姉と2人、お小遣いを出し合ってプレゼントを買った
高校生になると姉は大学生で
自分の選んだ母の日のプレゼントを買い
私は私で、一生懸命貯めたお小遣いで姉に負けじと
同じくブラウスのプレゼントを買った
姉の方は高価なシルク
私は安物だけど自分に出来る精一杯の物
どう見ても格段の差なのに母は大喜び
何年も大切に着てくれた
「お小遣い無くなっちゃったでしょ?」と母
「大丈夫だよ!」という私に
プレゼントを優に超えるお金をそっと手渡してくれた
なのに「りこちゃんの買ってくれたブラウスとっても良いよ!
『素敵ですね!』って近所の人に褒められたの」と満面の笑みでそう言ってくれた
あれから幾年月
今は母の日にプレゼントする人は居ない
母の日に合わせて仏壇に母宛に書いたメッセージカードと
そしてお菓子をお供えした
直接渡せた最後のプレゼントは
棺に入れた手作りのお弁当
母の好きなカキフライにブロッコリープチトマトに小さなおにぎり
本当はその様なものは入れてはいけないの分からず躊躇している私に
葬儀屋さんが、「折角作っておいでになられたのだから是非入れてあげて下さい、お母様も喜ばれますよ」と、そう仰ってくれた
それが母に直接渡せた最後のプレゼントだ
いつも拝読させていただいている
人生の先輩であり、とてもチャーミングな女性のブログ
「だんだんと美しくなる人生」
の ILLALLANさんの記事に
デーブ・スペクターさんのポストを読まれ
お母様を想い涙されたとあったが
私も同じく泣いてしまった
『母の日に振り返る
4歳 お母さんはなんでも知っている
14歳 お母さんは、わかってくれない
16歳 お母さんなんか、いなくてもいい
18歳 お母さんは古すぎる
25歳 お母さんに相談しよう
45歳 お母さんだったら、どうするだろう
85歳 お母さんに相談したかった』
いつまでも居てくれる人と勘違いしていた昔の私
母の日でお祝いをして貰ったこの喜びは
心の中で母と半分こ
お母さんと半分こ♫
いつもいつも、見守ってくれて有難う
力強く生きていくよ
大丈夫!私は強いんだから!