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坊っちゃん団子

2009-08-12 00:20:17 | 朗読あれこれ


いわずと知れた愛媛の銘菓です。

道後温泉に入って
あの本館の二階で
夕風に吹かれながら
熱いお茶といっしょに食べる
坊っちゃん団子が
サイコーです。


夏目漱石の「坊っちゃん」には、
道後とおぼしき場所で
赴任早々の坊っちゃんが団子を食べ、
その様子を生徒にからかわれるシーンがあります。
その数日前には、天麩羅蕎麦を食べているところを生徒にみられて
教場の黒板に
「天麩羅先生」
などといたずら書きされていたのですが・・・。



四日目の晩に住田と云う所へ行って団子を食った。
この住田と云う所は温泉のある町で
城下から汽車だと十分ばかり、歩行(ある)いて三十分で行かれる、
料理屋も温泉宿も、公園もある上に遊郭がある。
おれの這入った団子屋は遊郭の入口にあって、大変うまいと云う評判だから、
温泉に行った帰りがけに一寸食ってみた。
今度は生徒にも逢わなかったから、誰も知るまいと思って、翌日学校へ行って、
一時間目の教場へ這入ると団子二皿七銭と書いてある。
実際おれは二皿食って七銭払った。
どうも厄介な奴等だ。
二時間目にもきっと何かあると思うと
遊郭の団子旨い旨いと書いてある。
あきれ返った奴等だ。

                     「坊っちゃん」(新潮文庫)より



テンポのいい文章が
おかしさを増幅します。

漱石が愛媛の松山中学の教諭に就任したのが
明治28年、28歳のとき。
7ヶ月ほどの在松だったようですが、
松山という場所は、いい意味でも悪い意味でも
漱石にインパクトを与えたのでしょうねぇ。

「坊っちゃん」を読むといつも
漱石の正義感の強~い
キッチリした性格が偲ばれます(^^)








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