好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

EP54 平山希美子編(JC第31巻)考察。

2023-12-20 | 『シティーハンター』原作考察
『もっこり十発の陰謀!?』

3週完結という比較的短い内容にまとまっている。
ゲストキャラのいわゆる“美女”が登場しない、異色の回。

というのは、この度の依頼人である謎の女、その正体は美樹の変装だからだ。
かつて銀狐によってされたような、他人のマスクによるカンペキな変装でなく。
香が絵梨子によってされたような、髪の長さから大幅に変えたものでもなく。
単に髪の様子と服の趣味を変え、ホクロを消しただけ。
(あと香水も変えているとの事だが、読者にその違いは分からない)
それで誰も見破れない別人扱いというのは、流石に漫画じみているというか、または逆に生々しいというか。

今回の話は『伊集院隼人氏の平穏な一日』に近い、息抜きのような印象を受ける。
獠&香、海坊主&美樹の四人の掛け合いを純粋に楽しむ回と言おうか。
そのじつ、今エピソードを境に、『シティーハンター』のメインストリームは、最後にして最大のシリアス展開に入り、最終回へ駆け抜けていく。
なお、余談ながら、今エピソードは『シティーハンター』最後の下ネタ路線の事件、とも呼べる。
原作で、いわゆるラブホテルがあからさまに描かれたほぼ唯一の回でもある。
そういった意味でも今回は、言わば、首都高に入る前のサービスエリアのような物と言えるかもしれない。

それでは。また次回。

この記事についてブログを書く
« 『ドラゴンクエスト11s』プレ... | トップ | 『ファイアーエムブレム風花... »

『シティーハンター』原作考察」カテゴリの最新記事