4月9日付の日経新聞夕刊に
福音館書店相談役の松居直さんのインタビュー記事が載っていました。
氏のお母様は、子どものころよく読み聞かせしてくれたそうで、
寝るときに「コドモノクニ」という絵本をよく読んでくれたそうです。
その中でも北原白秋の「アメフリ」が印象に残っていて、
アメアメ フレフレ
カアサン ガ
ジャノメ デ オムカヒ ウレシイナ
につづく次の言葉遣い、
ピツチピツチ チヤツプチヤツプ
ランランラン
という響きに本当に驚いてしまった、と書かれていました。
そして、
「翌朝、目を覚ました私が布団の上で
ピツチピツチ チヤツプチヤツプ ランランラン
と言いながら踊っていたと姉から聞いた。
言葉が私の体の中に入ってきて、踊りだしてしまったのだろう。」
というのです。
この記事を読んで、アタシは
「これだ!」
と強く思いました。
北原白秋のその詩に、まだ中山晋平の曲がつく前のこと。
お母様は、どんなリズムでどんな節で、
子どもたちに読んで聞かせたのでしょう!
想像するだけでワクワクしますし、
それを聞いた子どもの興奮が伝わってくるようです。
字に書かれていることばを声にしてみると
考えている以上に、その表現の仕方はいろいろあることに気づきます。
それを、聞いている人に
制約することなく、自由に
受け取ってもらいたいーーー。
朗読の面白さは
語るものにとっても
聞くものにとっても
その想像の可能性にあり!
やはりアタシはそう思うのです(^^)