教師☆学校心理士のセルフカウンセリングルーム

学校心理士によるつぶやき。教師の悩み・試行錯誤に寄り添うブログです。

ポジティブ・ディシプリン

2009年07月16日 | Weblog
 ちょっと外にいるだけで日焼けしてしまう。。
でも、激しい夕立はこない。暗くなって雨は降るけれど、ゴロゴロピカー ドカーンとはならない。自分の地元とはそれが違うな~と思った。

『ポジティブ・ディシプリンのすすめ』ジョーン・E・デュラント著 柳沢圭子訳 明石書店2009

「子どもの権利」を守るという基本スタンスに立つ子育ての書。
「ポジティブ・ディシプリン」という言葉とは、『クラス会議で子どもが変わる』の原題『ポジティブ・ディシプリン・イン・ザ・クラスルーム』で出会った。子どもを尊敬して信頼し責任、民主的な話し合いと問題解決を学ぶ、何度も何度も読み返している本である。「ポジティブ・ディシプリン」は日本語にぴったりの訳がないようだが、「前向きな躾け」というような意味である。今回の本の内容も、子どもの存在、権利を尊重し、罰を用いないで話を聞きながら方向性を示す子育て方法であった。

その中でも「温かさを与える」「枠組みを示す」というキーワードは学校教育でも重要であると思った。「温かさ」は安心感・無条件の愛・共感・言葉や行動による愛情表現といった「支え」の側面。「枠組み」は行動のあり方の方向性を示すこと・期待を言葉で伝えること・根拠を説明すること・話し合いを持つこと・成功に役立つ手助けをすることといった「情報」の側面であるという。子どもが「I am OK」といえるように勇気づけるとともに、民主的リーダーとして方向性を示してあげることはやはり教育の基本であり、外してはいけないポイントなのだと思う。また、発達段階を考慮すること、子どもの行動の目的を考えることも考慮する点としてあげられていた。

尊敬と責任、温かさと枠組み。自分が大切だと思う言葉を自分の中にちゃんとインプットし、自分の言葉でアウトプットできるようにしていきたいと思う。そういった言葉ノートを作ろうと思う今日この頃だがなかなか進まない。やり出さないから進まない。重要なことを最優先する習慣が実行されていないのである。そもそも忘れていたくらいだから重要度が自分の中で低かったのか。いや、重要なのに意識から抜けてしまっているという一番ダメなパターンなのだと思う。学期末の課題のせいにしていてはいかん。いかんぞ~。