の前にあった『大将』 そこでしたたかに飲み、塾に戻り騒いだ・・・昭和の時代やったな。
そして2階から落ちて、あるいはルチャリブレの申し子と勘違いしたのか・・・飛んだとの情報もある。マッツン(7期生・1階の美容室経営)などは「飛んだ」と主張している。ともあれ、硬膜下出血と脳挫傷だっけ・・・当時駅裏にあった国立津病院では対応が効かないと松阪中央病院へ走った。
「このまま記憶が戻らないことも考えておいてください」 そう医師から告げられた奥さんはどう思ったのか・・・当時、二人の娘、れい(18期生・某高校講師)とめい(18期生・保育士)は小学校に上がる前の年小だった。節分の朝は珍しく雪が積もった。めったにない雪に娘たちを連れだしファミマの前の広場で雪合戦、俺にしては珍しいことだと思った奥さん、そして夜の騒動、奇妙な符合。
予断を許さない入院の日々、ふいに訪れた記憶の覚醒・・・ふいに吸いたくなったタバコ、これで記憶が覚醒されてくる。
あれから24年、高田高校合格発表・・・一番気になっていた生徒の合格を確認、左腕の爆弾を抱えながら5日後に迫った前期選抜の生徒に数学を教え、陽菜(ゆめ学園4年)とスカイプの確認をしては中3に説教を垂れていた。
午前8時過ぎ、人の気配・・・優太朗だ。
「諒先輩、いなかったか」 「いえ、僕が来たときは誰も・・・」 何度も痛みで飛び起きたはずだが、いつしかテレビは消えていた。朝方にでも帰ったんだろう。
さあ、どうしようか。医院ウィルってやつか。