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うたは世につれ世はうたにつれ

2007-09-01 23:59:35 | 朗読あれこれ
原みどり東京チャンチキズというみなさんの
ライヴをみました。
彼女たちは普段、老人ホームを慰問して、
明治・大正・昭和の流行り唄を披露しています。
おじいちゃんおばあちゃんたちは踊り出すそうです。

大正琴、ウクレレ、チンドン、アコーディオンなどの楽器を使って
その夜、原みどりさんが唄ったのは、
「銀座カンカン娘」「星影のワルツ」「月がとっても青いから」
「お座敷小唄」「山中節」などなど。

「懐かしの歌謡ショー」仕立てになるのではなく、
歌詞やメロディーがいまの私に響いてきたのは、きっと
原みどりさんの魂が唄っているからなのでしょう。
彼女自身が唄に共鳴し、唄のエッセンスのどこかを
伝えたいと思っているからなのでしょう。

朗読にも同じことがいえる気がします。
時代は違い、作家も違えど、
そこに書かれてある文体、状況描写の仕方、せりふなどに
朗読者が共鳴して、伝えたい柱になるものが自分の中で生まれて
初めて、お客に朗読をきいてもらいたいと思うからです。


歌い継がれる作品、読み継がれる作品というのは、
いまもむかしも、私たちに向かって
現在進行形なんですね。



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