『あの日の思い、今の思い』
『祭囃し編』を通った事を前提とする、ハッピーエンドの後日談。
日頃から、部活メンバーは家族と語る梨花。
だが、それは悲しいかな限界がある。
梨花と部活メンバーは家族と言っても、同年代の兄弟のような物であり、保護者と被保護者の関係にはなり得ない。
その一例が、本作で扱われる「授業参観」だろう。
梨花は両親を失ったばかりの時代と、そしてその当時、代わりに自分を見守ってくれた存在を改めて思い出す。
生まれた時からの自分を知ってくれている羽入についての事を。
ただ個人的には寧ろ、梨花以外の部活メンバーへ関心が向いた。
保護者との問題は、彼らもまた、梨花と別の形で重い。
レナに彼女の父親が来たのも、沙都子に詩音が来たのも、惨劇の歴史を突破したからこそだ。
と言いますか、そもそも論として……公由村長はどうした?
社会的立場では、梨花は村長の家の子扱いって設定じゃなかった?
梨花が宗教的に拝まれてる存在なら、あちこちの老人たちが来たがったりもしそうだが。
梨花の方が断ったという脳内補完しておけばいいのかなぁ……
それでは。また次回。