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堀絢子ひとり芝居『朝ちゃん』公演、間近

2011-06-20 18:01:14 | お知らせもの



広島への原爆投下によって父親をなくした声優の堀絢子(じゅんこ)さんが
「決して被爆体験を風化させてはいけない」
との思いを胸に公演をつづけている作品
『朝ちゃん』が、
来週6月27日(月)、東京・下北沢の北沢タウンホールで上演されます。

実は、この公演では当初、スウェーデンのストックホルムから
ダンスユニットがやってきてコラボレーションという形で企画されていました。
しかし、東日本大震災のあとの原発事故の混乱により来日は中止となりました。

ところがその後、そのダンスユニットの尽力もあって
なんとスウェーデン政府が招聘費用を負担して、
ストックホルムで『朝ちゃん』とダンスユニットの共同舞台が
実現することになったのです。

ダンスユニットの海外公演費用をもつ予定だったスウェーデン政府が
その費用をそのまま『朝ちゃん』招聘のために振り替えたそうです。
ストックホルムの東アジア博物館というところで「日本」をテーマに展示をするので
そこに『朝ちゃん』の公演をブッキングできたとか。

自国のダンスユニットを日本へ送り出すのは何のためだったかーーー。

その目的を見失わずにスウェーデン政府は決断してくれたように映ります。
すばらしい。


今回の『朝ちゃん』公演を主催する、
NPO法人 国際芸術家センターの金屋輝美さんからのメッセージです。

「震災後、世界の目が日本にそそがれる中、
 残念ながら日本の現状は各国にはうまく伝わっていません。
 だからこそ、国際芸術家センターの志である
 “芸術や文化交流で国際相互理解を推進する”を
 さらに強く意識して活動をしたいと思っています。
 「朝ちゃん」は、広島の被爆体験を伝えるとともに
 今の日本が世界に向けて発信すべき大切なメッセージを世界に届ける
 文化使節の役割を担っていると思います。
 6月27日の東京公演にご来場いただき
 国際芸術家センターの活動をご支援いただき、
 「朝ちゃん」をストックホルムに送り出してください。
 よろしくお願いいたします。」



公演日時:2011年6月27日(月)
     昼の部 午後3:00 開演 (開場2:30)
     夜の部 午後7:00 開演 (開場6:30)

場所:東京都世田谷区 北沢タウンホール (最寄駅:下北沢)

主催・チケット取り扱い:
   NPO法人国際芸術家センター
   tel:090-1773-0941 e-mail : iactokyo@d1.dion.ne.jp
   
   スタジオ・デュオ堀慶子事務所
   tel:03-6273-7571 e-mail : duohori@river.ocn.ne.jp

入場料:2000円(前売)、2500円(当日) 全席自由


◎『朝ちゃん』のチラシはこちらから


【『朝ちゃん』ストーリー】
 昭和20年8月7日、原子爆弾が炸裂した翌日の瓦礫の街となった広島で
 原爆の被害にあった朝ちゃんを友達の秋ちゃんが発見し、必死に助けようとします。
 原爆の恐ろしさ、戦争の悲しさを語り継いでいく物語です。

【堀絢子 プロフィール】
 中国・奉天(現瀋陽)生まれ、青山学院大学卒業後、俳優に。
 「忍者ハットリくん」「新オバケのQ太郎」など人気アニメや人形劇の声優として活躍。
 父親は軍医として広島に招集され、被爆し亡くなりました。
 朝ちゃんの公演をライフワークとして1989年から続けていて
 反戦=半千=500回公演を目指しています。今回の公演は206回と207回目です。








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