オークションのプレビューで、実際に弓に触るとき
私は 手順として
0.見た目
見た感じ、「いいな」と思える弓だけ、チェックをします。
見た目が好みでないと それ以上 進めることはありません。
1.弓の棹の振動チェック
弓を演奏する持ち方で持ち、棹の背中(弾くときには上を向く部分)を下に向け、
弓の棹先から手元まで、左手人差し指に当てて、右手にどのような振動が伝わるかを確認します。
この作業で、好みの弓か否かが50~70%ぐらいは判ります。
2.次に実際に楽器で弾く
ここでは、音色よりも棹の弾性を確認します。
また、飛ばしやすいか、止めやすいか
所謂 プレイアビリティ の確認です
元々柔らかい弓もあります、柔らかいからダメというわけではありません
使われ過ぎて、ヘタリがきている弓は
弓を飛ばすとき、挙動が不安定になるように感じます
私が購入検討する弓の価格帯は十数万円から3百万円ぐらいまでの間です。
その幅だと、「ある程度の音色」は弓は持っています
しかしながら、数千万円クラスの弓の持つ、甘美な音色は
私の価格帯では、持ち合わせてはいないと思い
音色は、ある程度であれば 良しと 割り切っています。
※ 2年前に ほぼ未使用のサルトリーの弓を触った時
久々に、「いい音色!!」と感じました。
自分の持つ ギョームやグランシャンにはない、圧倒的なパワーと音色の厚みに
圧倒されました、価格は1,000万円に近い 数百万円でした。
これまで、サルトリーは、へたりを感じる弓しか経験したことがなく
はじめて状態の良いサルトリーを触ったのでした。
サルトリーのミント品・ニアミント品には素晴らしい弓もあると感じました。
3.補修歴を確認
楽器屋さんに了解を得てから、スクリューを外し、フロッグも外し、棹の部分に割れがないかとか
スクリューの孔が変形してないか、割れてないかを見ます。
棹、全体を細かくチェックして、おかしいところはないか確認します。
補修歴があり、オリジナルのフロッグ&スクリューが着いていない弓は
あまりお勧めできません。
補修しても、もう棹に価値がない場合、
フロッグとスクリューだけ売却し(コレクターマーケットがあります)
そこら辺の、余っているスクリューとフロッグを付けて
オークションに出す人は結構います。
4.最後のチェック
楽器を弾きながら、右手に弦の振動を感じるか否かのチェックをします。
私は、この作業で振動を感じることのできない弓は、基本的に候補外にします
今所有している弓で、振動を感じにくいのはカーボン弓です。
YAMAHAのを持っているのですが、アーコスもコーダーも同じように振動を感じることができませんでした
以上が私の 基本的な手順です
ちょっと マニアックすぎるかもしれません
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