描写において、「漫画」という媒体を最大限に使いこなしているのが、
今回の事件だ。
まず、警備員たちが巡回する、夜の美術館。
その美術館内でさまよう、謎の甲冑。
次に、その甲冑をモチーフとしている絵画。
コミックスの紙面1/2を占める大ゴマは、迫力がある。
そして最後。
その絵画と全く同じ構図での惨殺死体がトドメを差す。
そこに更に、殺人が起こった時の記録映像が畳みかける。
長剣で壁に串刺し……などというのは、
後の作風では、もう絶対に不可能な殺し方だ。
醜すぎ、いっそ美しいとさえ錯覚させる、
このような描写力は、小説などでは真似できない。
その一方、殺人トリックそのものは、やはりシンプルな物。
個人的には、簡単なノック式のボールペンなら、
床に落ちた衝撃でペン先が引っこんでても、
不自然って事ないんじゃないかなかなー……なんて。
ともあれ今回も、コナンの機転のおかげで、真犯人は潔く退場していく。
そのおかげで、小五郎もマスコミに取り上げられる身分になれた。
コナンの当初の目的――小五郎を有名にする事は、
ここでひとまず達成されたのだ。
それでは。また次回。
今回の事件だ。
まず、警備員たちが巡回する、夜の美術館。
その美術館内でさまよう、謎の甲冑。
次に、その甲冑をモチーフとしている絵画。
コミックスの紙面1/2を占める大ゴマは、迫力がある。
そして最後。
その絵画と全く同じ構図での惨殺死体がトドメを差す。
そこに更に、殺人が起こった時の記録映像が畳みかける。
長剣で壁に串刺し……などというのは、
後の作風では、もう絶対に不可能な殺し方だ。
醜すぎ、いっそ美しいとさえ錯覚させる、
このような描写力は、小説などでは真似できない。
その一方、殺人トリックそのものは、やはりシンプルな物。
個人的には、簡単なノック式のボールペンなら、
床に落ちた衝撃でペン先が引っこんでても、
不自然って事ないんじゃないかなかなー……なんて。
ともあれ今回も、コナンの機転のおかげで、真犯人は潔く退場していく。
そのおかげで、小五郎もマスコミに取り上げられる身分になれた。
コナンの当初の目的――小五郎を有名にする事は、
ここでひとまず達成されたのだ。
それでは。また次回。