右手の壁に、直径1メートルくらいのパイプが口を開けている。
ハーレイはパイプの中に入ってみた。
内側はやはり真っ暗の上、ぬるぬるしてつかみにくい。
滑りながら這って進んでいくと、突然手が何かに触れた。
堅く四角く、手触りからすると材質は木のようだ。
振ってみると中で音がする。恐らく箱だ。
ハーレイはパイプの入り口まで這って戻った。
元の場所まで戻り、箱のフタを開けてみると、
そこには鉄製の鍵と、大きいサファイアが入っていた。
やがて前方に、二人倒れている人影を見た。斧を手にして油断なく近づいた。
倒れていたのは、どちらもオークだった。
片方が、歯を連ねて作った首飾りを下げていた。
それは力を増強するお守りだった。
ツイていると思うと同時に、この敵を倒した者は、
どうしてこの首飾りを取らなかったのか、不思議に感じた。
その先には、オークを倒したのだろう挑戦者が思案していた。
ごく小柄の身に軽装鎧、一降りのレイピアを持ち、
頭には黒いフードをかぶっている剣士だ。
近づいて声をかけると、相手は高い声で返してきた。
「…………一緒に行く?」
一瞬意外とも思ったが、やはり女性だ。
ハーレイは頷くと、西に続く道を選んだ。
ハーレイはパイプの中に入ってみた。
内側はやはり真っ暗の上、ぬるぬるしてつかみにくい。
滑りながら這って進んでいくと、突然手が何かに触れた。
堅く四角く、手触りからすると材質は木のようだ。
振ってみると中で音がする。恐らく箱だ。
ハーレイはパイプの入り口まで這って戻った。
元の場所まで戻り、箱のフタを開けてみると、
そこには鉄製の鍵と、大きいサファイアが入っていた。
やがて前方に、二人倒れている人影を見た。斧を手にして油断なく近づいた。
倒れていたのは、どちらもオークだった。
片方が、歯を連ねて作った首飾りを下げていた。
それは力を増強するお守りだった。
ツイていると思うと同時に、この敵を倒した者は、
どうしてこの首飾りを取らなかったのか、不思議に感じた。
その先には、オークを倒したのだろう挑戦者が思案していた。
ごく小柄の身に軽装鎧、一降りのレイピアを持ち、
頭には黒いフードをかぶっている剣士だ。
近づいて声をかけると、相手は高い声で返してきた。
「…………一緒に行く?」
一瞬意外とも思ったが、やはり女性だ。
ハーレイは頷くと、西に続く道を選んだ。